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後ろに手を伸ばして
「別になんとも思ってないよ。」
僕は君の中で一度でもヒーローになれたのかもしれない。
2人だけしかわからない事だと思ってたけど、もう君がどう思ってるかなんてわからないから曖昧にしとく。
「そうだ、僕にあって人生は変わった?」
僕は君に問いかける。
応答なし。当たり前のこと。矛盾してるかもしれないけど僕は別に会話のラリーが欲しいわけではない。
自分が求めてる解答と違うと意地でも歯茎を剥き出しにして反論すると思う。だから、そう。心に問いかける。
そうすると、そっと解決する気がするんだ。
この気持ちを文字で表現するくらいなら口にしたほうがいいとは思うけど、傷つけるのも傷つけられるのも御免だからね。
閉め切ったカーテンに少しのやる気と動かない身体。
映画を観て笑って泣いて胸糞悪くなって、ヘッドホンをつけ、音楽をかける。
「come and get your love」
細く届くことのない歌声を独り部屋で呟く。
その瞬間だけ、なんだか。
なんだか。
楽しい気がする。