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統一原理注解 堕落論➖(5)神様が人間始祖の堕落行為を干渉されなかった理由

神様は創造主、天の父母様、永遠、絶対、不変、全知全能のお方である。そんなお方である神様ならば、人間始祖アダムとエバが天使長ルーシェルの誘惑によって堕落する可能性のある事を知っておられたはずである。さらにアダムとエバが堕落する時、止める事が出来たはずにも関わらず、何故干渉なさらなかったのであろうか。それは、神様が人間のみに与えられた人間の責任分担があったからである。アダムとエバの成長期間、即ち完成するまでの期間は神様が干渉できない間接主管圏内にあったからである。統一原理によれば神様が人間の堕落行為に干渉なさらなかったのは3つの理由があった。

①創造原理の絶対性と完全無欠性のために
神様は愛の神様であると同時に原理原則の神様である。もし神様が自ら立てられた原理はどの様な事があっても変える事が出来ない。創造原理で述べた様に全ての被造物には成長期間がある。人間以外の被造物は自律性と主管性という原理の力で完成して行く。しかし人間はこの自律性と主管性という原理の力(95%)に加え、人間の責任分担(5%)を与えられた。これがとって食べてはならないという戒めであった。神様は人間に責任分担を与えることにより、神様に似た創造性、主管性、神格など全てをを相続させようとされた。そして人間が完成した暁には人間は万物の主管主としての位置に立てようとされた。間接主管圏と呼ばれるこの成長期間は神様は干渉しないという原則を立てられたので、神様もそれを守らざるを得なかった。もし干渉されれば創造原理の絶対性と完全無欠性が無くなってしまうことになる。

②神様のみ創造主であらせられるために
もし神様が人間始祖の堕落行為に止めようと干渉されたならば、堕落行為にも創造の価値を付与せれることになり、サタンも犯罪行為や罪や堕落性本性などの悪を創造したことになる。神様のみ創造主であらせられる為に干渉されなかった。

③人間を万物の主管位に立たせるために
神様は全ての万物を創造された後、最後に人間を創造され、万物を治めよと言われた。(創世記第1章28節)。人間が間接主管圏である成長期間を神様の戒めを守って無事完成した後、神様は人間に無形な神様に代わって万物の主管主としての位置を与えようとされた。もし人間が他の万物と同じ様に原理の力によってのみ完成したなら万物の主管主としての資格はありません。人間の責任分担を果たしてこそ、神様の創造に関与したという条件で万物の主管主となれるのです。未完成期の人間を堕落するからと言って自ら定められた原理を無視して直接関与する事は出来なかった。
会社の創業者の息子というだけで、親が創業した会社の相続者とはなれないのだ。息子が何も苦労しないで、2代目の社長になればその会社はすぐ潰れてしまう。息子が相続者になるためには、他の社員の誰よりも多くの苦労と経験を積んでこそ、会社の相続者になれ、みんなも認める様になる。
今日まで私達人間はこの様な神様の事情がわからなかった為、さまざまな疑問を抱いてきた。神様がおられるなら、何故この世界に不幸や悪や戦争があるのかなど。親なる神様は私達人間以上に人間の堕落を嘆き、悲しまれ、苦しまれたのです。そして愛する息子娘を救い出すため苦労をしてこられた神様でした。
では人間の堕落を防ぐ道はあったのでしょうか。また別の機会に。

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