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一番ホームにしたいサウナ[萩の湯(鶯谷)]

ちょっと遠出をして、鶯谷・萩の湯へ。
広くて充実した施設なのに銭湯、という高コスパのイメージだった。
ヒャダインさんが「サウナを愛でたい」で「このクオリティで銭湯価格はダメでしょう。」と感心しながら言っていたのが印象的だった。

鶯谷北口から徒歩3分。ラブホテル街を抜けた先にそれはあった。いきなりのアットホーム感。煌びやかなネオン街の交感神経優位から、副交感優位に転じる。いいアプローチ。

そして、建物がデカい。銭湯部分で4階まである。
1階はランドリー、2階はフロントと食事処、3階が男湯、4階が女湯。

券売機を見て驚いた。平日680円、土日祝730円、さらに10回の回数券が5900円。

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「これ、銭湯料金のなかでも安いでしょ!」。

#浴室

バイブラ、高温風呂、高濃度炭酸泉、露天風呂と4種類のお風呂。さらにそれぞれが10〜20人くらい入れるデカさ。確かにこれ、スーパー銭湯だな。

ところどころ絵が飾られている。クネクネした輪郭の富士山だったり、キング・クリムゾンのジャケットのような人の顔のドアップだったり、ちょっと不思議な感じだが、どこかホッとできるようなあたたかみを感じる。これ、あとで知ったんだけどいわゆる「アール・ブリュット」なんだとか。

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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000039365.html

#男前シャワー


4列くらいある洗い場の真ん中の列に、シャワーのノズルが他と違うものが紛れている。「男前シャワー」。10秒に数億個の水の微細粒子が出る、特許技術なんだとか。これを5センチくらいの距離から頭に当てるとめちゃめちゃ気持ちいい。いいシャワー圧。美容室でシャンプーやってもらっているときみたい。10分くらいこれで全身やってた。

#炭酸泉


浴室の一番奥にあるのは高濃度炭酸泉。湯面をよく見ると本当にサイダーのようにシュワシュワ弾けている。視覚的に炭酸水だとわかる。入ると、2分も立たないうちに全身泡だらけ。肌が反応して、ピリピリくる。そして、その奥の身体がポカポカあったかくなっていく。ここまでわかりやすく効くのは珍しい。
実は、世界でも稀な炭酸泉である大分の長湯温泉を参考に人工的に作り出している本格派なんだとか。

#サウナ


3段で全部で40〜50人くらい入れるんじゃないか。ガスヒーター式で温度計は94℃ほど。最上段でも優しめ。これだったらいろんな人に親しみやすいんじゃないかな。12分くらいでじっくりと無理なく蒸される。

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https://haginoyu.jp/%e3%81%8a%e5%ba%97%e6%a1%88%e5%86%85/

#水風呂


広くて深い。15人くらい入れそうな大きさ。温度は18℃。これも無理なく入れるやさしめの水風呂。

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#半露天スペース


半露天スペースみたいな部屋には、5人くらい座れるベンチとととのいイスが三脚ほど。じっと座っていると入ってくる風もやさしい。ひと昔のCMによるとバファリンはやさしさで出来ていると言っていたが、そこは「萩の湯」も然り。このやさしい風に抱かれているうちに、気づいたら昇天していた。

唯一の難点は、祝日の8時を過ぎるとかなり混雑する。サウナはほぼ満員状態だった。しかし、不思議とサウナ→水風呂→外気浴を4サイクルするなかで、待つことはなかった。どこも満員に近いんだけど不思議と停滞せず流れていく感じ。絶妙なバランスで設計されているんだろうな。

#まとめ


明らかにスーパー銭湯、いやそれ以上のクオリティだった。それでいて730円(平日は680円、回数券使えば590円!)というおトク感。

しかし、だけではない。やさしめのサウナに、アール・ブリュットの絵…そこかしこに感じるあたたかみがある。施設全体に滲み出る下町風情がある。まさに「一番ホームにしたいサウナ」。これだったら子供も一緒に楽しめそう。

将来子供ができたら、家族で来たいな。「毎週日曜夕方は家族で萩の湯。1時間半後に2階の食事処に集合。みんなでご飯を食べて帰る。」みたいなことできたら最高だよなー。

「なんだか、子供欲しくなってきたなぁ。」

鶯谷のラブホテルのネオンを背に、俺は帰路についた。

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