おすすめnote 1

今回はおすすめnoteの紹介です。


私はいろいろなnoterさんの記事を愛読していますが、その中のひとつが、普通が苦痛な男さんのnote。現実と幻想が入り混じったエッセイ風味の小説をずっと連載されています。続きものではありますが、一話ごとに独立しているので連作短編と呼べばよいのでしょうか。

東京と南米と地図に載っていない湖に浮かぶ島でそれぞれ生活している三人の同姓同名の男たち--その名も「普通が苦痛な男」が物語の主軸(今のところは)。
日々の生活に疲弊して、どこかに逃げ出したいと願ったことのある人なら、胸に響くものがあると思います。
時に生々しくて痛々しいけれど、ユーモアもあり、話が日本でだけで進んでいたなら生じたかもしれない閉塞感は、舞台がしばしば南米パタゴニアや外国のどこかに移されることで回避されていて、風が吹き抜けるような解放感が感じられます(パタゴニアは南米大陸の最南端、チリとアルゼンチンにまたがる広大な地域で南極からの強風が年中吹き付ける)。
また、そこかしこに漂うシュールレアリスムのトリップ(酩酊)感も、物語に不思議な明るさをもたらしています。

未読の方は、ぜひ読んでみてください。
小説以外のエッセイ・コラムもすごく良いです。


普通が苦痛な男さんの世界観をつかむのに良さそうな記事をいくつかピックアップしてみました。よろしければ、ご参考にしてください。

「''約束の地''への旅」 (https://note.com/lonelyspace/n/n2e11aa313e18)
「愛の人工衛星 」(https://note.com/lonelyspace/n/nce76420a0c0a)
「男は人生に疲れて''島''へ帰った」(https://note.com/lonelyspace/n/ndfca8bdb05fa)
「異世界への旅券」 (https://note.com/lonelyspace/n/na5d1c7ad85ee)
「島へ辿り着いた経緯」 (https://note.com/lonelyspace/n/nbc1f7f729a9b)

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吉隠ゆき (Yuki Yonabari)
ありがたくいただきます。