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仮想通貨の今後の動きとは?

以前、テスラのイーロンマスク氏が、
ビットコインに15億ドルを投資し、ビットコインでテスラの自動車の決済を行えるように検討していると発表がありました。

その影響で、
ビットコインの価格が一気に高騰したようです。

しかし、、、

『ビットコインのマイニング時の消費電力が環境に良くない』
ということで、
ビットコインでの決済を停止すると、
イーロンマスク氏がTwitterにてツィートしたようです。

ビットコインの採掘(マイニング)とは
ビットコインは、一定期間ごとに、すべての取引記録を取引台帳に追記します。その追記の処理には、ネットワーク上に分散されて保存されている取引台帳のデータと、追記の対象期間に発生したすべての取引のデータの整合性を取りながら正確に記録することが求められます。
その整合性を取る作業はコンピューターによる計算で実現できるのですが、膨大な計算量が必要となります。分散されて保存されている1つの大きな取引台帳のデータも、追記対象の取引のデータも、すべてを正確に検証してから追記しなければならないのです。
そこで、ビットコインでは、この追記作業に有志のコンピューターリソースを借りています。余っているコンピューターの計算能力を借りることによって、膨大な計算を行い、みんなで共有する1つの大きな取引台帳に追記を行っているのです。
この追記作業の手伝いをしてくれた人、追記作業のために膨大な計算処理をし、結果として追記処理を成功させた人には、その見返りとしてビットコインが支払われます。つまり、追記作業を手伝ってビットコイン全体が健全に運用されるようにがんばってくれたことへの報酬として、ビットコインが支払われるのです。
この報酬は、新たに発行されたビットコインによって支払われます。つまり、通貨の新規発行がこの瞬間に起こるのです。
ゲームをしていてもいいし、ネットで遊んでいてもいいのに、わざわざ膨大な計算を行ってビットコイン全体の発展に貢献してくれた人へのささやかな感謝の形が、新規ビットコインの発行なのです。
この新規発行に至る行為は「採掘(マイニング)」と呼ばれています。コンピューターの計算能力をお金に変えるビジネスと割りきって、日夜採掘(マイニング)に励んでいる人たちが世界中に存在します。そのおかげで、今日もビットコインの安全性が保たれているのです。
通貨としてのビットコインの新規発行は、この採掘(マイニング)を通じてしか行われません。そのため、ビットコインの発展を信じる人達が、次々と採掘活動(=1つの大きな取引台帳の更新作業)に力を注いでいるのです。

*ビットフライヤーHPより抜粋。


実際のところ、
ビットコインのマイニング時の年間消費電力は、1260億kWh以上であり、 ポルトガル2.5国分以上、または、アルゼンチン1国分に相当するようです。

そんな中、時価総額が第2位のイーサリアムは、
セキュリティを保ちつつも、消費電力を圧倒的に減らすことを目指しているとのことです。

また、リップルは、
取引1回あたりの電力消費量は、0.0079kWhとのことです。

これは、ビットコインが、951kWhであることを加味すると、圧倒的な差があることがわかります。

(参考)一般的な家庭での一ヶ月の電力消費量が250kWh程度。


ビットコインのような仮想通貨による技術を加速させることと、
サスティナブルな社会を実現することは、
真逆のように感じます。

この辺は、かなりの議論が行われる部分だと思います。
特に、SDGsの17の目標の7~9ですね。

■SDGsの17の目標
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう


仮想通貨による技術革新と、
持続可能かつ近代的エネルギーへのアクセスを確保することは、
トレードオフだと思います。

消費電力の少ないリップルなような通貨が使われるのか、
または、イーサリアムのように消費電力を抑える工夫をしていくのか。

今後の動きに注目したいところです。


向山雄治

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