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筋の通し方を覚えたときの話。

小学3年生の頃の話です。

学校から帰宅する際に、
道端に、桜井くんの妹を含む女の子が3人、
座りこんで遊んでました。

ボク
『ごめん、ちょっと、道を開けてー。』

桜井くんの妹
『・・・』

仕方ないので、
ボクは、ジャンプして、飛び越えようとしたんですが、
その際、急に立ち上がった桜井くんの妹のおでこに、足が当たりました。

慌てて、桜井くんの妹の顔を見て、
傷がついてないことに安心をしつつも、きちんと謝りました。

その後、いつも通り、帰宅したんですが、
父親の様子が変でした。

父親
『お前、お父さんに何か言うことはないか?』

ボク
『ん?何もないよ。』

父親
『お前、桜井さんの娘さんの顔を蹴ったらしいじゃないか!』

ボク
『いや、違うよ、それは、、、。』

父親
『いいから、来い!』

と、ボクの話は一切聞かずに、
強引に腕を引っ張り、桜井くんの家に向かいました。


桜井くんの家に到着するやいなや、、、

ぼこぼこ


父親
『うちのバカ息子が、すみません!』

ボコボコボコ・・・(ボクを殴る音)。

桜井くん父母
『あっ、いや、向山さん、やめてください。』

父親
『いや、うちの息子が悪いんです!』

ボコボコボコ・・・(ボクを殴り続ける音)。


あまりにも
父親がボクを殴り続けるので、桜井くんの両親も焦りながら、

『向山さん、もういいですから!』
『うちの娘も、怪我してるわけでもないですし。』
『もしかしたら、大袈裟に言ってるかも知れないので、、、。』

と言いつつ、謝り始めました。

桜井

そんな感じで、
桜井くんの家を後にして、自宅に戻りました。

そして、父親はボクを壁側に立たせ、
『歯を食いしばれ。』
と言った後、

ばん!ばん!
顔に、往復ビンタをしました。

父親
『お前も納得してないと思う。』
『いいか? 人生とは、こういうもんだ!』


こんな感じで、
小学3年生の時に、人生というものを諭されました。

今思えば、この時期くらいから、
『筋を通す』
ということを覚えたように思います。

人生の早い段階で
教わって良かったです。

向山雄治

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