創作TALK2024ー2025
気がつけばすっかり2025年ですね。
毎日、いろんなことをこなすように過ごしていたらすっかり手帳も新しくなっていて、タイムラインには振り返りや新しい年にやりたいことがたくさん流れていました。
わたしはといえば、年末の怒涛のスケジュールを過ごし、ようやく手帳を向き合いながらいつも通りのペースを取り戻せた、というところです。
手帳引き継ぎの会で気になったのが、創作のこと。2024年の初めに書いたものには、「自分の文章を書く」「ZINEを作りたい」など、書くこと・つくることに関することが目立っていました。と、いうことを念頭に置いて2024年の一次創作を振り返ってみたいと思います。
一次創作としては、世の中に出しているものの他にも、水面下で動いているものや私が書くよ書くよ詐欺をしているものもあるのですが、一旦は、2024年の間に発表したものに関するお話のみにとどめる予定です。
初めてのZINE『淡々』
2024年でいちばん大きい一次創作ニュースとしては、初めてのZINE『淡々』を発行したこと。
『淡々』は、本格的に「秋ぐらいまでにZINEを作りたいなあ」と思った5月ぐらいから原稿も大詰めになってきた11月ぐらいまでの日記をまとめたZINEです。エッセイ本と言われたらそうなんですけど、わたし個人による小冊子であるため、ZINEのジャンルとしています。
テーマは「ここではないどこかに」。でも、内容としては終始わたしは「ここ」にいて、身の回りで起きることばかりを書いていた日記になりました。この場合のテーマの解釈としては「ここにいながらにして、違うどこかに行ける」といった本を読むことを通して、違う場所に行くことになるのではないかと思います。実際のところは謎ですが、だれかの日記を通して、いま、その場所とは違うどこかへ意識を向けることができていたならば御の字です。目の前ばかり見ていたら、辛いばかりで、どんどん苦しくなっちゃいますもんね。
秋ごろの完成を目指して書いていたものですが、結局完成は12月になってしまいました。11月の中旬にみちのくコミティアのスペースをいただき、一緒に出る人は潤沢に作品があるなか「このままだとわたしは手ぶらで行くことになってしまう……」と最後の大詰めをしたのをまだ鮮明に覚えています。
本当は、44ページ以下で中綴じにするか、もう少し思い切ってページを増やして無線綴じにするか、本の仕上がり的にどうでしょう?という話でスタートしたこの『淡々』ですが、見直しをしている間にページが大幅に増えてしまったため、このような形になりました。
改めて「本の形にする」というのは初めてだったため、同人活動をしている先人たちのお知恵を借りながらの作業となりました。表紙はユニークエンボスのライノセラス+PP加工、遊び紙はトレーシングペーパーのターコイズ。印刷はおたクラブさん。表紙の模様は自分で描いたものです。もっと流体シェイプみたいにしてもいいかなと思ったものの、このオーソドックスな四角形だからこそ、模様の濃淡とライノセラスが持つうろこのような感じが生きたなと思います。
裏話ではあるのですが、12月8日(日)のみちのくコミティアに間に合わせるために、ギリギリの進行でした。なので、入稿は納期優先の一発勝負。ドキドキの部分も多かったものの、全体として綺麗な仕上がりになってよかった〜と安心しました。
次はもう少しちゃんとスケジュール管理したいです。フラグです。
みちのくコミティア13
ZINEに付随して、初めてイベントに出ました。
10月の中旬ぐらいに創作をする人から「本つくろうよ〜」と謎のお声がけをいただき、「こういうイベントもありますよ!」と案内のURLを送ったのがきっかけです。
みちのくコミティアは名前こそ知っていたものの、まさか自分が出るとは…と思っていたイベント。終始ふわふわした感じで、不思議でした。自分が初めて形にしたZINEがある、というのはもちろんですが、こんなに自分の創作をしている人がたくさんいることにも驚きました。創作は一人でもできることですが、こうしていろんな人や作品と交流できる機会があるというのはやっぱりいいですね。
サークル名「123PAPER」はいつも配信しているネットプリントのペーパーに合わせたものです。123PAPERとして一枚目のペーパーを配信した時から、小冊子を出す時のことも視野に入れて考えていたので、今回もこのサークル名にしました。サークルカットや『淡々』の裏表紙にあるロゴマークはマグカップを模したもの。「マグカップ一杯分のひとときを」をコンセプトにしたものづくりをしようという思いがあって、この形に落ち着きました。noteでも、配信ペーパーでも、なんでも、読みながらマグカップ一杯分のひとときを過ごしていただければ、これ以上に嬉しいことはありません。
作品についても、普段書いているものがどれだけ読まれたか、届いたかというのは数字でしか観測できないのですが、目の前で興味を持ってくださる方がいる、手にとってくださる人がいるというのは、とても特別な感覚でした。ありがたや〜(拝)
会場を後にするころには、また次の本を作りたいなあという気持ちが大きくなっていたのを覚えています。
2025年は、もっといろいろ出たいですね!
短編集「また旅の途中で/マグカップ」
その時に持って行った短編集「また旅の途中で/マグカップ」の話も。
これは以前のペーパーウェルで配信した作品をリメイクして、1冊にまとめたものです。
いまはアカウントごと鍵にしているので、その時に書いた創作TALKの一部を抜粋します。
という感じです。もとの原稿はここから推し語りが続くので、全部切りますが、2作品とも別れの前の晩に一緒にマグカップでコーヒーを飲む話。一人分の空白と、これから別の暮らしが始まるふたり、靴と料理がキーアイテムでした。
書いた順でいうと、「マグカップ」(原題は「ペアマグ」)のあとに「また旅の途中で」だったようですが、今回はあえて順番を入れ替えてみました。
『淡々』が手元にある状態で迎えたコミティア前日に「いや、もう一冊なんかあったほうがいいと思う。コミティアなら、なにか物語系の」ということで、ちょうど手元に原稿があったこの作品を改めて形にしてみようと思い、新しい形で短編が生まれました。慣れない縦式での2段組作業に苦戦しながら、原稿に手を入れて、少し文字数を増やしたり減らしたりして、自分の部屋のプリンタで印刷、会場で綴じたという同人イベントらしいエピソードのある作品になりました。ちなみに表紙は以前に配信したときに撮った写真のデータがあったので、そこに文字を乗せただけの簡易な作り。
改めて、やっぱり小説ってたのしいなと思うのでした。2025年は小説も新しい作品が書けたらいいなと思います。
2025年の展望
最後に2025年の予定的なところもお話できればと思います。
今年はすでに3月30日(日)に仙台駅前で行われるZINEフェス仙台への参加が決まっています。
ここには『淡々』と新しい作品を持っていきたいな〜と思っています。まだどうなるかは読めないところですが、これまでnoteに書いてきた長期休暇の記録を冊子にしたいと思っているところです。それと、もし間に合えば一人で遊んだ記録をまとめた『ひとり遊び日記(仮)』が形になるかなと思います。
せっかくの機会なので『ひとり遊び日記(仮)』のお話も少ししておきましょうかね。
このZINEは、最近感じている多方面からの「あたりまえでしょう」や「30代を前にしてそれでいいのか、君」という目に見えない同調圧力的なものに向き合いながら、いまのわたしがやってみたいことに挑戦しつつ、書きたいことを書きながら、本当にこのままの生活でいいのかを見つめ直すエッセイ集になる予定です。
いろいろ準備はしたのでこれから頑張って書きます。
企画段階から「本当に書くの?後悔しない?」と葛藤をしていますが、いまわたしにしか書けないものがきっとここにあると思うのです。それを捕まえて、形にすることで、どんな未来の私にもこの気持ちを届けたい、ただそれだけの理由で書くことにしました。
その後は、6月の文フリ岩手(スペースいただければ!)、7月のみちのくコミティア(仙台)あたりにゆるく参加しつつ、創作ができればいいな〜というところです。生活とのバランスもとりながら、楽しくやっていきたいですね。
創作環境について
オプションテーマ「創作環境」のお話もしておきましょう〜!
アイディア自体は仕事をしているときに浮かびやすいものの、形にするのは仕事終わりか休みの日。付箋に書いてどこか壁に貼っておく→仕事終わりに回収してトラベラーズノートに貼る→Notionにまとめて、Upnoteやnote、しずかなインターネットの編集画面で形にするというのが基本的な流れです。
本文自体は基本的にMacBookとiPadで書いています。UpnoteとNotionが端末間で繋がっていて、どこでも作業ができるので、どこで・どのキーボードを使うかで環境を変えています。
この文章のベースは、全部の作業が滞っていて部屋ではとても進みそうになかったので、気分転換ついでに近くのスタバにMacBook持って来て、それで書いています。
仕事で使うBluetoothのキーボードにiPadも繋がるようにしているので、仕事用のパソコンを閉じた後に、iPadで書くことも多いです。どちらも好きな感触のキーボードで書きやすい(叩きやすい)ところがお気に入り。
書き上がったnoteの読み直しやNotionへアイデアを書きつけるのは基本的に携帯を使っています。Notionは全部の端末に入れているので、旅のログとかはNotionに入れたり、バッテリー節約のためにアナログで書いたりします。一方で、ZINEの原稿は携帯を使わず、MacBookで書いたものを、縦式からPDF出力してiPadで見直し・推敲をします。
という感じでした。自分の部屋の机に向かってやることも多いですが、基本的にMacBookを枕元に置いているので、寝る前に寝転がりながら書いてることも多くあります。(寝転がりながらやりたいのもそうなんですが、地震があったときに、枕元が一番安全なんです)
いつも音楽を聴きながら書くので、全部の端末にSpotifyとワイヤレスイヤホンが接続できる、アレクサが音楽を流してくれる環境を整えています。(最近は緑黄色社会、TOMOO、にしなをヘビロテ中です)
という感じでした!(雑)
2025年も創作を楽しんでいきたいなと思います。少し贅沢なお話かもしれませんが、創作を通して交流もできたらもっといいなあと思っています。
まずは健康に、穏やかに毎日を過ごしていきましょうね〜!