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#よんなな朝の歌 ’24.3③

 3月11日は、どうしても「大事な日」であって。心の片隅にいつも留め置くようにしているけれども、ことこの日を迎えると暗い影を落とすかのように重い気持ちになる。今でこそ数多の事情で会うことのない元身内だったりするのだが、後々聴けば会ったことのある方々が何人かがもう会えない人になっていた、ということがあったようだ。いいくぼさおり「愛を灯すんだ」の歌いだしに「波が攫ったのは大切な人、その手を放してしまった…と、俯く人がいた」とある。自分が思う以上に壮絶な出来事があった、それだけ心に刺さり込んでいる。
 ただし、この時期は3月。3.11は重苦しい日であっても仕方ないが、基本的には暖かくなってゆく季節。少しずつ春めく歌を欲する季節でもある。自らが流したいダンスミュージックを創ることを志向していたFPMの楽曲の中でも、数多のミュージシャンがカヴァーした「There Must Be An Angel」は自分の中では春の歌に聞こえる。パーカッションの入りのリズムが春を迎える木の幹に流れていると、そう信じてみたくなる鼓動のように。
 いつの間にか雪雲は晴れ、冬の名残を思う様に夜の星を見上げ、冬を超えたミモザの葉を優しくなでながら過ごした時は黄金の時となり、そして夢の中で会えるでしょう…と、春を待ち遠しく思う気持ちが並んだような1週間だったと思う。決して暗さに澱んだり悲観に暮れることだけが「あの日」を思う事だけでなく、生かされていることを感謝しながら日々を笑い生きることも供養ではあると感じている。
 私事ながら、数年前に伯母が亡くなった。その時に湧き出た感情として、「あんたよりたくさん世界見てやるからさ、精々俺は長生きさせてもらうぜ」というある意味好戦的な気持ちが何よりも先立った。必ずしも悲しむだけが人生ではないのだな、と考えに至ったことだけれども…ある意味、重苦しさを昇華させる時が来たと思うのだ。


2024.3.11 いいくぼさおり「愛を灯すんだ」

たぶん去年の今日も、紹介したのはこの歌だった。何があっても忘れたくない、その思いしかなくて。 前年にあった弟の結婚式でお会いした何人か、津波の犠牲になったと聞いて。波が攫ったのは大切な人…その歌い出しが重い。
午前6:47 · 2024年3月11日

2024.3.12 Fantastic Plastic Machine「There Must Be An Angel」

おはよんなな。1985年にユーリズミックスがリリースした同曲を、FPMがダンスミュージックに昇華させたもの。原曲も明るく陽気なナンバー、それを更に舞い踊るようにアレンジした訳だからアガるよね。
午前6:47 · 2024年3月12日

2024.3.13 高野寛「いつのまにか晴れ」

おはよんなな。「この世界に止まない雨はない」という言葉が好きで。生きていくうちにはどうしようもない土砂降りの時もあるけど…「いつのまにか晴れていたんだ」という、その何気ない感じで生きていけたらといつも思ってる。
午前6:47 · 2024年3月13日

2024.3.14 小野リサ「見上げてごらん夜の星を」

おはよんなな。多少冬の名残が残る空を眺めてみると、目に鮮やかな星が輝いている。あの星たちに比べたらまだまだ僕は小さな点で。でもこちらから輝いてやろうと思ったりするのです。今日も空に勝負を仕掛けてやろう。
午前7:37 · 2024年3月14日

2024.3.15 ゴスペラーズ「ミモザ」

おはよんなな。ガラスの靴で踊るミモザ…あくまで可憐な花のよう。ミモザ、この時期の花なんですね。春持つようにこの花咲くや、冬から春は色鮮やかな世界を楽しみにして。今日もそんな景色に気づいていきたいですね。さ、行こか。
午前8:11 · 2024年3月15日

2024.3.16 ORIGINAL LOVE「ゴールデンタイム」

おはよんなな。ゴールデンタイムと言える時間を謳歌して、心明るい自分を愛していきたいね。心の底からそんな時間を待ち望む…今日その時がゴールデンタイムの序章だったなら。さあ、きょうも前向いていきましょうかね。
午前11:32 · 2024年3月16日

2024.3.17 高野寛 & キングトーンズ「夢の中で会えるでしょう」

おはよんなな。夢の中でも会いたい人がいる。夢にまで見る人もいる。きっと初めて会う時に、「はじめまして」と言いかけて笑うやつになるのかな。あなたのそんな夢枕に立てたら、とても嬉しいことよね。
午前9:33 · 2024年3月17日


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