#よんなな朝の歌 ’23.9②
2023.9.4 山崎まさよし「ふたりでPARISに行こう」
おはよんなな。私の大叔父は修業時代にパリに居たらしい。僕はパリに憧れると切り出したら「浮ついて行くような場所じゃねえ」とかバッサリ斬られそうになったっけ。あ、はいはい。あなたに聴くんじゃなかった(笑)。
午前6:47 · 2023年9月4日
私の大叔父は相当に口の悪い難物で、私からは未だにうっかりしたことを話せない。とある有名な料理学校を卒業したらそのまま「講師にならないか」とスカウトされたのに、速攻で「嫌だ」とフランスに修業に行ってしまうような人。
その大叔父、60を過ぎて「姉さん、ちょっとパリで遊んでくるわ」と祖母に言い残して長期滞在しようと出かけた。当時の思い出を手繰りながら悠々と遊ぼうと思ったらしいが、1か月ちょっとで戻って来てしまう。若かったから楽しかった、記憶に残しておけばよかったと。浮ついた分だけ落胆しちゃったんだね。
2023.9.5 TRICERATOPS「Raspberry」
おはよんなな。偏りは認めるけれども、聴いたコトのない音源の発見をする喜びは代えがたくて。断片的な記憶や情報を繋げるように巡り合えた時の根拠はなくとも「それですべて上手くいく」感覚。そういうものを大事にしたいよね。
午前6:47 · 2023年9月5日
TRICERATOPSのデビュー曲であるこの楽曲は、1997年7月21日にリリースされた。オリコンのランキングは圏外だったものの、佐野元春からも「名曲だ!」と絶賛され、youtubeのコメントを拾ってみても「ベースラインがカッコイイ」「奇跡のギターリフ」と言われるように、楽曲自体にも高いポテンシャルのあるものとして知られている。
一方で「歌詞が良く分からない」という評価もある訳だが、この3人の演奏の熱量に押されるように身を委ねていると、それもまた不思議に気持ち良いものに聞こえてくる。
2023.9.6 井上陽水・安全地帯「夏の終わりのハーモニー」
おはよんなな。夏の終わりに聴きたいなと半年ほど思ってました。玉置浩二があくまでも爽やかに歌い上げるのが印象に残っていて。この歌を夕焼けと一緒に聴くと、秋がさりげなくやってくる。そんな気持ちで。
午前6:47 · 2023年9月6日
年を追うごとに感じる井上陽水の楽曲の深さは、彼が「井上陽水(ようすい)」として世に出るまでの紆余曲折や苦しさを通り越した先に得た「大きさ」のようなものではないかと思っている。そして、時折自分より若い才能の持ち主と組んでこのような楽曲を出しては人々を驚かせる。
玉置浩二率いる安全地帯も、ロックバンドではあるが比較的「聴かせる」グループ。井上陽水との親和性は高いものがあり、ジョイントしたこの曲は珠玉のものだと感嘆する。
最近の歌のアップテンポさから見たら異質かもしれないが、心への沁み方は「物が違う」のよね。
2023.9.7 あみん「待つわ」
おはよんなな。待つわ…他の誰かにあなたが振られる日まで…。改めて聴けば情念の塊。20歳と19歳のデュオが歌っていたとは、ね。昔の方が若くして大人だったのかな?なんて思ったり。そう思ったら、人生は待っていられないね。改めて今週、最後まで頑張ろ。
午前6:47 · 2023年9月7日
岡村孝子と加藤晴子のハーモニーを追いかけていると、その良さに釣られてこの楽曲の「情念」を忘れて聞きほれてしまうくらい、完璧なデュオであることに気づかされる。
ポプコン優勝からデビュー、休止に至った期間は2年と少し。この目まぐるしい時間の流れに、加藤晴子が「学業に戻りたい」と活動を辞退する意向を示し、活動休止となったほど過酷な日々だったと想像に難くない。
時を経て岡村孝子のコンサートに加藤晴子が参加、「待つわ」を唄う。その景色をファンは「待ってた」のだろう。時は薬、いつまでも待つわ。
2023.9.8 宇徳敬子「きれいだと言ってくれた」
おはよんなな。あ、そうか。愛し合う相手への何よりのギフトって、ダイヤモンドでも部屋いっぱいの花でもなく、「何気ないあなた自身」だったのか。と、ふとね。30年近く聴いていたのに今ようやく気づく。あたし鈍感。午前6:47 · 2023年9月8日
先日一緒に酒を飲んだ留学生の子に話を聞けば、「今の彼と早く結婚したい」と望んでいるという。20代中盤の年齢的なものもあるが、相手に対する向き合い方の真摯さが若々しくて。
一方で、「結婚は成り行きでさ」「子づくりなんかは愛がなくても作業だから」「でも、子供は愛してる(なお、元奥さん…)」と言う悪友がいて。
愛の形など、かなり不定形で曖昧なものだ。ただし愛情の向け方はあるけれど、どちらも大切なものは似たようなもの。どちらも大事なものは分かっているのに、純粋と不純と分けてしまいがちになる。なんか難しいね。
2023.9.9 オセロケッツ「モノクローム」
おはよんなな。朝から夕暮れの話をすると、この1週間くらいでグッと夕日が落ちるのが早くて。その夕日の時間に周囲の景色がモノクロームに見えて。それらを傍観してさよならを遠ざけるように過ごす時間は、秋の夜のようね。
午前6:47 · 2023年9月9日
毎日のように、夕方の空の写真を撮ってポストしてくれる仲の良い方がいる。夏の空から秋に変わり冬の声を聴くようになるにつれて、色鮮やかな夕日を感じるようになる。そして冬の空は実に張り詰めて、夜空の星が鮮やかに見え始めたりする。その変化を見続ける人に悪い人はいない。
それを「モノクロームの世界」と見えたらどうだろうかと考える。色のない世界とは言わないけれども、少しでも「色」を感じなくなるごとに心を少しずつ蝕むような気がして。ほの暗い世界でも少しでも色を感じられたら、実はそれが幸せに思う一歩なのかもしれないな。
2023.9.10 マカロニえんぴつ「悲しみはバスに乗って」
おはよんなな。ちょっと前の曲だけど、今PV見てぶったまげた。曲はあくまでも明るいけど、死生観考えてしまった。タイムリミット、目の前で見えたらどうしようか…。その時間、どうやったら塗り替えられる?
午前6:47 · 2023年9月10日
マカロニえんぴつというグループ、あまり知らないのだけれども…この曲には度肝を抜かれたのは確かだ。死生観を根本的に考えないといけないという焦燥感に駆られた、というのが正直なところで。
MVのストーリーにあるように、「人がいつまで生きられるか」という時計を可視化されてしまっていたら、これをどのように思うのかなと考えさせられる。自分の物は「見てみたい」気がしている。残りの時間が分かったら、全力で逆算して生きてみようとか。それが出来ないからこそ、先の見えない世界で「どう生きるか」は考えてみた方が良さそうと思う。