ミスインターナショナル日本代表に東大博士課程!幅広い活躍の裏には読み聞かせがあった-あなたの読み聞かせ履歴Vol.2
東京大学博士課程に在籍しながら、女性へのSTEM教育拡大に向けた活動を続ける杉本雛乃さんの読み聞かせ履歴
・もともと人見知りな性格だった。読み聞かせを通して、愛されて育った実感を感じることができたからこそ、様々なことにチャレンジできた。
・英語の絵本を読んでもらっていた。そのおかげで、英語に苦手意識を持たなかった。
・何度読んでも感動で泣いてしまう、お気に入りの絵本があった。幼少期から感情を揺さぶられる体験をできたことは貴重だった。
・幼少期の習い事を通して、人前に立つ際のスイッチの切り替え方を学んだ。
正解がない子育てだからこそ、いろんな方の子ども時代、読み聞かせ履歴から、子育て世代の方に、何かヒントとなるものをお届けできるよう、発信していきます。
【あなたの読み聞かせ履歴書】第2回は、東京大学博士課程に在籍中の杉本雛乃さん。STEM教育の重要性が叫ばれる昨今、その最先端で活躍を続ける杉本さんは、まさに日本のSTEM教育の先駆者です。学問の分野だけでなく、ミスインターナショナル日本代表を務めるなど、幅広い世界で活躍している杉本さん。そんな活動の原点について、YOMY!代表の安田が詳しく伺いました!
幼少期の一番の楽しみはお母さんの創作人形劇
ーSTEM教育の普及活動をされている杉本さんですが、そもそも理系の分野に進んでみようと思ったきっかけはどのようなものだったのですか?
自分が好きなことを考えたら、自然と理系になりました。
私は歴史のような、いわゆる文系科目があまり得意ではなくて。逆に理系科目は得意で且つ好きだったので理系分野を選びました。
ー自分の興味関心に従って進路選択ができるのはとても素敵ですね!さらに時代を遡って質問させていただきます。幼少期はどのようなお子さんでしたか?
実は私は子どものころは人見知りをするタイプでした笑
知り合いの前では饒舌だけど、知らない人とは話せないみたいな感じで。
ー今の活動的な杉本さんを見ていると意外ですね。人見知りを克服して活動的になるきっかけのような出来事は何かありましたか?
関西に引っ越したことが一番大きいかもしれません。
小学校高学年の頃に関西に引っ越したのですが、関西の方はコミュニケーションが積極的な方が多くて!そのおかげで自然と人見知りではなくなっていました。(杉本さんと安田は共通の関西の母校の話で盛り上がっていました笑)
ー幼少期のこれはウチだけ!というようなルールや習慣のようなものはありますか?
母が毎日やってくれていた、ぬいぐるみの劇は今でもよく覚えています。
母は関西出身で面白いことが大好きなんですよ!笑
よくある昔話を自分なりにアレンジして、ぬいぐるみを使った人形劇をしてくれました。例えば「うさぎとかめ」でうさぎが勝っちゃうみたいな感じで。
ー想像するだけで心温まるエピソードですね!
そうですね!今から振り返ると、そうやって丁寧に対話する時間を作ってくれていたからこそ、家では堂々とコミュニケーションをとることができていたのかもしれませんね。
英語への苦手意識をなくしたきっかけは読み聞かせにあった
ー幼少期に読み聞かせをしてもらって印象に残っている絵本はありますか?
まず最初に思い浮かんだのは、『Goodnight Moon』という絵本です。
ー表紙の絵のタッチが素敵ですね!この絵本は英語で読み聞かせをしてもらっていたのですか?
そうですね。英語で読み聞かせをしてもらっていました。他にも『どんなにきみがすきだかあててごらん』という絵本は日本語と英語、両方で読み聞かせをしてもらっていました。
ー英語で読み聞かせをしてもらうことは、英語を学習する上で役にたったと感じますか?
それは間違いないですね。私は小学校のころ、特に英語を勉強をしていた訳ではないのですが、英語に対しては苦手意識を持つことなく学習することが出来ました。これはきっと絵本の読み聞かせがあったからだと思っています。
何度読んでも泣いてしまう名作「サンタベアのクリスマス」
ー他にも印象に残っている絵本はありますか?
かなり昔に出版された絵本だと思うんですけど、『サンタベアのクリスマス』ですね。
これを読んでもらうたびに、泣いていたのを覚えています笑
クマが家族と別れて人間と生活して、最後には家族と再会するというお話しなのですが、人間とクマの最後のお別れが本当に辛くて...
さらに私が毎回泣くので母が本当に感情を込めて読み聞かせをしてくれたんですよね笑より一層感動して泣いちゃっていました。
幼少期にそれだけ感情を揺さぶられる体験をしたのは、とても貴重な経験でした。
ミスインターナショナルの原点は幼少期の舞台
ー幼少期に影響を受けたものが今の活動に生きているなと感じることってありますか?
バレエのような、舞台に立つ習い事をさせてもらったことが大きかったですね。幼少期人見知りだったからこそ、逆に舞台の上ではスイッチが入る感覚がありました。
それこそ「一番下手だとしても、一番笑顔で踊るくらい」。
舞台上でスイッチを入れて別の人になるような感覚。この感覚を幼少期に覚えたことが、ミスインターナショナルのような人前に出る活動をする原点になりました。
愛されているという実感が子どもの世界を広げる
ー読み聞かせの思い出の中で、今の活動に生きているなと感じることはありますか?
今思うと温かい内容の絵本をたくさん読んでもらったなと感じます。先ほど挙げた『どんなにきみがすきだかあててごらん』のような絵本です。
そんな絵本を読んでもらうことで自分は愛されているということを感じることができました。承認してもらえる場所があったからこそ、様々なことにチャレンジできました。
ー最後にこの記事を読んでいる保護者の方々、そしてこれからの未来を担う子どもたちにメッセージをお願いします。
私はまだ子どもがいないので、恐縮なのですが、子どもを思う気持ちというのは絶対に子どもに伝わるのでコミュニケーションの機会はたくさんとって欲しいと思います。
加えて、今回のインタビューを通して改めて読み聞かせの思い出をすごく覚えているなと感じました。忙しいとは思うのですが、ぜひ時間をとっていただきたいです。絵本の読み聞かせで得ることができる、綺麗な絵と言葉に触れる機会は貴重です。
子どもたちに伝えたいのは、色々なことにチャレンジして欲しいということですね。現代って早く目標を見つけてそれに向かって頑張らなくちゃいけないって考え方もあると思いますし夢に向かって一直線というのも素敵だと思います。ただ、目標が見つかるまでは、ぜひ心が動いたものに積極的にチャレンジして欲しいなと思います。
本日は貴重なお時間いただきありがとうございました!
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YOMY!は子供の成長にかかせない”人とのコミュニケーション”と、いつの時代も最高の教材である”絵本の読みきかせ”をかけあわせた、子どもたちの”対話力”を育むオンラインスクールです。
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ハーバード大学をはじめ、アメリカの大学で長年研究されてきた「ダイアロジック・リーディング」を基に開発された読み聞かせ方法YOMY!メソッドのもと、子どもたちの能力、特に思考力、読解力、そして対話力を最大限に伸ばします。
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