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児童文学が大好きだと再認した司書の話

「児童文学が好き」

という自分をどこか、堂々と出せないまま
今まできました

「児童文学しか読めないんじゃないの?」と
「それしか知らないんだね」と
言われているような気がして
(実際はそんなこと言われたこと一度もない)

そして
児童文学を大人になってから改めて読んで
心が揺れ動くほどに感動したけど
それは自分が「繊細です」とアピールするようで

これまで出せずにきました

でも
司書として働き出してもうすぐ一年
科学、哲学、小説、フィクション…
たくさんの本を読んで、書評を見て、
紹介文を書いてきて思ったんです

「やっぱり私は、児童文学が大好きだ
児童文学の根底に流れる、深い優しさが大好きだ」
と。

それが自分の一番好きなものなら
堂々と「好きです」と伝えていこうと
今日子どもたちに向けて、
本のPOPを作っているときに
強く感じました。

そんな熱々の気持ちで帰宅して今
なぞり書きの本をペラペラとめくって書いたのはこちら

ごんぎつね 新美南吉


いたずら好きの、ごんと
ごんのいたずらが原因で母親を亡くした兵十


最後の
「ごん、お前だったのか。
いつも栗をくれたのは」

の一言は、どうにもできない悲しみと
でも、ごんの優しさが伝わってよかった
という複雑な感情になります

ごんぎつね 新美南吉・文/黒井健・絵
黒井健さんの柔らかいタッチの絵も本当に素敵です

子どもたちに読み聞かせる時も
読み終わった後
「…はぁ。」と深いため息をお互いついてしまうような、優しさを感じる絵本


もうすぐ司書2年目に入ります

もちろんこれからも
児童文学に限らずあらゆるジャンルを読むけれど
私の好きなジャンルは児童文学です

という事実は堂々と表明していきたい!

なぞり書きの本はこちら


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