「決断するひと、しないひと」
-------------------------------------------------------------------------------------
スイスイ
1985年生まれ。元メンヘラ現100%リア充のエッセイスト。
現在cakesで「メンヘラ・ハッピー・ホーム」連載中。
サクちゃん
1978年生まれ。シングルマザーのクッキー屋。
娘のあーちんはほぼ日で連載中のイラストレーター。
--------------------------------------------------------------------------------------
スイ:スイスイサクサク
サク:よむラジオーーーーー!
スイ:第三回!リスナーのみなさんこんにちは!第二回もコメントやリクエストたくさんいただいてありがとうございました!
サク:ほんとだねえ。ありがとうございました!
スイ:特にコメント欄に超大物が降り立ってコメント欄が地割れするかな?というくらい震えた。
サク:超大物らしいムチャぶりコメントのことですね。
スイ:コメント欄をみていただけたらわかるのですが、「不倫する人しない人」を扱います絶対扱います!という宣言をしましたが、今内部で協議を重ねておりますのでその難問はもう少々お待ち下さい!
みなさんのリクエストを無視してるわけではありません。初回〜5回くらいまでは我々が設定したテーマにすることになったのですが今後はみなさま頼りになるでしょう。しかしもうすこし話しやすいテーマももらえませんか!笑
サク:特定の個人の顔が浮かぶのじゃないやつおねがいします!
スイ:というわけで、本日のテーマは「決断するひと しないひと」です!
サク:なんか頭よさそう!
23歳でデキ婚して24歳でシングルマザーになったサクちゃん
スイ:サクちゃんは大きな決断したことある?
サク:わたしはね、後でふりかえると大きい決断だったな、と思うことはあるけど、そのときは決断するぞ!って思ってなくて、目の前のことについてものすごく考えた結果、どうしたいかわかるという感じだなあ。
基本的にしたいようにしかしてないから、無理な決断とかはしてない。
スイ:私むしろ逆で「決断するぞ!」って決めて大きく人生変えてやるって意気込んで決断ごっこしたやつに限って「決断」しかせずに何も行動で結果をだせなかった。
マンガみたいに、「今と別物の人生になってやる!」というそんな決断ごっこは、"決断自体"が目的になって、決断する事自体ににハラハラどきどきして、具体的に地に足の着いた決断ではなく、何も叶わなかった。
24歳くらいまで、そうやって「いつか突然何者かになれる」とおもってた。
サク:えー、意外だね。
サク:わたしは、今までの人生で大きな決断といえば、「こどもを産む」と「離婚」「会社辞めて独立」かなー。
こどもができたときは想定外で、23歳だったし、とにかく考えたよね一生分。吐くほど。まあそれつわりだけど。
スイ:どういうふうに考えたの?
サク:産むかどうか。産んだらどうなるか、かな。
スイ:その人と結婚するつもりはあったの?
サク:ない。
スイ:その人の事は好きだったの?
サク:すきだったよ。でも結婚について考えたことなかったの。自分がどんな結婚をしたいか、ぜんぜん見えてなかった。どんな結婚があるかも知らなかったし。
だって結婚ってむずかしくない?今でもまだよくわかんないくらいなんだけど。
スイ:だけど急に出産を考えなきゃいけなくなったんだ。
サク:そう、出産のことだけ考えた。結婚についてはわかんないから考えなかった。
スイ:どうやって決断したの?
サク:産む想定をしてみて、最終的には「まあ死にはしないだろう」と思ったときに「産むわ」って。
仕事のタイミングとかもあったと思う。なにかやりたいことがなかったのが大きいかも。使命ができて、やるべきことができたのがうれしいと言うかんじだった。
スイ:なるほど。まわりに相談した?
サク:してない。相談ってしないからな、わたし。彼にもしてなくて、決めてから話した。
スイ:これ結構重要だと思うんだけど、ほんとうに自分の考えにのっとって進むときは相談しないものなのかもね。相談するの無意味ってわかってるから。わたしも、実現したことを振り返ってみると、誰にも相談してない。
さくちゃんのなかでは、もはや、相手とふたりの問題というより、自分マターだ、とおもっていたってことだよね?うむかどうかは。
サク:うん、わたしの問題。彼は「わーい!結婚しよ!」って言ってくれたんだけど、産むかどうかで考え尽くしたから、もう結婚について考える余力なくて、正直に彼に「結婚についてわかんなすぎて、続ける約束ができないんだけど、それでもいいですか?」って伝えたうえで、結婚したの。
だから、結婚はぜんぜん決断してない。本気でどっちでもよかった。でも妊娠出産で働けない時期だったし、すごく助かったけどね。
スイ:離婚は決定的な理由があったの?
サク:離婚は決断というか想定内だったかな。結婚を続けるという意志がないし、方法がわからなかったから、ま、そうなりますよね って感じだった。
スイ:派手に決断したわけではないのか。でもさ、離婚のリスクを考えて悩んだりしなかったの?
サク:リスクは・・・考えてもよくわからなかったのかな、あんまり憶えてないや。
ただ、わたしが彼の居場所をなくしていった感じだった。彼は働いて稼ぐので精一杯で、育児はわたしにはまかせて、って分業した結果、彼の居場所をなくしてしまったよね。
わたしはひとりでできちゃうし、育児はたのしいし、でも彼はつらいよね、仲間はずれみたいで。ついてくるならおいでと思ってたけど、結果的に置き去りにしちゃったんだろうね。
スイ:でも彼にわるいところがあるわけではないんだよね???なら、離婚するメリットはなんだったの???
サク:その状況では、わたしより彼のほうがつらかっただろうから、解放してあげたかったというのはあるなあ。まだ若いし、やりなおしたら?って。こっちは大丈夫なんで、って。具体的なメリットではないけど、ぜったいにその方がお互いにいいだろうなと思ったよ。
スイ:なるほど。。彼を思っての離婚ということなのか。でも、その状況だと、結婚を続ける意思がないとしても、なんとなく結婚生活をつづけるという人のほうが、楽で、おおそうだけど。「あーちんのことを思ったらお父さんはいたほうが、、、、」みたいな一般的な悩みはなかったの?
サク:それはあったけど、育児に夢中になって彼への感心がなくなってたから、それをこどもに見せるのはいいと思わなかったかな。でも彼への愛情がないのは、産後のホルモンのせいだと思ってて、しばらくわかんなかった。1年くらい経って、あれ、これホルモンじゃ、ない??ってなった。あたまわるいよねえ。
スイ:わたしがその立場だったら愛情がないままでも少なくとも子供がもう少し大きくなるまでは様子をみるってなりそうだけどな。決断できない。
サク:そうだよね、ふつう。せっかちなんだよほんとに!答えがわかってるときは、待てない。
スイ:「せっかち」の世界観が半端なく広いね。
サク:わたしの場合、決断に迫られるというより、考えて答えを出したら動かずにいられないんだろうね。決断のときだけ考えてるんじゃなくて、いつも考えてるんだよね。
"決断したい族"はこれをしなさい
スイ:なんかさ、とりあえず「決断」がしたいひとっているじゃん?わたしがまさにそうだった分、それってすごい、「ごっこ」だなっていまになってわかる。facebookに、「今年はこんなことをたくらんでます!」とかかくひと。あれみると昔の自分を思い出してゾッとする。
スイ:わたし、その夢見がちな決断ごっこ野郎から、いつから地に足着いて実現して行く派になったかというと、「死ぬまでにやりたいこと100」というのが当時まわりで流行ってて、それを書いた時からだとおもう。
2014年?noteとか全然かく前、一回目の出産後に書いた。というか今みたら全然いまのやりたいことと違うけど!w
サク:100個書いたんだ。決めるというか、課すんだね。自分に。
(↑2年前かいた100)
スイ:100個の、具体的にやりたいことを書いたんだけど、これもはや決断って言うより、これをかいたときに「ああ時間ないな」って思って、生きてる時に叶えるには時間無いわっておもって、決断と言うよりもう動くしか無い、みたいなかんじだった。。
サク:ひゃーすごい!鳥肌たった!! 途中B'zいたけど。
これで、100個?これやるならほんとに時間ないね!!!
スイ:ないんだよまじ時間ない!だから、決断とかまよったりとかする暇がなくなったんだ!それから、かなり変わったかも。あとcakesの連載にもかいたんだけど、結果がでてないときは、「やってないかやりかたが間違ってるかどっちかだ」ってリクルートの上司に言われて、その言葉を頼りに生きて来た!
20代前半までは、いつか願いはすべて叶うって思ってたんだよなたぶん。。そしたら何も叶わなかったな。100個かいたら、自分の死ぬまでがなんとなく見えてよかった。
サク:はー。ほんとだねー。そういえばわたしは、独立するときにやること4個決めたよ。月に30万以上稼ぐ、夏休みを1ヶ月とる、あーちんの学校以外の場所をつくる、じぶんのすきな時間に働く、って。
スイ:それ全部かなってるやん!!!
サク:うん、これ4つできたから、次にいこうと思ってる。というか、これは決断じゃなくて優先順位で、必須事項だったからはじめから叶ってるんだけど。
サク:スイスイのこの100個は、決断だよね?死ぬまでにやると決めてるよね。
スイ:そうか。決めてるのかな??やりたいとおもっていることを可視化したってだけなんだけど、だから「くびれる」とかはなんとなく無理だろうなとはおもってるけど、元彼と微妙に仲直りが叶うとは思わなかったなーーーーーーーー
突然まとめに入ることを決断したスイスイ
スイ:「決断」ってつまりなんだったんだろう。決めた通りに実行出来た人かってことなのかな?決断だけなら誰でもできるもんね。
決断/名](スル)1 意志をはっきりと決定すること。「決断 を迫られる」「転職を決断する」2 正邪善悪を判断・裁決すること。「直に訴へを聞こし召し明(あきら)め、理非を―せられしかば」〈太平記・一〉
サク:決断するのってさ、決めるときだけ考えるわけじゃないよね。いつもそれについて考えてる。それで、決断の先まで見えてると、決断自体がそんなに大事じゃなくて、どう行動するかの方が大事なんだよね。
スイ:そうそう。本当の意味で決断出来る人は、決断のその先をみてるひと!
サク:たんなる通過点だよね、決断。「今思えば決断」でしかないよね。
スイ:決断と言う落とし穴という温泉に浸からず、決断したらその先にどんどん進みましょうよ、つべこべいわず。ババアども。 ってことですかね。
サク:決断するひとは、優先順位とか決断力もいるけど、それ以上に、想像力とか行動力がいるよねえ。
スイ:わたし、くびれる。
サク:くびれる。
スイ:くびれるために、ヒロミ考案の腹と太腿にまくやつ12000円のを買おうとしている。でも暑くて夏はぜったいにしなくなる。
サク:かぶれる。
スイ:そうかぶれる。だから無意味。これぞ想像力。
(今日のエンディング曲:真心ブラザーズ「明日はどっちだ!」)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?