トレビス
1次産業が盛んな錦江町。珍しい野菜を育てている農家さんもたくさんいらっしゃる。この町にきてもうすぐ1年になるが、見たことのない野菜を目にして驚いたことが何度もあった。
写真にうつる赤い葉野菜、トレビスもそのひとつだ。カットされた状態ではよく見かけるのだが、丸々した姿は初めて見た。
菊の仲間で、和名をキクニナガという。ほろ苦くシャキシャキした食感が特徴だ。欧州・北アフリカ生まれの野菜で、日本でのニーズが高まり近年全国各地で栽培されるようになった。大手コンビニやスーパーのカット野菜に彩りを添えているスパイス的な存在である。
「昨日コンビニで見た袋野菜の赤い葉っぱはもしかしたら錦江町から…」と考えると、錦江町をより身近に感じる。産地名に「国産」「鹿児島産」の文字があったら、それは錦江町で育った野菜かもしれない。
この町は陰ながら日本の胃袋を支えている。農家の方は、日々、見えないところでさまざまな努力と挑戦を重ねている。日本で見かける機会のない野菜がポッと錦江町で顔を出すのは、その証拠だと思う。
手軽にたくさんの野菜を食べられること、珍しい野菜を安心して美味しく食べられること。それは間違いなくこの町の生産者の方々のおかげだ。感謝して食べなきゃな。
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