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5月は苦き潮のなかで

 母と暮らすようになった直接的原因がけっこうややこしい事態になっているのだが、ともかくもそれが理由で2月から頭を酷使していて精神もやられ気味の日々。いまはさすがに5カ月目になるのでストレス耐性がついたのが、ほんとに多少ではあるが抗体ぽいのができた。それ以前は毎日ひがわりでやってくる警察と自治体を都県をまたぐやりとりが発生していてすさまじいストレス下にさらされ、自分でも「あ、やばいな」と感じるくらいだった。

 まず怒りのコントロールができなくなった。そして集中力がなくなって、何かやると何か起きて緊急の対処をしたり、しかも経験したことのない出来事への対処なもので集中ができない。その日々をサバイブしていたらメンタルが傷だらけになってきて本当に集中力がなくなってしまった。

 こりゃやばい。

 こりゃやばい、と自覚。個人事業主で仕事に集中力を欠いて失敗したり、成果を出せなかったら契約なんて吹っ飛ぶものだから、実に焦った。

 この数ヶ月の教訓。医療業界、病院業界の不可思議なところを知った。家族がどんなに訴えて治療を願っても「本人の意思」が優先されて解放されてしまう。その「本人」と言えば、精神に明らかに異常をきたして自治体からも「明らかに病人で治療が必要」とされているのに、だ。飲酒運転も自己や他人を傷つけることも隣り合わせの「本人」が、何度確保して病院に連れて行っても出てきてしまう。「本人の意思」問題が眼前に厚く立ちはだかっている。※母じゃないです

 疲れ果てた我々。一生忘れられない5月、もっとも愛した季節が「生涯忘れ得ぬ地獄の日々だったね」と薄く笑い合う。

 ほんの1日、6月の声を聞いてすぐ、旧古川庭園にバラを見に行った。すでに見ごろを過ぎ、なけなしの名残のバラが咲いていたが、なによりもとても久しぶりに両手いっぱいに深呼吸したと思う。

 悲しいことに現在進行形。ただでさえ自分ひとりの人生だって生きるのは精一杯って時代なのに、やるせないもんだ。

 しかしながらだいぶ耐性がついてきて、1ヶ月前のようにはどん底に落ちることはなくなった。すごいなー人間!
 さあ、6月よ。どんなふうになるのか見てあげましょう。

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