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ジグザグ旅行記

 遺伝子のらせん階段が、歳月と共に弾力を失ってなんだかだらんとしているような。奥日光に旅したら、それがすーっと整った感覚がある。毎年楽しみにしている奥日光の旅、東京ではもはや味わうことの難しい冴え冴えと冷たい空気の世界にたたずみながら、肺だけでなく自分のすべてが浄化されていく。あの感覚が恋しくてたまらない。ああ、待っててね中禅寺湖。

 と思っていたが、さすがの私も母を置いてきぼりにすることはためらわれた。なぜなら母も日光が好きなのだった。「じゃ、ママはお留守番していてね!」なんてとても言えやしない。本当は1人で赴き、いろんなことをリセットしてきたかったのだが。そんなわけで母を伴っての日光路へgo!

 結果、いつものようなリセット&チャージの趣きとはやや違ったが、楽しい旅行ではあった。時系列無視して少しご紹介!

三本松の茶屋のひとつ、「竜胆」さんで食べた日本酒味のソフトクリーム。
私のモットー、「一観光地、一ソフト」を小雪舞い散る寒さの中で敢行。

おっとこれは、東武日光駅についていざ東京へ!という段階で昼食に腹ごしらえした湯波そばです。モンキーがかわいいでしょ。湯波のミルキーな豆乳が染み出してまろやか。

これ中禅寺湖じゃなくて湯ノ湖です。実は3日間のうち2日はけっこう天気が安定しなくって、暴風+小雪だったりなんだり。帰京する最後の日、うそのような穏やかな日よりとなりました。

これは上のソフトクリームを食べた戦場ヶ原のからまつ。葉はすっかり落ちて背の高いまっすぐな木と足元に常若のクマザサ。

あ、すみません。ふたたびの湯ノ湖。水鏡の美しさよ。

もちろんもっと写真はあるんですが、なんだか自分の中に今回の旅がすっと入ってなじんでしまい、完全に消化できてしまったものでこの辺で。

 ちなみに。

 いつも奥日光旅で必ず立ち寄る、英国大使別荘記念公園(名称が合っているか確かめるのが面倒)がなんとその日から冬季閉館だった。これはもう心の底からショック。だっていつもそこで中禅寺湖を眺めながらスコーン食べたり湖畔で波とたわむれたり、とにかく最大の旅の見どころなのに。

 だけどあまりに中禅寺湖が好きすぎて、1日目は真ん前に泊まりました。もちろんリッツカールトンではありません。

 それではまた。

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