千鳥足でオーサカ【LINE】
長女の教科書に載ってた女の子の素行が少し気になったので妹にLINEする。
<以下、わたしと妹のLINEの転記>
「孫のInstagram感」
「こっち見てないで真面目にかぶ抜いてほしい」
「笑笑笑。おはよう」
「おはよう」
「窓開けて寝たら、朗々と歌うおじいの歌声で目が覚めた。いい朝です」
「ほんとうに生きてる人の声かな?」
「怖い話やめてください! 猫もキョトンとしてたから大丈夫、生者の音声」
「猫は幽霊見えますよ」
「わたし今日からUSJ旅行!」
「そうだった!大阪いいなぁーー!!」
「愚かだから昨日しっかり飲んじゃった。二日酔いで行ってくる」
「二日酔いで乗り物乗れるのすごい」
「乗れるかどうかはわからない」
「今回の旅費7万ですよね?」
「乗る。なにかを失っても乗る。まず新幹線が勝負」
「ガツンとみかんとか1箱買って乗るといい。そして道中カブトムシのようにしゃぶっているといい」
「あいわかっま。ま?」
「二日酔いというか、まだ渦中にいる感www」
「枕元に水置いて寝るレベルの酔い方をした。どうして私は飲んでしまうのか」
「若くて丈夫だから」
「飲んでる時は、セーブしたな!っていう気持ちだった。ほんとうに。そして、言うて若くないから身体へのダメージがすごい」
「>飲んでる時はセーブしたな!っていう気持ちだった
世の酔っ払いが口を揃えていう妄言。わたしはこないだこう思った直後に転んで流血した。足もぐねった」
「酔っ払いはなぜ自信満々に酔っ払うのか」
「愚かだから」
「先月いつもの店で飲みすぎたときも、二日酔いの体を引きずって翌日同じ店の周年パーティーに行ってしまいました」
「よくわかんないけど何度も秘伝のタレにつけて焼く蒲焼思い出した」
「ニ度漬け禁止の串揚げになりたい」
「そういうの大阪でいっぱい食べてきてください」
「旅行の準備を始めます。そしてわたしは新幹線でかぶとむしになる」
どもね!と言うスタンプを送ってきた二日酔い(もしくは渦中)の妹に、お酒が早く抜けるといいねと思いながら「いってらっしゃい」スタンプを送り返す、いまや迎え酒厳禁の体となった元蒲焼系の姉。
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