KAISERという古いピアノブランドの話
皆様こんにちは
音楽(楽器演奏)が趣味の蓬田でございます!
今日は「KAISER(カイザー)」という、我が家にある古いアップライトピアノのブランドのお話です。
読者さんの中には、KAISERというとヤマハのブランドという認識の方もいると思います。
それはそうなのですけれども、KAISERブランドについて、改めて調べてみますと、ブランドの変遷といいますか、ピアノ産業の変遷の一端が垣間見えるようで、大変興味深いです。
まず、KAISERというブランドですが、もともとは河合楽器のブランドです。
ちょっとややこしいのですが、この河合楽器という会社は、いまよく見かける「KAWAI」ブランドの河合楽器製作所とは別会社です。
河合楽器製作所の創業者、河合小市氏の娘さんの旦那さんが起こした会社です。
河合楽器の詳しいことは分からないのですが、ピアノの販売会社だったようです。
ピアノの製造は、天竜楽器が行っていました。
天竜楽器は浜松市にあり、戦中は「天竜兵器」という社名で、航空機部品とピアノを製造していました。
戦後、ヤマハ出身者を集めて再出発。
ヤマハの指導と援助のもとに、自社ブランドとヤマハブランドのピアノとオルガンを製造していました。
天竜楽器は昭和29年に、ヤマハによって吸収合併されます。
河合楽器も、同時期にヤマハが吸収合併したようです。
こうした経緯から、ヤマハが天竜楽器で製造したKAISERを販売していました。
KAISERブランドのピアノはその後、製造をやめ、現在はもうありません。
我が家にあったKAISERという古いアップライトピアノ。
そのブランドをたどることで、我が国のピアノ産業の歴史の一端が垣間見えて、とても興味深かったです。
少し前、調律師さんに来てもらい、久しぶりに調律してもらいました。
アコースティックピアノならではのふくよかで豊かな響きが戻りました。
電子ピアノやシンセサイザーを弾きなれたわたくしにとっては、鍵盤タッチのコントロールが難しいのですが、練習を重ねて少しずつ克服していきながら、古いピアノの響きを楽しもうと思っています。
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