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仲間が欲しいって気持ちはわかるよ。
先日、たまに視聴しているペガサスハイド先生の動画で、「50歳以上で漫画家を目指している人」について言及されていて、「もしかして自分のブログか!?」なんて、調子こいて思ったけど、よく聞いてみると、その方は「50歳で漫画を描こうとしているのに、他の同年代の人がいるかどうかばかり気にして行動に移せていない、おそらくおじさん」という話だった。
っていうか、こんな読んでる人もフォローも少ないブログを先生が読むわけないよな。
でも、そのおじさんの気持ちもわかるなーって。
私も前の記事で書いたけど、アラフォー(というか五十路前)で漫画を描き始め、最初は何もわからなくて、学校に通おうといろいろ探したけれど、授業料が高すぎて通えず。それでも自分で描くには限界を感じ、どうしてもアドバイスが欲しくて地元の漫画&お絵描きカルチャーセンターに行ってみたものの、そこには自分の子どもくらいの年齢の若い子たちばかりで、なんとなく肩身狭い気分になった。
漫画は基本的に個人戦だから、仲間が必ずしも必要というわけではない。
でも、時々同年代で同じ道を歩んでいる仲間と話したいと思うこともある。
今の担当編集さんも、息子くらいの年齢の方が多くて、彼らとのコミュニケーションをどう取っているのか、ちょっと興味があったりするのよ。
そのおじさんがなぜ行動に移せないのかは私には分からないが、「同年代で同じ趣味や志を持つ人がいるのか気になる」という気持ちは共感できる。
だって、SNSで同志を募っている人がいるのも、そうした仲間が欲しい。いれば心強い、という理由が主じゃないだろうか。
そうじゃなきゃ、#繋がりたい なんてハッシュタグはないんじゃないのかな? と。
私も、同年代の仲間やライバルがいたらいいな、と思うことがある。良い刺激になりそうだから。
若いってことはそれだけで時間という味方がついてるけど、我々、初老の漫画家志望者は限られた時間でどれだけのことができるか、どこまで行けるかって考えちゃうし、可能性は考慮してもらえない。新卒VS中途採用と同じで、初老の漫画家志望者は、可能性を見てもらえる時期なんてもうとっくにすぎてるから、即戦力(面白い漫画。売れる漫画)が求められる。
だから、若い人の数倍頑張って描かなければならない。
そんな戦中で同じ道をいく人がいればなんか安心しちゃう、って気持ちもあるから仲間を求めるのは理解できるんだ。
でも、結局漫画は一人で描くもの。
同年代の仲間がいないからといって、自分が描かないという選択肢はない。
仲間がいたらいいな〜。いたら話聞きたいな〜ってだけで、自分が行動しない理由にはならないから、動画で言及されていた方は、また他に別の理由があって行動できないんじゃないかなと思う。
たとえば子供とか家庭とか、現在の仕事とか。
わからないけど。
全てを捨てて別の道へ飛び込む勇気って、他人にどうこういわれて出るものじゃないもんね。