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エロ広告
最近、「エロ広告をどうにかしてほしい!」という声をよく耳にする。
私としては、それ以上に整形やダイエット、美容関連の広告(膿を出したような画像や、正体不明の肉片のアップ画像など)の方が不快に感じる。
ただ、こうした広告のおかげで私らはそのサイトを無料で利用できている面もあるので、そのサイトを使いたい以上、文句を言うつもりはない。
エロ広告も同様で、広告主が多額の費用を支払っているからこそ、無料でサイトを閲覧できている。もし広告が嫌なら、自分で大金払って情報を得るかなんかすればいいと思うけど、無料でサイトを利用しつつ「これをやめろ」「子供の教育に悪影響だ」などと要求する人が多いのが現状。
無料で自分たちにとって都合のいい環境だけを得ようなんて甘いんだよ!と思っちゃう今日この頃。
私は昭和の人間なので、ネットで簡単にエログロコンテンツにアクセスできる時代に育ったわけではないが、当時はコンビニにエロ雑誌が普通に置かれてたし、公園などにはそういった雑誌が捨て置かれ、また、現在の少年漫画では考えられない残酷描写満載本を読み漁った子供時代を過ごした。
でも、現実の性犯罪や暴力行為は大嫌いで、現実でそれを望んでいるわけではない。実際に、リアルな出血は苦手だし、残虐的な内容や性犯罪はニュースでも聞きたくない。聞くとげんなりする。
性犯罪や暴力犯罪を犯す人間はさっさと○ねばいいと思っている。
それと確かに、昭和時代は漫画の中の必殺技をいじめっ子たちが実際にいじめられっ子にかけたりして、影響されやすい奴らのいいネタになってたり、男子は女子に性的行為を日常的に行っていたから、影響されやすい人はどうしてもそうなるのだろうと思う。
だから重要なのは、現実と創作を区別できることだと思っている。そのためには親が適切に子供を導く責任があるのではないか!?
頭ごなしに性的コンテンツを「気持ち悪い!」「あんなものうちの子に見せないで!」と感情的に怒る親を見るとかえって恐ろしく感じる。そういうコンテンツを毛嫌いする親の子どもほど上記のような行為を行っていたのを何人も見てきた。漫画などのコンテンツに影響されてリアルに行動を起こすのは、コンテンツが原因ではなく、本人または本人が持つ遺伝子が問題だと思う。
包丁が料理に使われるか、犯罪に使われるかは人次第。包丁自体に罪はない、それと同じこと。
そういう、包丁を犯罪に使うような家庭の子供にどうしても「見せない」環境を親が作れないなら、「見てしまった」後のフォローをすることで、現実と創作を区別できる子供に育ててほしいと願う。(遺伝的に無理な場合もあるだろうが←しつこいな)
「見るな」「見せるな」と強制すればするほど、かえって「見たい」と思うのが人間の心理だからそれはどうにもできない。
私は創作としてのエログロが好きだし、これらが強制的に排除されるのは悲しい。
創作だからこそ、現実ではあり得ない(あってはいけないもの)を楽しみたいのに、一部の現実でも同じことをやってみたいやつらのせいでそれらを「好む人=犯罪者予備軍」とみなされてしまうのは、残念でならない。
私的には、創作があったおかげで犯罪者にならずに済んだと思っている。
ただし、これは私と周囲の小さなサンプル当社比(10人程度)の話なので一般化はできない。
確実に言えるのは、創作表現は限りなく自由であってほしいという願いである。
確かに、子ども向けコンテンツにエロ広告を載せるのは、広告主がいくら大金を払ってくれるとはいえ、もう少し考えるべきだと思う。でも、そういった広告がないと無料でサイトを運営するのは難しいのも事実。
結局、一番いいのは利用者がきちんとお金を払うこと、なんだろう。
とはいえ、有料になったら、たとえ広告なしのクリーンな状態になったとしても、多分払わない人が多くなって結果サイトクローズ。
お金を払って文句を言うか、黙って見過ごすか……悩ましいところだ。