自分を解体する試み① どうして今福岡にいるのか?
noteでは、むき出しの自分を出していって、どうなるのかを実験したいと思っている。まずはその試み①として、どうして今福岡にいるのかをさらけ出す。
私は2015年の1月末に東京から福岡に引っ越してきた。まる4年が過ぎた。神奈川県西部出身、東京の大学に通って以降、途中海外に少しいた時期もあるけど、神奈川と東京にずっと住んできた。そう話すと、「なんで福岡に来たの?会社の転勤?旦那さんの転勤について来たの?」とたいてい聞かれる。そして私の答えはいつも同じで、「いや、独り身なんだけど(;'∀') ちょっと東京から離れてみたかったから。地方都市に一度住んでみたかったから」
もっと掘り下げていけば、その理由はもっと他にある。やはり、3.11の震災がひとつのきっかけになった。その時まで、それなりに自分なりに一生懸命、ある時は悩み考えて選択して生きてきたつもりだったけど、震災があって原発が爆発して、見えない放射能の不安やなんだかわからない不安感で、今まで何も考えずにのほほんとしていたけど、これでいいのか?何が正しいのか?わからなくなった。でも、その時は結婚を考えていた彼がいたので、彼と一緒にこの不安感満載な東京から離れて暮らせたらいいなと思っていた。彼もそれに合わせてくれていたけど、彼は仕事が充実していたしセカンドリタイアとして考えていて、今すぐどうにかしたい私とは違った。私は、いろんな勉強会やWSに、彼に見せつけるようにたくさん行っていたけど、結局はいろんなことを相手に依存して、私の願いを相手が叶えてくれるのを期待していた。。それが原因ではないけれど、いろいろあってその彼と別れて独りになった時に、ようやくそういう自分に気づいた。そして、少しずつ自分を変えるための行動をしてきた。なんていうことないことだけど、それまでは彼が連れて行ってくれた山やキャンプに、自分で仲間を見つけて行程表を作り準備をして行ったり、今まで助手席専門のペーパードライバーだったのを運転できるようにまた練習したり、、誰もがしている小さなことだけど、小さくても思ったことができると嬉しくて成長した気分になった。いわゆる成功体験を積み重ねていった、その延長線上に、この福岡への引っ越しがあった。
「なんで福岡に来たの?」と福岡の人は、ある時は本当になぜわざわざ東京からこんな田舎に来たの?というニュアンスだったり、ある時はやっぱり福岡最高だから来たんでしょ?というニュアンスだったりで聞いてくる。でも、私の答えは「たまたま」。311後に長年のソウルメイトが福岡に移住したので、何回か遊びに来て馴染みができたこと。西日本に住んでみたかったこと。関西弁がデフォルトだときついと思ったこと。アルプス山系が大好きだから本当は長野に住みたかったけど、中途半端な都会の方がハードルが低かったこと。それを全部まとめて、私は「たまたま福岡だった」といつも答えている。
離れてみて東京、関東に対して自分で思っていた以上に郷土愛があることに気づいた。4年福岡に住んで、去年4月から自営に挑戦し出してから、ようやくたまに来るホームシックがなくなった。これは自分が今やりたいことが見つかったからだと思う。そうしたら、自分にとって場所はあまり関係なくなった。東京だ、福岡だとか気にならなくなった。
徒然なるままに書き連ねてきたけど、私が福岡に来たのは、たぶん自立するために必要だったから来たんだと思う。自分に芯がなかったから、いつも自分の外に正解を求めていたから、いろんなことがあってグラグラ揺れていつも誰かが「正解だよ」と言ってくれるのを求めていた。でも今は自分の中にしか正解がない、というか正解も間違えもない、自分しか答えを持っていないということにようやく気付けた。その気づきのために、私は福岡に来た。
これが私が今福岡にいる理由です。