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【カオリ】魅了

とある駅のホーム キミは居たね

一人あまりにも美しく

大袈裟なんかじゃなく光って見えた

天使の梯子はしご

キミに降りているかのように

キミにだけ降り注ぐような光

オーラなのかなと

いぶかしむボクだった

誰とも話さないと

車窓に写った自分の顔に誓ったはずなのに

あまりにも綺麗で

不可思議で

ふらりと声をかけたくなった自分を

止めるのに必死だった事

きっとキミは知らないな

そんなキミの後ろ姿を眩しそうに

見続けて

周りの音が消えちゃって

キミしか見えないって

こういうのを言うんだなって

よく見るとね

光は蛍のように揺蕩たゆたうの

あれよりは大きい光

きっとキミの手の大きさぐらいの光

それぞれの光の玉達が生きているように

キミの周りを泳いでる

その光が

キミに吸い寄せられるように

大好きだよって

それぞれキミに伝えるように

群れてたの

妖精のよう

じゃあキミは妖精の王様?

そんな事をぼんやりと考えていたら

キミがこちらに振り向いて

急いで

ボクは見ないふり

時刻表のボードの陰に隠れるように

早鐘はやがね鳴らす心臓と一人でボクはたたかった

キミが

ボクとの間にあった階段上がる

その時間を心で数えては

気付かれないように隠れんぼ

あんな風に見えた人は

キミ以外に会ったことも

聞いたこともないんだ ボクは

だから

だから

キミが多分 

世界で一番大好きな人なんだろうって

勝手にボクに


想わせて


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