【カオリ】変わらない
この命投げ出そうと
またしても考えちゃったボク
懲りないな
キミもあの人も見知らぬあの子も
ボクだって
ボクに死なないでと
願うのに
少しずつ
向かいたい未来に歩を進めた
はずでしょうに
ボクの
無様な過去が
あの人を通して
形となって
邪魔をする
お願い
忘れたいよ
進みたいよ
まだ駄目なのだろうか
あの人は
ボクを進めさせる為にボクに問う
変なプライドと言われるが
ボクはその問いを受けること耐え難く
そもそもこれはプライドなの?
って首かしげ
そうじゃない
ボクは怯えた ただの狐
進むこと
同じ目に合うこと
あの人達を信じることが出来ない ただの
ああ そうだ
ボクはやっぱり何も変わらない大馬鹿者
それに気付かず
あの人も
守らなくちゃいけないあの子も悲しませ
ボクなんか
僕なんか
いなくなっちゃえばいいのでしょうって
もう思わないように
口にしないように
思い出さないように
乗り越えたと思ったのに
そう思ったのに
あんな手軽に述べた言の葉
もう取り返せない
やっぱりボクは変わらない