羽ばたく季節ストーリー考察

※本記事は羽ばたく季節のネタバレを含みます。ご注意ください。


1.精霊たちの願い

sky公式discordでの質問会より。(翻訳本当にありがたいです…!共有してくださりありがとうございます🙏)

https://twitter.com/sky_tea11/status/1466337347537018881?t=2kDvNJhIhmoxQ8p0df79og&s=19


羽ばたく季節は過去の出来事と現在が半分ずつくらいの割合で展開されている。

過去だけの出来事ではない、つまり精霊では成し得なかったこと、星の子の助けが必要だったということ。

案内人さんからのお願い(クエスト)は
①キャンドルを届ける
②砕けた舟の回収
③風鈴の回収
④鳥の救出
⑤蝕む闇を焼く
これらが恐らく精霊たちが過去に成し得なかった事だ。

しかし④⑤は闇に覆われた頃だろうから叶わなかったとしても、①②③は光の生物たちの力を借りれば精霊たちでも行えたことではないか?なぜ星の子の力が必要だったのだろう。


2.クエストから紐解く過去

クエスト①開始時における風の街道の状態は、
・アーチが壊れている
・風鈴がない
・舟が流されている
・街道が雲で塞がっている
・クエスト④で飛んでくる岩がない
・光の生物が少ない
・闇に覆われてはいない
・花は咲いている

ここで1つ気になるのが、風鈴がなくなった理由である。
クエスト③でわざわざ風鈴を鳥たちから回収しているので、恐らく過去も風鈴を持ち出されたのだろう。
なぜ鳥たちは風鈴を持ち出した?

自分の立てた仮説はこうだ。
a.風を吹かせる手伝いをしたかったから
b.闇が来るのを感じ取って街道にいる光の生物を退けさせる、避難させるため
c.いたずら

aは必要性を感じない。持ち運ぶより吊るしていたほうが疲れないし効率がいい。可愛いけど。
cは自然との共存が時には難しいことを感じさせる。有りかも。
個人的にはbを推したい。現実の鳥の様に迫りくる危機を敏感にいち早くキャッチできた可能性は捨てがたい。また風鈴がなくなり街道が塞がることで精霊たちの往来も無くなる。少しでも被害を減らそうとした鳥たちならではの行動だったのだろうか。

これらから推察すると
・アーチの破損や舟の難破、光の生物が少ない
 →過去に嵐が起こった
・風鈴がない→鳥が持ち去った
・岩がない→大マンタが一度壊した
・花が咲いている(方舟は闇の覆われてる状態だと花がない)、街道が雲で塞がっている、闇に覆われていない
 →闇は晴れたが光の生物や精霊たちの往来が無い


3.過去の出来事の考察

風の街道で暮らす精霊と光の生物たち。彼らは互いに協力しながら暮らしていた。ある日、風鈴を鳥たちが持ち出してしまう。精霊たちが困っていると突如辺りは闇の嵐に覆われた。アーチは壊れ、舟は流され、乱気流にとらわれる鳥を助けるすべはない。強風が止み、無事だった光の生物たちが恐る恐る様子をうかがっていると、追い打ちのように大岩が飛んできて街道を塞ぐ。光の生物たちは大岩に付着していた蝕む闇に捕まってしまった。楽園から飛んできた大マンタが大岩を壊してくれたが、闇は晴れない。風のない街道ではインフラを復興させることができず、長らく闇に閉ざされる。
幾年月が過ぎた頃、少しずつ闇は晴れ、上空の雲の道から小さな子供が勢いよく飛んでくるのだった

というのが自分の考える過去のストーリー。


4.交わる過去と現在

最初にあげたクエスト①②は現在の出来事で、精霊たちと星の子が協力して街道の復興を目指す。
③で鳥たちが鐘を持ち出すが、星の子のクエストの時点では、鳥たちなりの協力やいたずらだったのでは?と思う。ただ目的は違えど同じ行動をしたことで過去を繰り返す引き金になった可能性もある。(妄想)
④⑤は過去精霊たちが成し得なかった事、鳥が嵐や蝕む闇に飲まれる姿を見ていることしかできなかった、闇の驚異から逃げられなかった、これらを星の子が解決してくれる。

以前、闇には物事を静止させる作用があるのではという考察を(考察discordで)したのだが、

羽ばたく季節の最終クエストで、岩を大マンタが壊すことで闇が払われたという描写が気になって。これって闇に覆われる事=静止している若しくは循環しない状態を表してるのかなと思いました。
乱気流は鳥たちを身動きできなくし、岩が街道を塞ぐことで風が止まり精霊や光の生物たちは移動できなくなる。
光は波長、火は分子の振動や物質の反応なのでどちらも動きや変化がある。
逆に暗闇は波がなく、火が消えた状態は反応が起きていない。
つまり闇と光は静と動の関係があるのではないでしょうか。
それで孤島のオープニングも確認したんですが、精霊たちが「その姿を失っていった」とはあるんですが、sky王国が滅んだとは言われていないんです。
その前は「精霊として」とあるので、王国が闇に覆われた時に精霊ではなくなってメガバードへ循環できない状態になったのかなと。墓はありますがあくまで他人からの弔いの形なので、亡くなった本人は循環できないから王国に魂が残ってしまって、体は原罪の子どものような石の状態に。同じように王国は滅んだのではなく没落後に繁栄する事も滅ぶこともできなくなった。王国に光を甦らせるというのは精霊たちが全員天に還って、王国がちゃんと栄枯盛衰を経て完璧に滅んだ状態にする事なのかなと…闇深いのう…。循環できなくなった世界を巡ること=動きや反応を与えること=光をもたらすことが星の子の使命なんだろうな、と改めて考えさせられました。循環するということはいつかは死んで生まれる事も含まれると思うので、何度も転生する事で循環を促してるんでしょうね(ヽ´ω`)

④⑤クエストで闇に覆われそうになったときに星の子とマンタが協力して、止まりそうな時を進めたとも解釈できる。


精霊たちの未練を晴らし、この先王国が朽ちていこうとも、止まった時間を進める。
雲間を飛び交い、他者と協力し未来へ進む。
とてもskyらしいドキドキワクワクが詰まった季節でした☺️

おわり。

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