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HYBRID PHONON 2566+ 感想


はじめに

いろいろ奇妙な縁があって、4/30~5/1にかけて開催された平沢進+会人によるライブ「HYBRID PHONON 2566+」に参戦することが出来たため、普段はオタクライブ好き好きクラブである私が平沢進ライブへ行った感想戦をしますよ

どういうライブなんだよ

そもそも今回のライブは、昨年9月辺りに行われた「HYBRID PHONON 2566」の追加公演であり、冒頭の映像でそれの再演であることは言及されていました。

とはいえ違う点は諸々あるようで。
会人の方々が三進四退理論で元気になっていたり、そもそも元の公演は座って鑑賞する形式だったのに対し今回の箱はZepp Haneda、つまりスタンディング形式での鑑賞であったり、曲が追加されていたり。そんな感じのライブです。

曲の追加以外の差については、ほとんど私は話せるはずもないので省略します。ちゃんと両方の公演に参加した方が話してくれるでしょうし(全投げ)
私が現地で鑑賞したのはDay1とDay2の昼公演です。夜公演は生配信での視聴となりました。

Zeppの会場と特徴

Zeppは基本スタンディング席なので席指定などはなく、整理券の通し番号で半分くらい(Zepp Hanedaはキャパ3000なので、ここでは1500)までであれば「行こうと思えば前に行けるし、後ろから鑑賞することもできる」みたいな選択肢を選べる感じです。

私はオタクなので、Day1では「席が前であればあるほど偉いんだから前に行った方がいいだろ!」という思考から元気よく前の方へ向かっていきました。

結果的に中央からちょい左寄り、前から5列目あたりに陣取ることが出来ました。整理券1500番くらいでそこまで行けるんだから、席に関しては割とがんばり次第なところがあるかもしれません。(オタクライブでは皆前に行きたがるだろうし参考にはならないかも。)

事後談としては、前の方だとスピーカーが近すぎて音源がかな〜〜〜〜り爆音で流れてきます。その影響でボーカルがちょっと聴き取りづらかった
ボーカル聴きづらいという点に加えて、スピーカーから発せられる爆音による耳破壊の可能性は全然あると感じました。なので前列に行くオタクは耳栓があると良いかも?
耳栓界隈には明るくないので、どんな耳栓が良いかとかは僕に聞かないでください

それを差し置いても、平沢進と会人との距離がハチャメチャに近かったのでむちゃくちゃ良かったです。それだけでも前に行く価値は全然あります。僕は耳がボコボコにされたため、Day2は後ろの方に行きました。整理券がめっちゃ後ろだったのもあるけど。

ライブ本編

ライブ本編に関しては、もう基本的に圧倒され続けていました。Day1の1曲目であるBIIIG EYEでは散々オタクに「大阪公演の1曲目がさァ!!!」と良さを布教され続けていた甲斐もあって無事に情緒を破壊されてしまい、そこからはまるで自分が何によって殺されたのかすら理解できないモブキャラのように生涯を終えることとなりました。

Day2昼では一旦思考を整理したおかげか、公演を通してかなり落ち着いた状態で鑑賞することが出来ました。いや情緒は全然破壊されていましたが。 また、2公演目にしてやっと自分が何に殺されたのかも理解出来ました。

自分がこのHYBRID PHONON 2566+、いや平沢進のライブを鑑賞した上で何に一番感動したのか。
それは「平沢進がステージを完全に掌握しているんだ」という事に気付いてしまったことです。



いやいやお前何を言ってるんだ、と。
「平沢進が主役なんだから平沢進がステージの掌握をしてるのは当たり前なんじゃあないのか?」と。
確かにそれはそうなんですよ。でも自分が言いたいのはそういうことではなくて。難しい話ですね。

でも確かに僕はそれを感じたんですよ。平沢進の一挙手一投足一歌唱に舞台装置が呼応してその形を変えている。そのことに対して本当に感動していました。気付いた大きなきっかけは「白く巨大で」です。ライブを鑑賞した方向けに言うと、手の動きで照明の色が変わるアレです、アレで気づきました。

気付いたきっかけはそこですが、その事実を一番実感したのは何といっても全ての公演の最後に披露された「QUIT」でしょう。
大変失礼なことに、僕はあまり平沢進、およびP-MODELと核P-MODELの曲に明るくなかったため、現地で初めて聴く曲が半分くらいでした。その中でも、ひときわ私の心を掴んだ曲、またパフォーマンスであったことは間違いありません。

アウトロで平沢進がステージから去り、その後に会人がステージの照明を落とし、それぞれ同じようにステージから去っていく。
そして、曲の演奏が終わったら私たちだけがその会場に取り残されている。

で、ライブが終わり

もう、初見唖然でしたよ。開いた口が塞がらない、とはまさにこのことかと。こんなライブの終わり方があるのかと。
終わった直後は、「QUITまでの全てが前座であるのではないか」とまで感じてしまいました。「平沢進」の生み出した世界観にじわじわと取り込まれていき、その世界に飲み込まれたまま急に日常世界に放り出されたような。そんな気分でした。

まとめ

特有の世界観を持っているアーティストによる(ほぼ)ソロライブを現地で鑑賞するのは初めてだったので、Day1ではその特異性に気づけることなく終わってしまいましたが、なんとか2回目で気付くことができました。これはデカい。
むちゃくちゃ楽しいライブでした。ライブにお誘いいただけた友人2人(Hachadonさん、SOLAR RAY 2さん)と、平沢進さんと、会人のSSHOさんとTAZZさんへ感謝を込めて、この記事を締めさせて頂きます。

友人との記念写真(いい)



余談

CD集めなきゃな…核P-MODELの音が好きだしビストロンとかгипнозаは欲しいし、ロケットや追加曲枠のQUITがぶっ刺さったので、それが入ってるサイエンスの幽霊も欲しい、BEACONも欲しい、えっライブ音源CDもあるのか、迷っちゃうな、ウグググググ………………


アッ

▶ この写真だけが残されている。


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