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【音楽レビュー】生涯のベスト『メインストリートのならず者』

Rolling Stones/Exile On Main St.

ローリングストーンズ1972年のアルバム『メインストリートのならず者』は、私にとって青春時代を象徴するような特別なレコードです。高校生の時にクラスメイトからベスト盤のカセットテープをもらい、それまで聴いたことのない黒いリズム感、ルーズなギターサウンドにすっかりハマり、それをボロボロになるまで聴いていました。その後、少しずつオリジナルアルバムを買い揃えていったのですが、中でもこのアルバムを一番聴いたと思います。

『メインストリートのならず者』は、ストーンズのカタログの中でも傑出した名盤の一つで、キャリア全体でみても特に重要な位置を占めています。このアルバムはバンドのクリエイティブなピークに制作されたもので、ブルース、ロックンロール、カントリーなどの要素がごった煮のように見事に融合されています。ギタリストのキースが所有するフランスの別荘の地下室で録音されたそうですが、バンドのリラックスしたムード、楽しんで演奏している雰囲気が伝わってきます。

アルバムの中には代表的な楽曲である「Tumbling Dice」や「Rocks Off」などが収録されていますが、曲単位で聴くよりもアルバム全体を通して聴くとその素晴らしさを実感できます。今回久々に聴きましたが、やはり良いものは良いです。何度聴いても飽きることがありません。

20年以上前、東京ドームでの来日公演を観に行きました。当時フロントマンのミックとキースはすでに60歳位で、これが見納めかなと思っていたのですが‥まさかの80過ぎてステージで飛び回っているとはよもや想像もできませんでした、脱帽。

CDですが、アナログのほうが断然かっこいいです!

最近、stand.fmでも映画や音楽の話をしています。良かったら聴いてみてください。

https://stand.fm/channels/6655ca62316143a771ce9aa6

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