2024.02.24 エコーで見つかった9ミリ。
去年に引き続き、個人病院のエコーの検査を受けるためにベッドに横たわっていた。
首からお腹まで、全部見てもらうのだ。
エコーの検査のやり方を勉強してきた女性スタッフさんがとても丁寧に見てくれる。
私の両親もがんだ。
母は胃がん、乳がん、食道がんを患い(転移ではなく、同時多発的なもの)、闘病中に尿管にもがんができた。胃を全摘し、2年の闘病の後、7年前に亡くなった。
父は2年前に肝臓がんになった。酒が大好きで、人生5周分くらいの量の酒を飲んでいると思う。「肝臓がん」と聞いた時、きっと、肝臓はもう使い物にならないに違いない。あとどれくらい持つのだろうか、と思ったが、父の場合は「単がん」で、肝臓を半分切り取った後は、いたって順調に回復し、趣味の畑仕事をガンガンできるまでに回復した。
この個人病院のDr.は、私の両親の事も知っており、事あるごとに「がん家系なんだから」を連発して、検査をするように言ってきた。
そんなに言うんなら仕方ないからやってやるか…くらいの気持ちで、去年、エコーを受けた。
研修を受けた女性スタッフさん(夏木さんという)がとても丁寧に診てくれる。
去年は何も無く終わった。
2度目の今年。
首、乳、おなか…と見ていく中で、ずいぶんおっぱいに時間をかけるなって思っていた。
ひと通り診てから、もう一度見せてくださいねーと言って、おっぱいのところだけ、なんどもプローブが行ったり来たりした。
ここまでされたら、ああなんかあるんだな、がんなのかなという気持ちが起こってくる。「ちょっと先生に来てもらいますね」と言って、夏木さんが部屋を出ていったとき、目から涙が流れるのがわかった。
戻ってきた夏木さんは、もう一度プローブを当てながら「ここ、なんかあるのわかります?」といって、わたしにも触るように促したが、自分で触った感じではどこにどんなものがあるのかわからなかった。
様子を見ていたDr.は即決!な感じで「大学病院で診てもらっておいで」と言った。
診察室で、エコーの画像を見ながら、彼は「9ミリくらいかー」と言ったり、何か、専門的なことをゴニョゴニョ言いながら、さらさらっと「紹介状」を作ってくれた。
封筒をわたしに差し出しながら、「これ持って、乳腺外科のT先生のとこにいって、検査してもらっておいで」と言った。
「わかりました」といって、その封筒を受け取った。紹介状って中に何が書いてあるんだろう、開けてみちゃだめなのかな…そんな事を考えながら病院を後にした。
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