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ブリーダーズカップフィリー&メアターフ2024 考察


ブリーダーズカップフィリー&メアターフ2024:血統と調教師に注目した展望

2024年のブリーダーズカップフィリー&メアターフは、欧州と米国のトップ牝馬が集まる芝2200mのレースです。このレースは、長距離戦でありながらスピードとスタミナが問われるタフな競走として知られています。今年は、イギリス調教馬が有力視され、特にアップルビー調教師の管理馬に注目が集まっています。


1. 過去の傾向と血統の重要性

ブリーダーズカップフィリー&メアターフは、歴史的に欧州血統が強い相性を見せており、特に2017年の勝ち馬ウハイダ(Wuheiida)はその象徴的な存在です。ウハイダは、イギリスの名門調教師チャーリー・アップルビーの管理馬であり、持久力と瞬発力を兼ね備えたレース展開で勝利を収めました。彼女の勝利は、欧州血統の牝馬がこのレースにおいて優位性を持っていることを証明しています。

特に欧州調教馬は、芝の長距離レースでスタミナと戦略性が必要とされる場面で強さを発揮してきました。スタミナとスピードのバランスが取れた血統がこのレースで求められるため、欧州産馬がアメリカの芝レースにおいても適応しやすいという特徴があります。今年のレースでも、同様にスタミナに優れた馬たちが注目されています。


2. 注目馬:ビューティフルラブ(Beautiful Love)とシンデレラズドリーム(Cinderella’s Dream)

今年のブリーダーズカップフィリー&メアターフで私が注目しているのが、ビューティフルラブ(Beautiful Love)シンデレラズドリーム(Cinderella’s Dream) の2頭です。この2頭はどちらもチャーリー・アップルビー調教師の管理馬であり、アップルビー厩舎は過去のブリーダーズカップで優れた実績を持っています。

ビューティフルラブ(Beautiful Love)

ビューティフルラブは、父Siyouni、母父Dubawiという血統背景を持ち、ヨーロッパのレースで安定した成績を残しています。Siyouniはフランスのスピード型種牡馬として知られ、スタミナだけでなく瞬発力も備えた馬を多く輩出しています。ビューティフルラブは、長距離戦に適応するためのスタミナを持ちながら、スピードで他馬を凌駕する力も持っています。

母父Dubawiは、欧州でのクラシック戦線でも成功を収めた種牡馬であり、距離に対する適性が幅広いのが特徴です。ビューティフルラブがこのレースで求められる2200mの距離に十分対応できるのは、この血統の影響が大きいでしょう。アップルビー調教師のもとで鍛え上げられたビューティフルラブは、特にラストスパートでの勝負強さを発揮する可能性があります。

シンデレラズドリーム(Cinderella’s Dream)

もう一頭の注目馬シンデレラズドリームも、アップルビー調教師の管理馬です。シンデレラズドリームは、欧州産の牝馬で、長距離に強いスタミナ型の血統を持っています。彼女の血統は、特にヨーロッパの伝統的な距離戦に適しており、芝のレースで安定したパフォーマンスを見せてきました。

シンデレラズドリームの特徴は、ペース配分に優れたレース運びです。長距離レースでは、序盤で無理をせず、中盤から終盤にかけて徐々に加速する走りが鍵となります。特に2200mという距離では、スピードだけでなく、レース全体を通じたスタミナ管理が重要です。シンデレラズドリームは、その持久力とペースコントロールの面で非常に優れた適性を持っており、ラストにかけて他馬を差し切る展開が期待されます。


3. 日本馬アリスヴェリテの変更

当初、ブリーダーズカップフィリー&メアターフに出走予定だった日本馬アリスヴェリテは、BCディスタフへ出走が決定しました。日本馬の参戦がなくなったことは残念ですが、欧州勢と米国勢の強豪馬たちがこのレースでの注目を集めることになります。日本馬が参戦することで、より国際的な色合いが強まるレース展開が期待されましたが、今回は欧州とアメリカの頂上対決に焦点が絞られることになります。なお日本での馬券発売はそのままおこなわれるようです。


4. レース展望と結論

2024年のブリーダーズカップフィリー&メアターフは、スタミナが要求されるレース展開が予想されます。特に、アップルビー調教師が管理するビューティフルラブシンデレラズドリームの2頭が有力視されています。彼らの持つ欧州の伝統的な血統背景、特にスタミナと瞬発力のバランスは、この2200mのタフな芝レースにおいて非常に強力な武器となるでしょう。

また、このレースではイギリス調教馬が相性が良いことも評価されており、アップルビー調教師の過去の成功例からも、その期待は非常に大きいです。2017年にウハイダで勝利したアップルビー厩舎は、再びこの舞台で頂点を目指す立場にあります。

今年も、欧州血統が優勢と予測されますが、米国の持つスピード馬や、アメリカのタフな芝レースで経験を積んだ馬たちも決して無視できません。ウォーライクゴッデスのようなアメリカ産の牝馬も、持久力と粘り強さで勝負に挑んでくるでしょう。ディディアやコンテントといった他の馬たちも、その血統と実績を生かして波乱を起こす可能性があります。

最終的に、レース展開はペース次第となりますが、ビューティフルラブとシンデレラズドリームの2頭がリードを取り、欧州血統が優勢となる展開が予想されます。イギリス調教馬の持つスタミナと戦略的なレース運びが、2024年のブリーダーズカップフィリー&メアターフを制する鍵となるでしょう。


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