『わけあって絶滅しました。』を読んだ感想

どんな生き物生きている限り絶滅は免れない。

例えそれが人間であっても…。

今回は「わけあって絶滅しました。」に登場する絶滅動物とその理由について紹介します。

ステラーカイギュウ~優しすぎて絶滅~

まずはステラーカイギュウですね。

元々ステラーカイギュウは北太平洋のベーリング海で2000頭の仲間と生活していました。

毎日、幸せそうに昆布を食べて生活していたところ突如人間が現れて彼らを根絶やしにしました。

必死に逃げようとしますが彼らは昆布ばっか食べてたので泳ぐスピードが遅く、人間にとってはいいカモです。(カイギュウだけど)

そして彼らは傷ついてる仲間を見過ごすことが出来なかった。なので人間に襲われるとみんなで集まって一生懸命仲間を助けようとしました。

だけど人間からしてみればこれはラッキーと思ったんでしょうね。

だってステラーカイギュウが自分達のところにたくさん集まってますから。

そうやって大量に乱獲されて彼らは絶滅しました。

リョコウバト~数が多すぎて絶滅~

多い時では50億羽もいたリョコウバト。

朝昼晩、羽音はうるさいわ糞が雪にように降り積もってるわで、人間大激怒!!!

鉄砲で、次々と射殺しました。彼らは数が多すぎたのでシューティングゲームのザコ敵の如くどんどん撃ち落されていきます。

そしてこのリョコウバト数は多くて羽音や糞で迷惑してるわ、味は美味しいわ、数が多いおかげで羽毛布団作れるわで欲深い人間、糞や羽音に悩まされる人間にとっては殺しても文句ない存在だったんでしょうね。

50億羽もいるので大丈夫じゃんと思った方もいると思いますが彼らは一生に1羽か2羽ぐらいしか産みません。つまり繫殖能力が低いんですね。

なので数が減るのも時間の無駄です。一日に20万羽も狩られるようになり、絶滅してしまいました。

オオツノジカ~角に栄養を取られて絶滅~

横幅3m、重さ45㎏の巨大な角を持つオオツノジカ。

一見強そうにも見えますが

彼らが絶滅した原因はその角なのです。

どういうことかというと角にカルシウムなどのエネルギー全部吸われて骨がスカスカ状態になっていました。全身骨粗鬆症です。

そのため毎日骨折ばかりしますし、ろくに動くこともできませんでした。

もう角が寄生生物に見えました。

角に全部の栄養を奪われ絶滅しました。

メガドロン~クジラの逆襲で絶滅~

映画「MEG」で有名になった世界最大のサメ。

全長があの「ジョーズ」のモデルとなったホオジロザメの3倍!!

体重は27倍ともう白目を向くしかありません。

主食でクジラばっかり食べましたが、そのクジラだんだん成長するに連れいつしか立場が逆転!!

食う側から食われる側となりました。

おまけにクジラよりも遅いのでかつては餌だった彼らに食われて絶滅しました。

アノマロカリス~歯が弱すぎて絶滅~

カンブリア紀を象徴する怪物!!

当時としては発達した目を持ち、その二つの触手で獲物を離さない。

正にカンブリア紀の帝王!!カンブリア紀最強の生物!!

と聞こえはいいんですが実は顎の力は弱くて硬い生き物を食べることが出来なくなってしまったのです。つまり歯が全くないおじいちゃん状態。

おまけに餌であった三葉虫はどんどん殻が固くなっていき、次第に食べれるものが減っていき絶滅しました。


いかがでしょうか。この本はそれ以外にもたくさんの絶滅動物がいます。この本の面白いところは絶滅した理由を絶滅した本人が喋る点ですね。

頭が固くならず気軽に見れる点がとても良いです。

大人と子供も楽しめる内容となっていますので気になった人は是非。

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