不眠、ラジオ、絶望、という友達
今回も夜中4時過ぎになっても眠れなかったのでした。4時頃Tim HeckerのLove Streamsで眠りにつこうとしたけどだめでした。お腹がすいたのでロフトから下に降りて醤油餅を食べました。
そしてお餅のお供にふとラジオNHK R1を付けてみました。すると「ラジオ深夜便絶望名言」という番組をやっており、紫式部の絶望名言なるものを紹介しておりまして。紫式部は天皇の御輿的なアレを運んでる身分の低い者や、池に浮かぶ水鳥の苦しさに目が行くということでネガティブなところを見れて千年前の方とはとても思えずということです。たしかに。同じ窓を見ても、夜空の星を見る人もいれば、地面を見る人もいるのでポジティブになろう、という話があるらしいのですが、夜空の星ばっかり見るだけでなく、地面を見る人も必要なんですねぇ。共感。
一瞬、「私も天皇運んでる身分の低い人に目ぇ行くよ」って思おうとした私は面白いですねー、と思いました。笑
まあとりあえずそれはおいといて、絶望名言という視点の番組が面白いと思ったのでおググり申し上げてみましたところ、このラジオ番組の書籍が出ておりました。試し読みしたところフランツ・カフカが取り上げられてございました。
ああ、わかる。私もこんな風に自分を形容して自分をいじめるときがある。
文学紹介者の頭木弘樹さんは大学3年の20歳のときに難病になり、13年間の闘病生活を送ることになったそうなのですが、そのときにこの言葉に出会って感動したそうです。この時期に出会って絶望に寄り添うことで救われた言葉を「絶望名言」として紹介なさっているそうです。
こんな番組があって良かった、と思いますね。昨今のメディアはあっかるい言葉やヴィジョンなんかを並び立てて、あっかるくないと人間おっかしいんだぜと暗に押し付けるようなもんが増えて、暗ァくなるとき、こんな自分はだめなんだか、私のことなんかわかんないでしょ、とか、とにかくうっせえ!と思わされて余計暗ァくさせられると思うんですね。名言というものもあっかるく前向けよ馬鹿タレと言わんばかり。
そんな中「絶望名言」という、なんじゃそりゃと一瞬思う語感の代物ですが、むしろ暗ァい自分に寄り添う言葉をとりあげる番組があるとは、いやはや、正常正常。こういうのこそ正常だと思うんですよね。
私も音楽をめちゃくちゃに聴いておるのですが、気分が底抜けに沈んだ時にさらにとことん沈む用の「どんより毒の沼」というプレイリストを作っております。
「毒の沼」というのは、歩いていたらHPを削る某ゲームの毒の沼のように、聴いてたら心のHPを削るということでこう命名しました。
沈んでるときに余計沈むってどないやねんと思いあそばせる方もいらっしゃるかもしれませんが、適当に中途半端に沈んでいるより、一回底抜けに沈んだ方が、石ころを飛ばすパチンコのゴムのように、反動でまた復活できる感じがするのです。
石ころぴょーーーん!ってね。
まあ、落ち込んだとき、頑張って自分または他人を励まそうとして空回りなさっている方は試してみなされ。さすがに落ち込んだ他人を貶めてパチンコみたいに復活させようって訳にはいきませぬが。他人には「頑張れ!」「元気出せ!」とは安易に言わずに「辛いね」「苦しいんだね」と寄り添う言葉をかけてみてください。
なんだか色々考えて字も書いているうちに夜が明けてしまいました。もう6時です。今日の予定もあるので、ちょっとでも寝ることを試みようと思います。
まあ、眠れないけどラジオと絶望という友達ともになんとも楽しげな夜を過ごせましたよ
(((o(*゚▽゚*)o)))
それでは、アディオス、アミーゴス!( *´ ³`)ノ ~♡