いっぴきおおかみとおほしさま
作・まつむらまいこ
サイズ(約)・縦29.5㎝×横22㎝
ページ数・32p
出版・小学館
※10分で読み終わらないかもです※
あるところにまっくろいおおかみがいました。
おおかみはずっとひとりでくらしていました。
だれもはなしかけるものはいません。
おおかみだってだれにもはなしかけませんでした。
おおかみはそれでもへいきでした。
あるよくはれたほしのまたたくよるに、おおかみをよぶ声が聞こえてきます。
声の方をみるとそこにはほしが。
話しかけられるのは初めてでおおかみは嬉しくなりました。
「きみも一緒にかけまわろうよ。」
おおかみはほしに言いますが
「そうしたいけど…できないわ。わたしはここにいなくちゃいけないの」
ほしは自分の居場所「星座」があり動けない。でも、本当は貴方のような自由ないっぴきおおかみにあこがれている事を伝えます。
おおかみはおどろきました。
「ひとりでいるのはわるくない。でもときどきおなかのあたりがスースーしてかぱっぽみたいなきもちになるんだ。そのままくらやみに溶けて消えてしまいような…」
おおかみは自分の心を伝えると、ほしはピカッとひかっていいました。
「いいことをおもいついた!おおかみさんがわたしをのみこんでみたらどうかしら?」
そこからおおかみはどうしたのか、ほしはどうなってしまったのか、少し寂しい部分もありますが強く生きようと背中を押される素敵な絵本です。