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ゾンビ映画は人間讃歌だとみんな早く気付けよ

ストレスフルな現代社会を生きているせいか、たまにゾンビ映画を見たくなる。


なぜかって?


そりゃオメェ、癒されるからだよ!

だって、どうやっても笑えるじゃん?
その時点でハズレが存在しえない。

ゾンビ映画は人間讃歌なんだよ。
まさに人類の叡智だ。なんと素晴らしい!



意味がわからない?

仕方ないから、ゾンビ映画の魅力を少しだけ語ろうじゃないか。



◇◇◇

まず、どんなクオリティの低い映画だろうと、ゾンビが画面に出てきた時点でもう楽しくて仕方がない。少なくとも俺は。

だって、考えてみてほしい。



いい齢をした大人たちが…莫大な金や労力や時間を費やして…ゾンビのふりをしているんだよ?



しかも、観客をコワがらせようと全力で脅かしてくるんだよ?


もはやテンプレ化された、ヨレヨレしたポーズやらメイクやらで身だしなみを整えてさ。ヨダレを垂らしながらさ。



あれを練習してる役者の姿を想像したことがあるかい?メッチャ尊いだろう?

何度もNGを出されて悔しがっている撮影風景なんかも想像してみてほしい。「もっと白目を剥いて!」とか指示されてるエキストラの姿を。情熱を感じるでしょう?死体なのに。



よくゾンビ犬なんかも登場するけれど、あれには動物愛護団体すらクレームをつけないんだよ?

連中はマリオのたぬきスーツにすら「毛皮の使用を正当化している!」とか言って全力でクレームをつけるのに、ゾンビ犬はスルーかよ。噛みつけよゾンビのように。


あまりにもアホすぎて批判するにもならないらしい。確かにゾンビが生物かどうかは哲学的問題だ。知らんけど。


◇◇◇


まぁ、そんなこんなで…

全てが愛おしい。 ゾンビ映画。



あんなのを作ってキャッキャして楽しんでるうちは、人間もまだまだ捨てたもんじゃない。


ゾンビなんて概念自体が、ホモ・サピエンス特有の遊び心とホスピタリティの塊なんだよ。あと少々の悪ふざけ。


ちなみに、オススメのゾンビ映画は『ゾンビーノ』かな。


ゾンビがペットとして扱われるようになった社会で、少年とゾンビの間に友情が芽生える話なんだけどさ。


ツライ時に見ると、超癒されるよ!

ちな、制作費は1,100万ドルだよ!これでも映画としては格安なんだよ。





そういえば、子どもを笑わすために生まれたピエロは、いつのまにか恐怖の象徴になってしまった。ジョーカーとかのせいで。

…しかしゾンビはその真逆。


どれもこれも人間の退屈しのぎの産物だ。人はそれを文化と呼ぶ。


心にヒマ(余裕)がある生物、なんとすばらしい!!

岩明均著 『寄生獣』より


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