小さな楽しみの一つがお金を使うことになったかもしれない
家に籠ってばかりの毎日の中で、楽しみは夕方の散歩と食事、日用品の買い出しになった。
最近は、特に買うものも決まっていないのに、スーパーやコンビニへ行きたくなる。そして道中では、「もうすぐ牛乳がなくなりそうだ」とか「新しい芳香剤でも買っておかなきゃ」と考える。
店に入り、目当てのものを手に取ると、安心する。しかし、特に必要でもないチーズ鱈のおつまみや手洗い石鹸を買うともっと安心できるのだ。
ちょっと、欲しいな。ちょっと、気になるな。
そう言う心のわがままを、昔だったらすぐに捨てることができたはず。でも最近では、「友達と飲みにも行けないんだから、これくらい良いだろう。」と、すぐ自分を甘やかす。小さな買い物を通してお金を使うことで、自分の中にいつの間にか生まれていた鬱憤を晴らしているのかもしれない。
そういえば、この間コンビニで何気なく買ってしまったチーズ鱈はまだ部屋の隅に置かれている。