映画の帰り道
昨日は、「パラサイト」を急遽見た。
私が今まで考えたことのなかったような、お隣の国での社会格差について知った。
物語に誰も悪い人がいないからこそ、見終わった時に心臓が破られるような感覚が残った。
照明が綺麗に照らされた駅構内の店を見ながら、友達と帰り道を歩いた。
それとは対照的だった映画のシーンが頭の中で途切れ途切れに続いた。そして、悲しい気持ちにさせられた。
「家に帰っても映画を思い出して寝られないね」
「本当にそう。こんな気持ちになった時こそ、家に帰って大切な人の顔を見て、これが私の日常なんだと確かめたいな。」
映画はいつも私たちを全く新しい世界に連れ出してくれるけど、時に早く現実に帰りたくなる。そういう時に、私を日常に連れ帰ってくれる「好きな人」の存在が恋しくなるのでした。