『ラブスコア』第１巻のあらすじと雑感

あらすじ

自分と気になる異性の相性を評価するアプリ「ヴィス」は、個人情報や通話履歴等のデータをもとに、恋愛のシミュレーションして相性の検証する。このアプリの登場で、失敗の少ない恋愛が出来るようになり、離婚率やDVが劇的に少なくなった世界。デザイン系専門学校生のゆうじは「ヴィス」を利用して、知り合いである女の子たちの診断をしていく。

ラブスコア（１） (アフタヌーンコミックス)

登場人物

河崎ゆうじ
本作品の主人公。服飾系デザインの専門学校に通っている。「ヴィス」を使って、相性の良い相手と付き合うために、何人かの女の子との相性評価をする。性欲は年齢相応の男性のようにあるが、女性と遊ぼうという気持ちはなく、真面目である。

天宮ちせ
ゆうじの後輩。ゆうじとは知り合いだが、そこまで親密ではない。「ヴィス」のシミュレーション上では、ゆうじと気が合い性交渉の相性も良い。「恋は付き合ってみないとわからない」という考えにより、第１巻終盤に別の男と付き合い始めている。ゆうじとの相性は78.2%。

三日月すみれ
ゆうじが相性診断した２人目の女性。書店員。ゆうじが興味を持っている。第１巻ではシミュレーション上にしか出てこない。同棲しつつも結婚するまで性交渉はしないという条件付けをしており、ハグもNG、手を繋ぐのと寝る前のキスだけはOKとしている。途中から口淫はOKとなる。ゆうじとの相性は46.8％。

神野あやか
ゆうじが相性診断した３人目の女性。ガールズバーの店員で、先輩に連れられて来店したゆうじとは初めて会ったが、ノリで診断をしてみる。シミュレーション上でも付き合ってはおらず、セックスフレンドとなっている。実際、あやかには人と付き合うつもりはないが、肉体関係のみの友人は求めている模様。ゆうじとの相性は28.8%。

田中もえ
ゆうじの後輩その2。ちせと友達。ゆうじのことが好きであり、もえの場合はもえ自身でゆうじとの相性診断を行う。シミュレーション上では、ゆうじに嫌われないように心がけていたり、家族との付き合い方に感覚の齟齬があったりと、決して相性が良いとは言えない様子。ゆうじとの相性は39.5%で高くないが、自己評価が低いのか恋に夢中になっているからか、「思ったより低くない」と自分の中では悪くない評価である。

桜美みあ
ゆうじの後輩その3。ゆうじに興味があるらしく、相性95.3%と表示された偽の結果画面を見せて付き合おうとする。ゆうじは疑って自分からみあと相性診断をしてみたところ、17.1%とかなり悪かった。シミュレーション上、みあは俗にいうメンヘラちゃんであり、ゆがんだ独占欲によって恋愛に真面目なゆうじと相性が悪い様子。

アプリ「ヴィス」でお話ししてくれるキャラクター。名前は出ていない。不穏な陰を抱えていて、少し怖い。

雑感

マッチングアプリが全盛期な現代ですが、それの進化版みたいアプリをテーマとした作品です。とはいえ、見ず知らずの人ではなく、身近な人との相性診断なので、そういった意味では全然違うかもしれませんね。（どっちだよという話ですが）

この作品のメインである「ヴィス」というアプリは、どうやらある一定期間の男女関係を詳細にシミュレーションして、利用者に結果を伝えるものらしく、必ずシミュレーションには「性交渉」が入るのが特徴です。

実際の利用者にはシミュレーション結果として、リアルなCGの写真を提供するのですが、「身体的接触」の映像や会話等のシミュレーションはすべてカットされるようです。

じゃあ、なぜ「性交渉」のシミュレーションをする必要があるんでしょうね。性相性についての計算だけならわかりますが、わざわざ映像にシミュレーションする必要あるんでしょうか？もしかしたら今流行りのディープフェイクを作るという裏目的があったりするのでしょうか。そしたら、高く売れそうですね。

シミュレーションの映像が表に出ることがないとしたら、この映像はどこ目線なのかと考えると、読者はもしかしたらサーバー目線なのかもしれませんね。なかなか新しい視点です。

ちなみに、どうやってシミュレーションをしているかというと「預貯金などの情報やSNSやメールのやり取り、ウェブの閲覧履歴、スマートフォンでの通話中の発言など、使用可能なすべての情報を統合して検証する」らしいです。

すごいビッグデータの使用方法ですね。もっといろんなことに使えそうですよね。人間がお金使うのって、恋愛など欲求に繋がるところですしね。良い恋愛が出来れば、少子化対策にもなるので、経済効果等含めいろんな効果が期待できるのかもしれません。

ちなみに、診断は3回まで無料、それ以降は1回500円とのことです。ゆうじはその500円を出し渋っていましたが、500円は安すぎじゃないですかね？診断結果も眉唾物であれば、そんなものかと思いますが、ある程度信頼性が確保されたものであれば学生だったとしても500円は安いでしょう。ソシャゲーをあんまりやらないかつ、やっても無課金の人なので詳しくないですが、ガチャ1回分ですよね。

女の子と食事に行けば10倍以上はくだらない中、成功頻度を上がるだけでもコスパが良すぎです。そもそも接点のある相手しか分析出来ないそうなので、100人診断したところで5万円！激安です。1人5000円だったとしても安いです。そして、ボクには診断出来そうな異性が片手で数えられる程度しかいませんので、実際に「ヴィス」があったとしてもほとんどお金を使えなそうです。悲しいです。

第１巻は、５人の女の子とひたすら相性診断をしていくだけなので、あまりストーリー進展がありません。第２巻以降に相性診断した女の子達と、どんな進展がしていくのかが楽しみです。特に、メインヒロインっぽいちせは、第１巻のラストでゆうじとは違う人物と付き合い始めていますから、いろいろ大きく物語が動き出しそうです。

現状、ストーリーに動きはありませんが、とにかく女の子達かすごく可愛いです。それだけでもこの作品は価値があると思います。各女の子との恋愛描写はもとより、性描写もあるのでドキドキしてしまいますね。（若干電車では読み難かったですが）

ボクのイチ押しは、もえちゃんです。健気な感じが、可愛い好きです。でも負けヒロインな感じで、ゆうじの男後輩（未紹介、男は知りません）とくっつくんじゃないかと思われますが、男後輩とくっつくくらいなら、ボロボロになって1人のままでいてほしいです。また、その健気さがまた堪らない気がします。

余談ですが現在のマッチングアプリは凄いですよね。ボクはメッセージのやり取りが億劫なので、やったことはありませんが、知り合いの人たちはマッチングアプリでカップルが出来たり結婚したりしていて、現代の新たな出会いの形だと感心します。一昔前は「出会い系」といわれて嫌われていたものですが、そういった印象はかなり払拭されたようですね。時代は変わりました。

ラブスコア（１） (アフタヌーンコミックス)

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日を超えてしまいましたが😅書評更新！

可愛い女の子と相性診断！なお話。
読者の皆様には、エッチなシミュレーションも見れちゃいますね。
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— 本多ヨミ📝新作漫画第1巻をいち早く書評するnote (@v_yomihonda) October 7, 2020