カカオ博覧会
Jean Michel Mortreau
Jean Michel Mortreauとは世界で一番やさしいショコラ作りをコンセプトに掲げてるブランド。
そのコンセプトに忠実に、SDGsへの取り組みやビーン・トゥ・バー(カカオ豆の仕入れからチョコレートまでの加工を一貫して行うこと)、
そしてさらにその一歩先をいくファーム・トゥ・ショコラ(カカオ農園とパートナーシップを結んで設備支援をしながらチョコレートを作っていくこと)
を行っています。
今回食べたチョコにも農園名が書かれてるものもありました。日本のスーパーで生産者の顔が見える野菜が売ってるような感覚ですね。
特にエデン農園という農園はアグロフォレストリーという農法
(荒れた土地にさまざまな植物を混植し、森林として再生していく農法)
を取っているようで、遠回りじゃないのかな?急がば回れってことかな?と、おもしろいなーと思いました。
HPには他にも色々こだわりや産地毎のカカオの特徴が書かれてて面白いです。
左上から時計回りに…
ガナッシュ・ フルール・ド・セル (カカオ:ペルー)
塩の花のアクセントが効いた滑らかで凝縮感のあるガナッシュと輪郭のはっきりしたペルー産カバーショコラの調和。
滑らかなガナッシュの舌触り。カカオの芳醇な香りと濃厚な味。
プラリネ・ピスタチオ・ミルク(カカオ:ドミニカ共和国)
ナッツの香りが際立つピスタチオ。ミルクの優しい甘さが広がり、心地よい余韻。
ナッツのざくざく食感が楽しめ、香ばしい香りが鼻に抜けます。その後、後味にカカオの酸味を感じる一粒。
キャラメル・フルール・ド・セル(カカオ:タンザニア)
塩の旨味が加わったほろ苦いキャラメルに続き、タンザニアのスパイシーで複雑な味わいも。
甘すぎないソルティキャラメルの滑らかな舌触りが特徴的。カカオのスパイシー感はわかりにくいかな…
ガナッシュ・シトロン・ヴェール (カカオ:ペルー産)
ライムの果汁のみならず、皮のフレッシュ感も大事にした爽やかなガナッシュ。
皮のフレッシュ感というから苦味があるのかと思ったけどそんなことはなかったです。ライムというから酸味が強いかと思ったら甘味が強い。甘味、酸味と滑らかな舌触りが相まって柑橘ジュレを食べてるような感覚になりました。ペルー産カカオということで、カカオ要素は芳醇な香りと濃厚な味。軽やかな柑橘感と重厚感のあるカカオのマッチが面白いあじわいです。
ローズ・クール・ブラン(カカオ:ドミニカ共和国)
気品のある華やかなローズの芳香にホワイトショコラが優しさを添える。エレガントな一粒。
ローズとチョコがマッチしててびっくりしました。ローズの芳香剤のような香料が独立してトップに香るのかと思ったら、チョコの余韻と一緒に後ろから追いかけてくるイメージ。ホワイトチョコで包んでいるため、カカオ感がローズの香りを邪魔しない。
キャラメル・フランボワーズ(カカオ:タンザニア)
甘酸っぱいフランボワーズにあえて、ほろ苦いタンザニアカカオを合わせる。大人な仕上がり。
甘味と苦味の追いかけっこという印象。甘味、フランボワーズの酸味、チョコの苦味の順で感じられます。チョコの舌残りがチョコの酸味にも繋がっており、一度で四度美味しいチョコレートです。
ガナッシュ テ・ベルガモット (カカオ:ペルー)
ベルガモットのフラワリーな香りをまとわせたガナッシュとフルーティーなペルー産カカオの優雅なハーモニー。
芳醇なペルー産カカオと軽やかで爽やかなベルガモットの香りが相乗効果をもたらしてると感じました。
プラリネ ノワゼット・エデン(ドミニカ共和国、エテン農園産)
エデン農園のカカオの特徴である大地のような香りや心地よい苦みが、ナッツの香ばしさと共演し奥行のある味わいに。
ナッツの舌触りは柔らかくて滑らかなのに、鼻に抜ける香りは力強いです。ナッツの香りを活かすためか、カカオの香りは弱い(柔らかい)印象。
キャラメルマンゴー& パッション・ベルモントエステート (カカオ:グレナダ、ベルモントエステート)
2種のフルーツのみずみずしさと香ばしいキャラメルのグラデーション。大地やスパイスの特徴のあるグレナダ産カカオとの心踊る出会い。
味としての辛さはないですが、スパイスの香りを真っ先に感じました。その後噛んだ瞬間にパッションフルーツの酸味と甘味が来ます。噛んだ瞬間にフルーツが飛び出してくるイメージ。二段階攻撃といった印象です。
細字は説明文通りの文章、太字は僕が感じた感想です。
カカオの感じ方については説明文と一致してたのでそれぞれ特徴がわかりやすいカカオ、ってことかな。
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