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#2 どうせ死んでいく身やし

会社を休んだ。
正確にいうと、出社して、その1時間後に早退した。

最近の仕事の疲れと、昨晩同居人と他愛もない口論をして、今日は今朝からベランダで萎れてるパクチーと同化してた。
とりあえずワンクリックで出社してみたけど(今は在宅勤務)、やっぱり気は滅入ったままで、同居人の後押しもあって早退することにした。
(今日はごねて同居人にも在宅勤務にしてもらった。昨晩のことはあっても、何だかんだそばにいて欲しいものだよね。)

それで会社に休みます連絡をした後、まだ眠気のある寝室にもどってきて、先程まで池辺葵さん著の『プリンセスメゾン』を読んでいた。

主人公の沼越さんが理想の物件を探す物語なんだけど、主人公はもちろんその他の登場人物それぞれの物語や心情に惹き込まれる。
憧れの生活との乖離、絶え間なく続く現実の生活、生きづらさ、そんなものに勝手に共感して勝手に泣いていたりするのだけど。

それでさっきまで私が例の如く勝手に共感、勝手に号泣していたセリフがこちら。

どうせ死んでいく身やし、好きに生きたらええのよ。


涙が出る感情を文字にするのって難しい。
でも何かがずっと自分の頭もしくは心にあって、抗いたいこともあって、無理を承知で誰かが共感してくれたら、なんて思っているんだろうなあ。(他人事)
私は思いを口に出したり、言葉にするのが苦手だから、ここに書いていくことで何かになっていけばいいなとも思う。


今日は梅雨の晴れ間で気持ちよく外に出られるので、同居人と手を繋いでラーメンを食べに行ってきた。
風が気持ちよかった。

折角のお休みだから、一眠りしてまたプリンセスメゾンを読む。

何となくいつもどこか空気が眠たい我が家の寝室が、すき。

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