自己満足の先にあった孤独。わたしを壊して、新しい扉をあけて
この2年間で 7冊の本を書いた。
出版社から出すものではないので
オフィシャルとも言えないのだけど
Amazonでは毎日数冊売れるほどは需要があった。
そして、この夏に最後の本を書き終えて
張り詰めた緊張感がはじけた。
私のすべてを出し切った感覚があった。
私の死ぬまでにやるべきことのひとつを
やりきった達成感があり、
それと同時に
過去の自分から卒業する喪失感もあった。
まとまった時間が生まれると
ものすごく不安になった。
私は何に命を使う?
ありがたいことに3人の子供に恵まれた。
生活は豊かになったが
それを維持するガソリンが必要だった。
自営業の育休はないにもかかわらず
時間固定の仕事をしづらい現実に直面。
働きたくても、働けない。
補償を受けたくても、受けられない。
それならば、
時間に縛られない在宅仕事をつくらねば…と
取材やカメラの仕事は縮小し
オンラインカウンセリングの仕事を
安定させることに注力した。
資格をとるための勉強をした。
YouTubeを撮るために
オンラインの動画スクールにも通った。
毎日本を読んで勉強し、
過去の摂食障害や中退の経験を語り
自分でも本を書いた。
毎日、世界中で悩む方々と
通話やメッセージを交わした。
ここ8年で1000人以上の方と語り
回復する人のそばで手応えも感じた。
達成感ややりがいを感じ
経済的にも安定し
自分自身も満たされていた。
その一方で、どこかで虚しさが大きくなった。
仕事をすればするほど、
孤独になった。
私は不器用だったので
仕事に集中するほど
交友関係を後回しにしてしまった。
山に住んでいることを口実に
山に篭った。
遊ぶ時間があるなら
仕事をしなければと思った。
旦那を信じられず
子供を預けられなかった。
子供のためにと思うほど、
子供のせいという言葉が増えた。
そんな自分も嫌いだった。
でも、そうせざるを得なかった。
それが、今の私にできるすべてだった。
今、面白いことに
結婚する前と同じような感覚がある。
結婚前、私は
自分を満たすことが人生のすべてだった。
スキルを伸ばすために勉強した。
会社で認められるために必死だった。
稼ぎは全部、一人旅につかった。
でも、どんなに結果が出ても
世界のどんなすばらしい景色を見ても
満たされない感覚もあった。
毎日会う友達も同僚もいたけど
「自分のため」に
お金と時間を使って生きている感覚が
ものすごく孤独だった。
そのとき、私は自分を満たす限界を知った。
次は、自分のためではなく
未来をつくるために生きたいと思った。
だから、一文なしでも
夢だけでかい農家との結婚も
躊躇しなかった。(死ぬほど悩んだけど)
今、その頃と同じような感覚がある。
1人ではなく、仲間と生きてみたい。
ここ数年、
まわりの人を大切にできなかった後悔がある。
その事実を見つめると
自己嫌悪に打ちのめされるけど
だからこそ、今ここから変えていきたい。
私の弱点は、やりたいことがないこと。
いや、
やりたいことができると
一心不乱に頑張って燃え尽きること。
でも、そんな失敗を重ねてきたぶん
できることはたくさんある。
そんな器用貧乏な自分を恨んだけど
「わざわざ」の平田はる香さんの本を読んでいたら
「やりたいことを探すのをやめて
できることをすることにした」
という話に出くわした。
尊敬する人の経験と言葉は
ストンと体に落ちた。
私もできることをしよう。
自信もないし劣等感もたくさんあるけど
今できることしか、私のできることはない。
今できること…として
時間の使い方を変えてみた。
ちょっと勇気を出して
数少ない友人たちに会いに行った。
「まだそんなことで悩んでるの?笑」
「1人でできる仕事を、やめる時期なのかもね」
と言われ、事業計画書をもらった。
それが今週の出来事。
自分を壊して、新しい扉をあける予感がしている。
余談
ここまで情緒たっぷりに書いたけど、
「仲間と汗をかいて熱く仕事をしたい…」
と思ったのは
「梨泰院クラス」「ミセン」の影響。
寝不足になりながら
ネトフリ三昧で過ごすのも
悪くなかったということで!