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新東京ビル/アーティストインタビュー(菊池 遼)

こんにちは!YOMAFIG.です。

新東京ビルオフィスフロアにおいては、誰もが気軽にアートを楽しめる空間として、2024年5月にリニューアルがなされました。
アートに関心はあったけれど、あまり触れる機会のなかった方もより一層アート鑑賞をお楽しみいただけるよう、館内のアートをご制作くださったアーティストご本人に作品の見どころやアートの楽しみ方を伺ってみました!

菊池 遼
菊池遼は1991年青森県生まれの美術作家。現在、東京造形大学大学院博士後期課程在籍。鑑賞する位置で作品の見え方が変わる視覚効果を用いて、「もの」の儚さやたどり着けなさ、現象性の表現を試みる「void」シリーズを制作する。近年の主な展示に、「can (not) reach」(EUKARYOTE、東京、2022)、「体の空間と引力」(東京造形大学、東京、2021)、「appropriate distance」(銀座 蔦屋書店アートウォールギャラリー、東京、2020)など。

ー新東京ビルにかけられている作品について、どのような作品なのか教えてください!

荒いドットでイメージを描画することで離れて作品を鑑賞するとイメージが見えるけど、近づいて作品を鑑賞するとイメージが見えなくなるシリーズの作品になります。

今回のはその中でも特にドットが荒く、鑑賞者の想像力にイメージの存在が依存しているタイプの作品になります。

〈 void #141 〉2023 |acrylic on panel|Φ800 mm


ー作品をどのように眺め、どのように楽しめば良いでしょうか

作品に近づいたり離れたり、あるいはこの画面に何が描かれているのだろうと想像したりしながら、その想像を作品に投影してみてください!
(もしかしたら私の他の作品を見てからこの作品を眺めると新しい想像が働くかもしれません!)

菊池さんの作品は遠くから見た時と、作品の前まで来た時で驚くほど見え方が変わり、自分の目と脳を疑ってしまうほどです!また、画面がキラキラと鑑賞者の動きに起因して輝くのも特徴の一つです。
新東京ビルでは、菊池さんの作品は階段ホールの壁面に設置されているので、左右はもちろんのこと、階段を上り下りして上下からも角度を変えて鑑賞することができるので、ぜひいろんな角度から楽しんでみてくださいね。

YOMAFIG.

ーすこしアートに興味が出てきたけれど、どこで作品を見たり買ったりすれば良いかわからない…そんな方におすすめのアートの楽しみ方やアドバイスがあれば教えてください!

このビルに展示されている作品で気になるものがあったら、その作家さんの展覧会に行ってみてください。実はギャラリーはタダで入れるので、イメージよりカジュアルにアートと触れ合えると思います(無理に買わされたりとかもしないので安心してください!)。

ギャラリーのスタッフや作品の説明を聞くのも楽しいかもしれません。もし気にいった作品があったら、スタッフに声をかけて購入を検討しても良いかもしれません。初めてアートを買う人にも諸々丁寧に説明してくれるので、その上で判断してみてください。

菊池さんのおっしゃる通り、ギャラリーの方は話しかけてみるとびっくりするほど親切な人が多いです!
服屋さんや美容院のように、好みのスタイルや希望のサイズ感を伝えるとオススメの作品を見せてくださったり、提案やアドバイスをくださったりと、とても心強い味方ですので、ギャラリーに入ったときは是非もう少しの勇気を出して話しかけてみてくださいね。

菊池さん、有難うございました!

YOMAFIG.

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