KYOTO OPEN ATELIER2023/スタジオ紹介④/MIO YAMATO STUDIO
こんにちは、YOMAFIG.です!
KYOTO OPEN ATELIER2023が、京都の5つのスタジオを舞台として10月28日(土)・29日(日)に開催されます(※MIO YAMATO STUDIOは30(月)も開催)。
アーティストの日常の制作風景を見学でき、時間によってはアーティスト本人から直接作品の素材や技法等を解説頂ける交流型イベントとなり、昨年度に続く2回目の開催です。
本日は、会場の一つであるMIO YAMATO STUDIOにスタジオの特徴や注目してほしいポイントをインタビューしてみました!
MIO YAMATO STUDIOについて
MIO YAMATO STUDIOは、2023年に拡張移転した大和美緒さんの制作スタジオ兼オフィス。京都市内の閑静な住宅街に所在し、フロア毎に内装や外光の入り方が異なる3階建のスタジオです。
今年2月にオープン!元はバイクのコレクターハウス
ー大和さんは今年、こちらのスタジオに引っ越されたのですよね?
(大和)
このスタジオは今年の2月に引っ越してきたばかりなんです。約200平米あります。
それまではここの1/7くらいの広さのスタジオで制作していたのですが、大型作品・インスタレーションを制作するには少し手狭になってきまして。
色々物件を探していたところ、ご縁があって京都西陣エリアの住宅街にあるこのスタジオと巡り会えました!
大家さんはヨーロッパの美術館やギャラリーを参考に、かなりこだわってここを建てられたそうです。鉄骨造の3階建の母屋ビルと離れの小屋があり、天高もあり非常に広々としています。
実は大家さんはハーレーダビッドソンのバイクコレクターさんで、室内にバイクを並べて鑑賞していらしたとか。バイクを1階から3階の居室まで移動できるように、床のハッチが開いて天井にはクレーンが取り付けられています。そのおかげで私も作品の上げ下ろしが出来て、アトリエとして利用するのにも大変役に立っています。
後輩アーティストに経験を繋いでいきたい
ー大和さんはスタッフの皆様とスタジオを運営されていらっしゃいますが、スタッフさんは何名くらいいらっしゃるのでしょうか?
(大和)
2人の役員、2人の正社員と私の計5名でスタジオを運営しております。また、アルバイトでも以前のアトリエ時代からご縁がある方や大学の後輩作家や学生、職人さんなど様々な方が携わってくださっています。
アルバイトをご希望される方がいらっしゃいましたら、スタジオにメール頂くか、直接私に仰って頂けましたら、一度スタジオをご案内させて頂きます!
今後は学部生のインターンシップ採用にも取り組みたいなと考えています。私自身、名和晃平さんのスタジオでインターンやアルバイトをしていたのですが、その際に得た経験や技術、コミュニティが今に繋がっていると感謝しており、次は私が後輩たちに何かを繋いでいくことが出来れば、と思っているんです。
制作の空間や時間も作品に現れる
ー大和さんのスタジオは離れの事務所含め本当に居心地が良いですよね。ついつい長居してしまいます…。
(大和)
作品は、作家や携わってくださる全ての人の時間や経験を栄養に分泌されるものだと考えているため、制作環境を大切にしているんです。
そのため、制作の時間を大切にすることはもちろんですが、同じくらい「制作をしていない時間」も大切にしたいと考えていて、スタッフみんなでゆっくりできる時間や安らげる空間づくり、関係づくりを意識しています。
以前、宮島達男先生のアトリエに訪問させていただいた時に、空間も環境もとても素敵なアトリエで…!
第一線で活躍されるアーティストの宮島先生も、空間、環境、スタッフや関わり合いのある全ての人との関係を大切にされていらっしゃると感じました。
ーここからは、当日いらして下さる方向けにお話を伺いたいのですが、今スタジオで取り組んでいることを教えて頂けますでしょうか!
(大和)
来年1月の京都での個展や、2月のメキシコのアートフェア出展に向けた作品を制作中です。また、新しいペインティングのシリーズにも挑戦しており、たくさん実験をしているところです!
また、オープンアトリエ当日は「BREATH」シリーズの制作実演や、「BREATH」の制作体験ができるミニワークショップも考えています。
アートの育つビオトープを体感して
ー最後に、来場者に伝えたいメッセージやスタジオの見どころがあれば教えてください!
(大和)
普段の展覧会では極限まで情報をそぎ落としたアウトプットとして、作品を展示しております。一方、アトリエにはそのアウトプットに至る養分のようなものードローイングや実験中のもの、スタッフ、空気などーがたくさんたくさんあります。
お花屋さんに出ているお花が展覧会で発表する作品だとすると、アトリエはそのお花が育つビオトープのようなイメージでしょうか。
当日は、そういった作品に至る過程や裏側を、空気感含めてお楽しみ頂けますと嬉しいです!
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