2023年1~2月に思ったこと
===== 情緒的飢餓:仏教 =====
最近、YouTube で仏教のお話を聞くのが好きです。
私は大学に入った5年前から仏教に興味があり、しばしば本を読んでいたりしました。どうやら私の心は仏教の考え方、教えに共鳴しやすいように思います。
ネットで何か情緒的なことを検索するときは、必ず仏教と入れて検索します。普通のネットの記事はとんでもなく浅はかなことしか書かれていない場合がほとんどなのですが、仏教と入れるだけで結構本質に迫る記事が出てくるからです。
そんな訳で、YouTube でも仏教と入れて検索することが癖になり、いくつかの仏教 YouTuber の虜となりつつある今日この頃です。特に失恋をして以来、すがる思いで仏教の教えに耳を傾けてきました。そのおかげで沢山良い教えに触れることができたので、良い失恋をさせて頂いたなと思っている(思おうとしている)次第であります。
1月ごろには大愚和尚の一問一答をよく聞いていました。何かとても良い事をおっしゃっていたように思いますが、すっかり忘れてしまいました。仏教の教えをネット上で広めていくという志が非常に高く良いと思いました。
===== 菊谷隆太:Beginnerのための伝道師 =====
最近は 仏教に学ぶ幸福論 by 菊谷隆太 というチャンネルと、田坂広志のお話をよく聞いています。
菊谷さんのお話は非常に分かりやすく、しかも深いところまで掘り下げてお話されているので、非常に満足して拝聴しております。
特に印象に残った内容は以下の5つです。
・人は煩悩でできている。煩悩を取り去ったら人は無くなる。
・煩悩に突き動かされているという点では優れている人も劣っている人も同じである。本来そこに優劣はないはずだ。
・人生は大海の真ん中に浮かぶようなもので、行くあて先も目的も何も分からない。ただ荒波を乗り越えてゆくばかりだ。
・諦観、物事をよく諦めて(明らかにして)観じるのが大事。
・自分の種まき(ある結果を招いた根本原因)をよく反省する。
私は菊谷さんのお話を聞くまで煩悩は取り去るべきものだと思っていたのですが、そもそも人は煩悩でできているので、そんなことは不可能だと諦観しなくてはならない、という事を知り目から鱗でした。
===== 田坂広志:龍の如し =====
田坂広志さんのお話は、非常に滋味と迫力があって龍の如しです。
印象に残ったのは、
・小我を取り払うために大我を抱け
・死生観を抱け
という2つです。菊谷さんは人は煩悩でできているということを言っていた訳ですが、ではそれを知った上でどうすれば良いのかという疑問が生じます。田坂さんは、煩悩を自己中心的な目的のために用いるのではなく、周囲や世界のために用いよと仰っていました。煩悩の用い方として前者は小我、後者を大我と呼ぶそうです。
菊谷さんは、人生は大海に浮かぶ浮き草の如しであるという話をされていました。そして、田坂さんはそんな中で少しでも良く生きるためには、死生観をしっかり抱けという話をされていました。30日後に死ぬと宣言されたら誰でも残りの人生を真剣に考えるようになる。そのつもりで生きねばならないということです。
===== 仏教:生の指針 =====
仏教では、あらゆる結果は必然的なものであり、そうなる原因があるはずだと教えるそうです。自分に不幸が降りかかってきたとして、その原因を他に求めたり単に運がついていなかったと私は思ってしまいがちです。しかし、真の原因がどこかにあるはずで、そこを正さない限り同じ不幸が重なってしまうものです。
大海に浮かぶ浮き草である我々を少しでも良い所に導いてくれるのが、仏教であるとしたら、それを学ばない理由はありません。私はこれからも仏教の教えを請いたいです。