バリ島 家族でバトゥール登山に挑戦!
10~11月は乾季と雨季の間で
バリ島南部はかなり暑い。
なので、涼しい山に行きたくなる季節。
去年はアウトドア派の観光客に人気の
バトゥール登山に挑戦したわが家。
10才、40代、50才
全くアクティブとは言えない家族の
初家族登山を書いてみたいと思います。
目指すバトゥール山は、
バリ島の真ん中・ウブドから北へさらに
車で1時間ほど行ったところにあります。ここ↓
バトゥール山は、大昔の大きな噴火により
山頂部がカルデラになっていますが、
以前は左にそびえるバリ最高峰・アグン山よりも
高い山だったように見えますよね。
現在のバトゥール山は1,717m。
アグン山が3,031m、富士山は3,776m。
しかもカルデラの中の麓から登るので
こうやって地図で見ると、ほんのちょびっと!
って感じに見えます。
1時間半ほどの簡単な山登り、らしいと聞き
いつか登ってみたいと思っていたのでした。
では、まずはクレーター上の町
名前がかな〜り微妙なんですが、、、
キンタマーニへ!!!
ランチに入ったAKASA
オープンカフェからのカルデラの景色に
かなりテンションが上がります⇧
この辺りは山のバリ島として
ウブドからのアクセスも良好なので、
おすすめ観光スポット。
地球の第一チャクラとも言われています。
とても久しぶりに来たキンタマーニは、
おしゃれなカフェが立ち並んでいてびっくり!
どこかのカフェでぜひオープンパノラマを
楽しんでください。おすすめですー♪
(ランチ時はすごく混み合うので注意)
ほんとちょっと前までは、
団体用のブュッフェレストランしかなかったのに
最近のバリ島のおしゃれ化のスピードが早すぎる。
今回は登山メインのトリップなので、
山への登り口に近い宿を2泊取りました。
カフェからホテルまでは、さらに
カルデラを下り車で20〜30分ほど。
今回選んだ宿はとてもシンプルだけど、
温泉プールが付いていました。
そう、バトゥールは活火山なので
このあたりは温泉が出るのです!
だいたい日本人にとってはぬるめですが。。
最近はおしゃれなプール付きグランピングとかも
たくさんできているし、シンプルなテント泊から
スライダー付き温泉プールホテルなどもあるので、
予算や好みに合わせていろんな宿から選べますよ。
到着してから、ホテルのスタッフさんに
明日の登山を相談。
おそらく地元への還元のためだと思うけど、
ガイドをつけるルールがある。
「10才の娘も登れるかな?」
「大丈夫と思うけど、途中までのコースもあるよ」
「うーん、でもなぁ、、
とりあえず山頂までで手配して、がんばる!」
「子どもをおんぶしてくれそうなガイドを探しておくよ!」
山頂までのガイド代は、50万ルピア/人。
ネットだともう少し安く手配もできたかもだけど、
頼もしいスタッフさんにすっかり気が楽になり、
その後は涼しい空気を堪能しながら、
温かいプールでのんびり。
なんといっても、翌朝は4時起きですからね。
翌朝、4時半に宿に来てくれたガイドさんは
若い女の子だった。笑
「ヘッドライトは2つしかなくてごめんね、
(1つはゴムが伸びて頭に付けられない…)
あとトレッキングポールも2本あるから使ってくださいね」
そしてペットボトルの水を3本くれた。
水筒も用意していたので、そんなにいるかな?
と思ったけど、
「喉が渇いて水がなくなったら大変だ」と
旦那が防寒着と一緒にリュックに入れた。
念には念を。
静かな暗闇の中での出発が緊張感を漂わせる。
メインの登り口からではなく
宿の横から4人真っ暗な道を歩き始めた。
しばらく誰とも会わず、本当に真っ暗。
懐中電灯も持参していたけど、
ストラップ紐があったので
携帯が手ぶらライトとして役にたった。
やっぱり手ぶらがいい。
だんだん登りになり、
たまに人が来てはひょいと抜かされ、
すぐに「もう帰ろうよー」コールは始まった。
とにかく「上まで行くと気持ちいいから!」
って励ますしかない。
山頂で日の出を拝むコースのはずなのだけど、
かなり手前で明るくなってきてしまった。
もうここまでかとも思ったけれど、
少し休んで、太陽も出たら元気が出てきた。
太陽ってすごい。
自分たちのペースで
行けるとこまで行けばいい。
そう思って、懐中電灯を片付けて
そこからかなりがんばった。
実はさっきから何台もバイクが
砂埃をたてて横を走り抜けていました。
なんと!バイクでもかなり上の方まで登れるそう。
登山者用の道もあり、たまに交差してる感じで
何回かどっちにするか聞いてくれたけど
バイク道の方が勾配が緩やかで楽だとのことで
そちらを歩いていました。
できるだけ自分の足で登ってほしいなと
自分で登れたらバイク代あげる、って言ったのが
がんばる気力にもなってた。笑
「あとどのくらいですか?」
「もう少しでバイクパーキングがあって、
そのあと同じくらい登ればクレータに到着よ」
そうか、、
ここまで来たらクレーターは見せたい!
これから日も登ってきて暑くなってくるはずだ。
とその時、客を乗せず遅れて登るバイクに
思わず声をかけた。
「すみません!ここからだといくらで行ける?」
「もう直ぐだからいいよ、乗りなよ!」
娘がいたからかな、お兄さんありがとう。
ここまでがんばったから少しくらい楽しよ。
寒いので、あまり喉は渇かず
旦那のリュックにはまだ3本のペットボトル。
これ意外と負担。。
高いけど飲み物売ってる人もいたから、
そんなに背負う必要はなさそうでした。
ガイドさんと私はそのまま登ったけど、
本当にすぐだった笑
後で聞いたら、3人乗りバイクの登り道は
後ろ落ちそうで必死だったらしい。
娘は1人で乗せるにはまだ早いけど、
もうそこそこ大きい微妙なお年頃だ。
さぁ、そこからは結構急な道!
しかも、日の出を見終わった人たちに
逆流することになった。
さすがにおんぶはしてもらえないけど、
手を引いてもらえたのがとてもよかったみたい。
やさしいお姉さんでよかった◎
「明日の日の出を見に行くのかい?」
帰る人のフレンチジョークも気にせず登る。
そしてついに
正確な頂上はあの白い小屋のあたりなのですが、
とりあえずここで朝ごはん。
ガイドさんが簡単なバナナサンドイッチと
ゆで卵を作ってくれた。
アツアツの卵が身に染みた〜♡
(欲を言えば、塩があればなお良しでした。
行かれる方は、ぜひご持参を。)
娘はそこで満足したようで、
父娘は下山することに。
せっかくなので私はガイドさんとさくっと山頂へ
さっきから山がダブってみえるのは乱視?老眼?
って気に掛かっていたのだけど、
バトゥール湖のすぐ隣のアバン山の後ろに
アグン山が重なって見えています。ほっ笑
日の出の時間だと、太陽の昇るあたりに
さらにお隣ロンボク島の最高峰・リンジャニ山(3726m)が見えるらしい。
ガイドさんたちもペットボトルのお水とか
お猿たちにあげていました。
お猿なのか人間なのか
きれいな山の上でゴミを見るのは切ない。。
ところどころに蒸気?煙?が出ていて、
この時はとうもろこしが蒸し調理中◎
見てなかったけど、さっきのゆで卵も
もしかしてここで?
行ってみるとたくさんの穴があって
そこで近くのおじさんからタバコをもらって
ガイドさんがふぅ〜と煙を吹き込むと、
これがどういう仕組みなのかは
よく分からなかったけれど、、不思議。
この時間、もう残っている人は少ない。
ガイドさんと下山しようと思ったら
もう帰ろうとしていたバイクのお兄さんが
乗せてあげるよ!と言うので
お言葉に甘えることに。
下山って意外と膝にくるんですよね。。
途中休んでいた父娘に遭遇したので、
そこでありがとう!と降ろしてもらったけど、
2人からかなりブーイング、そだよね笑
ただいまー!!!
そして、じゃぷーん!
疲れた後は湯船が正解◎
ほんともう少し熱かったらって思ってしまうけど、
ずーっと入っていられる温度。
その後、朝ごはんを食べて
もう一度寝てからちょっとお出かけ。
湖畔のレストランで遅めのランチを。
風が吹き、気持ちのいい景色。
湖の向こう側にはバリの先住民バリアガの住む
風葬で有名なトゥルニャン村がある。
悪質なせびりでも有名で行ったことはないけど、
いつか機会があれば行ってみたいな。
のんびり地元の淡水魚を堪能しようとしたけど、
テーブルに来た瞬間からハエがすごかった…汗
この事実は書いておかねばならない。
2,3匹どころじゃない、ハエの集団が、
食べていてもご飯に止まろうとするので
終始左手でパタパタしながら食べなければならず
ハエと戦いながらなんとか食べたって感じだった。
この地域はこれがね、、
涼しい気候で、野菜栽培が盛んなため
その肥料がハエを呼んでいるみたいなのだけど、、
尋常じゃない数と執着。
どこでも一長一短はあると言うけれど
バトゥールの良いところは景色と温泉と空気!
いいところの方が勝つから、まーいっか!
初家族登山、大変だったけれど
山頂まで登れたことでいい思い出に。
私ももう少し体力つけて、
次こそは山頂からの朝日を拝みにまた来たいな
と思えたバトゥール登山でした!
インスタでリール動画もアップしています!
登山のヒント
〈持ちもの〉
防寒着(トレーナーや薄手のフリースなど)
歩きやすい靴
水
ライト(できればヘッドライト)
塩少々(ゆで卵用)
ビスケットやチョコ、ナッツなど
(至福物として)
*南国といっても山の上。
夜明け前は特に寒いので、防寒着は必須!
*ライトやトレッキングポールは、
ガイドが準備してくれるか要確認。
今回のように壊れていることもあるので注意。
→バイクは結局いくらかは分からないけど、
ギブアップ者を狙ってか空のバイクもよく見たので
いざという時はお金で解決する手も。
体力に自信がなければ、最初からお願いして
最後だけ自分で登って山頂を堪能することも可能。
→トイレはない
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