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クトゥルフ神話TRPG「Good morning All」音無&ちぐり【KP目線感想】

シナリオ:Good morning ALL
作:あお様

このシナリオを回させて頂くのも今回で5回目となりました。

「Good morning ALL」第五陣は、私が直接交流のある方々の中で回させて頂く最後の回となります。今回のお二人も前回同様、もともとゲーム関連で交流のある方で何度かTRPGでも同卓させていただいている方々をプレイヤーとしてお招き致しました!

異色の凸凹コンビ爆誕

シリアスな感じでばっちりキャラシを仕上げて下さっている音無さんと、敢えて何も情報公開しない感じで開始される状態で、尚且つぶっ飛んだ内容になっているちぐりさん。

プレイされている皆さんならお分かりだと思いますが、このシナリオのKPの仕事は会話の具合を見て場面を回すことだけです。取りまとめて動かすタイプのシナリオではないので、どんなキャラクターで来て頂いてもどうとでもなるので自由なんですが、この場合の私の心配は「音無さんの負担が大きすぎるのでは…」という部分でした。

ただ、こちらのお二人は普段別のゲームなどを通して中の人のコミュニケーション的には問題ないはずですし、不老不死役をされるちぐりさんはTRPG経験も豊富なので信頼してお任せ致しました。

安心の回避持ち

お二人に心配要素があったのは事実なのですが、それは別にこのお二人に限ったことではなくて。どのペアも必ずと言っていいほど心配だった要素がありました。それは二人のうちのどちらかが必ず、異様なまでにDEXが低い値になっていたことです。

ただこのコンビは違いました!お二人ともDEX12でしっかりルリム・シャイコースと張り合える素早さを身につけているうえに、揃って回避を取っているという安心のスキル構成です。

攻撃面ではルリム相手には基本的にこぶしで軽くいなしてもらえばいいだけですし、ボス戦では特攻武器が与えられるのでスキルは持っている必要がありません。申し訳程度の攻撃能力と高い耐久値と回避能力、というのがこのシナリオにおける最強のステータスです。どちらも70%付近の回避能力を持ち合わせていたこちらのコンビはガタノソア相手に復活時のSANをゴリゴリ持って行かれることなく戦える状況を味方につけていました。

自らの手で着実にガタノソアを捌いていく!

このシナリオにおける戦闘は、不死身なんだということを体感してもらうためのエッセンスだと思っています。なので、ガタノソア相手に死に過ぎによるSANの枯渇を心配するのは違うじゃん!!となってしまうので回避が優秀であまりガタノソアの攻撃が当たらないのは非常に助かりました(笑

なんて表現をすると、まるでガタノソア戦では守って避けての耐久戦だったかのように思われてしまうかもしれませんが、実はそんな地味なもんじゃありません!

音無さんが音楽家であることを武器にしたシーン展開で応援歌が出来ておりました。ちぐりさんによる応援ソングを使ったコンビネーションアタックが展開しましたし、トドメはアマノムラクモのクリティカルヒットで2d10+3+2d6で24の値をたたき出す魅せプレイもありました!

回避を使ってガタノソアの攻撃を掻い潜っていたこともあり、今までで一番対等に渡り合っている印象のお二人でした。

茶番で光るダイスロール

このシナリオには「大切なダイスロール」というものは「ほとんど」存在しません。そう、最終局面「シュブ=ニグラスの心」以外では!!!

研究室での図書館など、重要な情報もあるのではと一見思われるかもしれませんが実は神官なりムー大陸の住民なりに聞けば喋る内容でもあるので落としてもそんなに大事にはなりません。

そして、そもそもシナリオ全体で技能を使う場面があんまりありません。でもTRPGだもの!!サイコロ転がさなきゃ楽しくないよね!

というわけで、茶番の流れ次第、行動宣言の内容次第でどんどんダイスロールシーンを突っ込ませて頂いているのですが、成功してもしなくても進行にまったく影響のない茶番最中のクリティカルが目立ったような気がします。

でも、おかげで奇跡的に落ちている鍋を見つけるなど、後々のロールプレイに大きく影響してくるアイテムを入手する場面もあり流れを自ら引き寄せている感じでした。

ソヨグにSANチェック!

本来、魂の抽出で一定の自由を手にしたソヨグは真っ先に感激と感謝を述べるのが通常なのですが。あんなに戸惑っているソヨグを演じたのは初めてでした。

目覚めの直前に、いくら対立派閥の神官だったとはいえ目の前で火口に突き落とされるシーンを見ていたら、そりゃ「……何かひどいものを見た気が……」ともなります(笑

まぁ少なからずソヨグも彼に恨みはあったと思いますし、正直それどころじゃない部分もあったと思うので割とすぐ立ち直ってましたが。本物の宿敵は復活寸前なわけですものね!

5回目にして初めてたどり着くEDパターン

あっ、いつもと違う描写パターンのエンディングだこれ!!ほとんど一緒だったはずだけど大丈夫かしら、専用の言い回しもあんまり考えられてないけどー!?

と、思いながらEDに突入しておりまして、内心焦っていたのは内緒です。

絶対忘れるし、意志もそんなに強くなさそう…寂しいし…でも文明の復活はすごく望んでいそう、などなど、ちぐりさんの行動を想像して最適解を探し求めた結果のEND:Bでした。

これまで見てきた神様たちは、立ち振る舞いは違えど最終局面では泰然とした、と申しましょうか。神様然とした決断と行動力で自らのするべきことを真っ当する、といった様子でしたが、今回のEDは、ほのぼのとした関係性とちぐりさんの置かれる立場を目いっぱい慮った結果導き出されたのではないでしょうか。

どの立場の皆さんも、最後には「これでよかった」と言って下さいます。そして、今回のお二人も「自分たちにとってはこれがハッピーエンドだ」と言って下さいました。その一言が聞ければ、このシナリオを回すことができるたった一度のチャンスを無事に活かせたと安心することができます。

また、このシナリオが大好きで何度も回させて頂いている立場としても、いつもとは全く違うこのシナリオの側面が見れた今回のセッションは最高の経験となり、また勉強になりました。ご一緒していただきありがとうございました!!



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