ニンゲンのこどもたちとの時間
自分には娘と息子がいて、今はふたりとも大人になり札幌でそれぞれ暮らしている。
いくつになっても心配だしいくつになっても私にとってはこどもたちだけれど、まっとうに子育てしてきたかと問われると自信はないしハチャメチャだった…かも…しれん…。
おおきくなって一緒にライブやフェスに行くようになり、娘がバンド始めて地元のライブにも行くようになってから、なんだか母の私にもたくさんおともだちがでけた。
「今までどこに居たの?」って聞かれたことがある。
今まで、公園のお砂場や、幼稚園や学校や、ひろみちお兄さんや、ガオレンジャーや、ママ友グループや、中学生日記や、母子家庭がんばるや、の世界に居たのですよ。
生活のそばで音楽が鳴っているのは変わらなかったし、たまあにおばあにこどもたちを託しライブ遠征もしていたけれど、
日常の、あの日常の「こどもから見た世界」で暮らしていた頃、あれはかけがえのない時間であった。
ベビーカーA型B
型、ちいさいお弁当箱、お砂場セット、ちらかるおもちゃ、めくるめく宇宙会話、自転車でどこまでも、落書きだらけ、嬉しい時のキラキラの目、日曜日のおでかけ、全力で世界を探検した後の寝顔、全てが
全てが特別な時間だったので、まるで人生3回やっているみたいだったので、ありがとうと言いたい。
生きていく術において、母が伝えきれていない事にエンカウントした時は、なんとかがんばれ。
どうしょもない時は、戻れるから大丈夫だ。
ネコたちと居ると、なんとなくあの日々を思い出すのだ。生きものとしてのピュアな感情と一緒に過ごす、やっぱしこれもかけがえのない時間なんだなあ。