ヨクサル

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最近の記事

ニンゲンのこどもたちとの時間

自分には娘と息子がいて、今はふたりとも大人になり札幌でそれぞれ暮らしている。 いくつになっても心配だしいくつになっても私にとってはこどもたちだけれど、まっとうに子育てしてきたかと問われると自信はないしハチャメチャだった…かも…しれん…。 おおきくなって一緒にライブやフェスに行くようになり、娘がバンド始めて地元のライブにも行くようになってから、なんだか母の私にもたくさんおともだちがでけた。 「今までどこに居たの?」って聞かれたことがある。 今まで、公園のお砂場や、幼稚園や

    • タイミングなのだった

      リモートワークにして1年ちょい経った。 業務内容が変わるわけではないのでキツいのと拘束されるのは同じ。システムの不具合でうまくリモートでけなかったり、窓から花火大会見ながら残業したり、情報を自分で取りに行かないとわからないことだらけになったり、朝ドラ見れたり、運動不足になったり、すっぴんだったり、サラメシが雑だったり。 ただ、ネコたちが傍らに居る。 それだけだ。 ネコたちがうちへやってきてからいろんな事が重なって、この働きかたにした。 ネコたちがきてすぐにニンゲンは

      • なぜか今日は なぜか今日も

        ミッシェルガンエレファントのCDを手に取った時から、世界がめちゃめちゃかっこよくなったんだよ。 音楽関係の訃報が続いて、憧れたちがどんどんあっちにいってしまう、それでも残された音楽を僕は生きて聴いていくのだって思いながらの今年だったけれど、やめて、チバユウスケはまだやめて。 これは大きすぎる悲しみで、まだ日常を踏みしめて歩き出せない自分がいる。 シャロンの季節じゃん。 ツイッターランド始めた頃に、ミッシェル界隈をフォローしまくったんだよね。おとといからその界隈の数年見

        • 「なにもかも、よくしてくれる母ちゃんのあの手」

          ネコたちを撫でている時によぎる、昔、教科書に載っていた『川とノリオ』の言葉。ニンゲンのこどもたちが小さい時にもようよぎっていたな。 なにもかもよくしてくれる母ちゃんのあの手でありたかったしありたい。 国語教科書の最後のお話は大抵重い。戦争とか、それに伴う象のやつとか。その重さを感じられる感性、それが国語の……話がズレてい…かない!   ニンゲンのこどもたちは今は自立してそれぞれ暮らしているけれど、至らないところもあってなにもかもよくはしてあげられなかったと思う。すまねえ。

          シド&ナンシーはヘロインやめて

          映画「シド&ナンシー」を、10代の頃ぶりに観たのね。当時は無邪気にラリってるのとか流れてくるピストルズの曲とかファッションとか(ファッションパンクス!)なんてかライトに単純にアナーキーインザUKだったのだけれど、今観たら退廃的過ぎてちとキツかった。感性が年老いたのかな。まじヘロインやめてって心配しながら観てしまったのだ。もともと…パンクとは何ぞやっていう小難しくうるさいの嫌いで、好きな曲聴いているだけ。傍のこの映画は僕を少し健全な意識にさせる。バカな事をたくさんやってきたけれ

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          ネコは絶滅するのか

          うちの兄弟猫チルチルミチロウ、夏にやってきて冬に去勢手術をした。その時、ネコたちの事をすごく調べていたから、ネコに関する情報や流れてくるSNS洪水みたいにグルグルザーザーガーピーよ。去勢がいいことなのか自然に反しているのかわからんくなってしまっていた。TNRしたり各ご家庭でも手術していったらネコたちは…ネコたちは絶滅するのか?と。賛成反対以前に頭が悪くてわからない。でも「手術しないとチルチルミチロウは発情期になったら辛くなるよ」って言われて手術したんだな。辛くなってほしくなか

          ネコは絶滅するのか

          世界でいちばん熱い夏すぎる

          真夏の大阪に1ヶ月くらい滞在したことがある。あちいのは想像していたけれど、吸う空気の圧力というか重さが違ったのを覚えている。 スクーリングだったので、毎日ミナミの旅館から大学へ電車で通って授業を受けてたのね。広ーいのね大阪。電車から見える景色がずーっと街。 大学の近くにお好み焼きやさんがあって、あちいあちいって言いながら甘どろいソースの濃ゆいお好み焼きを毎日のように食べてたな。何故か食べたくなるの!あれ多分カラダが必要としている養分だったのだと思う。授業で灼熱バレーボールもや

          世界でいちばん熱い夏すぎる

          エゾロッカー

          石狩のライジングサン。初めて行ったのは娘かりんが高校生の頃だな、娘かりんと妹ジジと行ったのが最初だ。ミッシェルガンエレファントの「石狩は日本のサンフランシスコだぜ」からずっとずっと憧れていたんだよ。「いよいよ行ってみっか」ってゲートくぐった時のあの光景は忘れられない。ブワ〜って広くて、空も広くて、美味しい煙と砂埃が上がっていて、ビール片手に笑顔の民衆が行き交う。音が鳴ってる。異国だ〜!!って思った。ろくな装備もなく行ったもんだから砂漠の昼と夜の厳しさも味わった。新聞紙にくるま

          エゾロッカー

          スキキライはネコの基準で

          自分はいいニンゲンではないし優しくもない。デストロイやらファックやらすぐ思うし。 去年の夏にうちへやってきた兄弟猫、チルチルとミチロウは、1歳になった。生後2ヶ月の兄弟猫を保護したともだちが託してくれたのだった。縁ってすごい。うちに来てからすぐニンゲンがコロナになっちゃって自動的に蜜月になったっけな。 ごはんをあげる、トイレの始末をする、遊ぶ、なでなでする。スリスリくる。あたたかい、柔らかい、目を細める、なんか言ってくる。知らせる。同じ空間に居ようとする。同じ空間で眠って

          スキキライはネコの基準で

          あのパレードはオバケかもしれない

          8月に港まつりというお祭りがあってね、花電車が通る。路面電車に電飾を施して港まつりで踊る曲を流しながら運転手がハッピ着て運転する花電車。さっき谷地頭の電停に3両停まっていて、派手に青柳町へ向かっていった。試運転かな?キラッキラだった。 こどもの頃、おばあに手をひかれパレードをよう見た。遠くからドンドコドンドコ音が鳴りキラッキラのなにかが近づいてくる。楽しい楽しい高揚する気持ちと同時に「あれはオバケかも」て思っていた。オバケ覚えたてだったのかな、なんやねん。 高校生の時に屋

          あのパレードはオバケかもしれない

          『キッチン』の冒頭

          よしもとばななのキッチン冒頭「私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。」 これを読んだ当時、僕の実家の台所はごちゃごちゃのがちゃがちゃで、なんなら「汚い場所」とすら思っていたのだけれど此処から美味しいものもたくさん出てきたのだ。な。 台所は魔法を使う場所。 この谷地頭のお家(築50年)はありがたいことにリフォームしてあって台所は綺麗。でもずーっと、火をおこしたりお水を使っていない台所だったから、最初はちと恐る恐るだったよね。「我が名はアシタカ!此処はこれから僕が使

          『キッチン』の冒頭

          谷地頭生活

          谷地頭町という町に引っ越してきてもうすぐ2ヶ月になりましてん。谷地頭(やちがしら)…町名が強いな。坂の上のこのお家は函館山に抱っこされていて窓からは津軽海峡が見えます。最初に見に来た時にホーホケキョが聞こえいい匂いがして息がしやすかったの。それだけで決めちゃった。はっはっは。周りは空家や廃屋ばかりなのでなんだか油断してしまうよ。だあれも居ない。シャワーの後に裸んぼうでうろうろ、ダメー。カラッと晴れて全てが鮮やかに見えたり、雨音がダイレクトに聞こえたりそのあと敷地内の竹がめちゃ

          谷地頭生活