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自作PCパフォーマンス検証 静音性

ここではPCに負荷をかけて発生する音の騒音値(dB)を出して、アイドル時と比較してどのくらいうるさいのかを検証したいと思います。PCの騒音源は、コイル鳴きのような状況を除けば概ね以下の4パーツになります。

  • CPUクーラー:THERMALRIGHT AXP90-X47

  • グラボ:MSI GeForce RTX™ 4070 Ti SUPER 16G GAMING X SLIM WHITE

  • 電源:FSP DAGGER PRO 850W

  • ケースファン:THERMALRIGHT TL-K12 ×2

また、UEFIの設定は以下のようになっています。

デフオルト設定から変更していません

騒音値の基準については、埼玉県深谷市のページから拝借します。

出展:埼玉県深谷市
https://www.city.fukaya.saitama.jp/material/files/group/35/souon_ookisa.pdf


測定の考え方

あいにく手元に騒音計がなく、代替手段としてフリーのスマホアプリ「騒音測定器」を使用します。測定条件は、室温約24℃、PCから約50cm離れた場所で計測しています。

なるべく実際の利用に想定した形で計測したいと思います。また、ようくんの部屋が外に面している部屋ということもあり、換気扇の排気口が近くにあったり車の音・人の声とかも聞こえてしまうため、騒音測定に適した環境ではない点、ご了承ください。そのため、最大値が高く出ることがありますのが、PCから出る音ではない点ご理解いただけますと幸いです。

アイドル時の騒音値

アイドル時(WIndows起動直後)の騒音値は以下でした。

最大40dB

深谷市の資料によると、40dBは「閑静な住宅値の昼」「図書館内」程度になりますかね。アイドル時のためCPUファンとケースファンだけが回っております。グラボ、電源にはほとんど負荷がかかっていないため、セミファンレス仕様ということもありファンは停止している状態です。

CPU-Z実行時の騒音値

より多くの使い方を想定すれば動画編集ソフトでエンコードしてCPU負荷をかければよいのでしょうが、ようくんは動画編集処理をしないため、負荷をかける手段として「CPU-Z」を使用させていただきます。

CPU使用率100%
平均52dB

深谷市の資料に照らし合わせると、騒音レベルは「家庭内エアコンの室外気(直近)」「静かな事務所の中」程度です。CPUにしか負荷がかかっていないので、グラボと電源ファンは停止したままで、CPUファンとケースファンだけが回っています。不快な音というよりは、扇風機が中~強で回っているような、感覚的にはそんな音です。

Stable Diffusion実行時の騒音値

720×480 の画像を64枚生成して負荷をかけます。

GPU使用率ほぼ100%
平均42dB

グラボに高い負荷がかかり、CPUにも若干ですが負荷がかかっています。そのためさすがにGPUファン、電源ファンともに回り始めますがアイドル時と比較すると平均2dB上昇に収まっていますので、よく聞けばたしかに鳴ってるね、くらいの聞こえ方です。

ゲームプレイ時の騒音値

おなじみ(?)STARFIELDさんに登場してもらいます。

「MSI Afterburner」ではCPU使用率61%、GPU使用率99%
「タスクマネージャー」ではCPU使用率70%台、GPU使用率は100%
※ウィンドウを切り替えたときに使用率がガクッと落ちてしまいましたが、概ね「MSI Afterburner」の表示と同じとみてよいででしょう。
平均47dB

STARFIELDプレイ時も同様に、すべてのファンが回りました。CPU使用率が70%台と高めですが、UEFIの設定を見る限り全開一歩手前あたりの回転数なのでしょう。

今回の検証で紹介したパーツはこちら。


さいごに

ご覧いただきありがとうございました。
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騒音について、ひとつ昔話をさせてください。
むかしむかしあるところに、Intel「Pentium4」というCPUがありました。このCPUには上位グレードに「HTテクノロジー」と呼ばれる技術が搭載された製品がありました。

「HT」はハイパースレッディングの頭文字をとったもので、簡単にいうとひとつの物理コアを論理的に複数のコアに分割することで並列処理の性能を上げようとする技術です。「〇コア〇スレッド」という表現はこの頃に生まれたと思います。いまでこそ当たり前ですが当時は画期的な技術でした。

ところが、HTテクノロジ対応のPentium4は爆熱CPUでして。グラボも積んでゲームプレイしようものなら一気にケース内部の温度が上昇してしまいます。当然ケースファンも全開で回るので、そりゃぁもう煩くて仕方ありませんでした。今思えばダイソンの掃除機のような音がしていました。

これに嫌気がさし、それ以降PCを購入ないし自作するときは、静音性は重要課題として捉えるようになりましたとさ。めでたし。

ということで、今回も静音性は重視したため、グラボと電源はセミファンレンス仕様のものを選びました。本当であればCPUクーラーとケースファンもこだわりたかったですが、最悪UEFIで調整すればよいと思っていたので、けっこう適当に選びました。(いまだに調整してないですがw)

今回の構成パーツの中ではCPUクーラーが一番の騒音源となっております。サンドイッチ型レイアウトの都合上、CPUの冷却はトップフロー型か簡易水冷に頼るしかなく、費用や故障リスクを考慮して結局トップフロー型を選んだわけですが、さすがに90cmファンだとそれなりに鳴りますね。

ただ、youtubeやブラウジング程度であればアイドル時と変わらない音なので、許容範囲ですし我慢するレベルですらありません。普段はヘッドホンもしてますし気になることはありませんので、そういった意味では選んでよかったのかな。考えるのめんどくさいしそういうことにしておこう!

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!

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