自作PCパーツの選び方 CPU
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「PCパーツの選び方」はシリーズものとしてマガジンにまとめています。お好きなところからご覧いただけますので、ぜひご活用ください!
INTELかAMDか?
ご存じの通り、自作PCのCPUメーカーにはINTELとAMDの2社があります。各メーカーからは異なるグレードのCPUがリリースされており、INTELはCore i3~9、AMDはRyzen3~9といった具合で、数字が上がるほど高性能となります。
基本的にはどちらを選んでも問題ありませんが、多くの自作erを見ていると、PCの用途に応じて以下の傾向があるようです。
動画編集を必要する方・・・INTEL
ゲームプレイがメインの方・・・AMD
もちろん、AMDで動画編集ができないとか、INTELでゲームプレイができないとか、そういったことはありませんので好きなほうを選んでよいでしょう。
ただ、この記事の執筆時点ではAMDの方が優勢であり、価格ドットコムの人気ランキング上位を占めるのはほぼAMDです。AMDが推される理由は以下となります。
同等スペックで比較した場合、INTELよりもコスパが高いから
発熱が控え目だから
じゃぁAMDでいいんじゃないの?
と思うかもしれません。
ただ、先に申し上げた通り、動画編集を必要とする方はINTELを選ぶことが多いのも事実です。理由はコア数が圧倒的に多いから。動画編集ソフトはエンコード等の処理を複数のコアで同時実行するため、コア数の多いCPUの方が処理時間の短縮が期待できるのです。
たとえば、INTEL Core i7 14700Kは20コア28スレッドで動作するので、28スレッド同時並行で処理することになります。一方、AMD側のライバルはRyzen 7 7700Xになると思われますが、こちらは8コア16スレッドで動作します。コア数もスレッド数も圧倒的にINTELの方が多いため、動画クリエイターに選ばれる理由でもあります。
また、どういうわけか動画編集ソフトはINTEL CPUに最適化されていることが多いようで、AMD製CPUで実行するとエラーで処理続行できなかった、というのもよく聞く話です。ちなみに、INTELでゲームプレイしてクラッシュした、みたいな話は聞きません。
INTELはコア数も多いし、ゲームプレイできるのも理解した。ではなぜAMDにした?
これは先ほど申し上げた通りで、同等のCPUを比較したときに高コスパなのと、消費電力の少なさ、ゲーミング専用CPUが存在するため。ためしに、INTEL Core i7 14700KとAMD Ryzen 7 7700Xを比較しましょう。
価格から。2024年9月21日時点の価格ドットコムでの最安値で比較しますが、Core i7 14700Kは61,480円、 Ryzen 7 7700Xは48,281円
消費電力。それぞれの公式ページから抜粋しますが、
Core i7 14700Kは125W、 Ryzen 7 7700Xは105W
L3キャッシュ。ゲームプレイにはL3キャッシュ量が重要と言われています。
Core i7 14700Kは33MB、 Ryzen 7 7700Xは32MB
https://www.amd.com/ja/products/processors/desktops/ryzen/7000-series/amd-ryzen-7-7700x.html
価格が安い、消費電力も低い、L3キャッシュは若干INTELが上とはいえほぼ同等レベル。となればAMDの方を選びたくなりますよね・・・。
私は動画編集の作業はしませんので、ゲームプレイ時のパフォーマンスが重要なのです。
実は検討当初は以下のCPUを検討しておりました。こちらのCPUはゲームプレイ専用に設計されたCPUということもあり、ゲーマーの間で超絶人気のCPUとなっています。L3キャッシュもなんと96MB!
とくにお使いのモニターがフルHDの場合、多くのゲームプレイでフレームレート上昇が期待できます。
でもようくんが選んだのはRyzen5 7600
そうなんです。
前回の記事でPC構成を紹介しておりますので、まだの方はこちらもご覧いただければと思います。
あえて選んだ理由は以下の3点となります。
価格
4Kゲーミングのパフォーマンス低下具合
消費電力
さすがに下位グレードのCPUが優れているシーンは一つもないのですが、こと4kゲーミングという状況に限定すれば2倍以上の価格差を埋めるほどのパフォーマンス差はないと判断しました。
海外のYouTuberが同じグラボに対してCPUを変えながらフレームレートを比較する動画を出していたので、それらを参考に検討したところ、4kゲーミングにおいてはおおよそ数FPS~10FPS程度の低下で済むことが分かりました。
解像度が高くになるにつれて、CPUよりもグラボの処理量が増えることが理由です。
ためしに、今回の自作PCでStarfieldを動かしてCPU/GPU使用率を確認してみました。解像度は4K、画質はウルトラ設定。
CPU使用率は70%台で推移していてまだ余裕がある状況ですので、これ以上CPUを強化してもフレームレートは伸びにくいでしょう。
次に、消費電力については以下となっています。
Ryzen7 7800X3Dは120W、 Ryzen5 7600は65W
消費電力が大きいほど電気代が上がりますし、発熱対策もしっかり考える必要があります。
発熱対策を放置すると、PCケース内部の温度が上昇しサーマルスロットリングという安全対策機能が働きます。パーツの性能をわざと落とすことで温度を下げて故障を未然に防ごうとするのですね。
今回ようくんが採用したケースは、NCASE T1 V2.5というミニケースなのですが、ミニケースはただでさえ熱がこもりがちのため、低発熱であることは都合が良かったのです。
以上踏まえて、価格、パフォーマス、発熱を総合的に考慮した場合、満足度が高くなると判断してこちらを選択しました。
さいごに
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正直、今回の自作はCPUの選択が一番悩みました。あまりにもRyzen7 7800X3D推しが多いので。
記事でも触れましたが、Ryzen7 7800X3DはフルHDゲーミング環境においてはかなりのフレームレートを稼いでくれるようです。ですので、お使いのモニターがフルHD(1920*1080)の場合はこれを選んでおくと幸せになれると思います。
それともうひとつ。
ゲームにはINTELのCPUが得意なゲームと、AMDのCPUが得意なゲームが存在します。自分がプレイしたいゲームでどっちを選ぶか、という決め方も良いと思いますよ!