自作PCパーツの選び方 ストレージ
ご覧いただきありがとうございます。
「PCパーツの選び方」はシリーズものとしてマガジンにまとめています。お好きなところからご覧いただけますので、ぜひご活用ください!
ストレージ選択のポイントは概ね以下です。
デバイス(M.2 SSD/SATA SSD/HDD)
容量
バージョン
ヒートシンクの有無
転送速度
デバイス(M.2 SSD/SATA SSD/HDD)
これから自作を考えている方は、とくにこだわりがなければM.2 SSDを選択しておきましょう。最新規格ですので、データ転送速度は他よりも圧倒的に高速です。
M.2 SSDには「2280」「2260」といった具合にサイズに種類があるので、どのサイズを購入すればよいかは、ご使用予定のマザーボードの製品ページで確認しましょう。
たとえば、ようくんが購入した「ASUS ROG STRIX B650E-I GAMING WIFI」の製品ページには以下のように記載があります。
上記のように、このマザボはM.2 SSDスロットが2スロットあり、いずれも2280/2260に対応していることが分かります。
2.5インチSSDについては、これから自作する人はとくに選択する必要はないのではないでしょうか?大きさ的にもデータ転送速度的にも、M.2 SSDには及びません。ただ価格は若干M.2よりも安いため、予算的にどうしても、という場合は選択肢に入ると思います。
一方、HDDについては事情が異なり、こちらは大容量&低価格というメリットがあります。データ転送速度こそSSDには圧倒的に及びませんが、動画などサイズが大きなデータを大量保存する先として向いています。ですので、一時的に作業するときは高速なSSDに保存しておき、将来的に保存しておきたいデータや参照頻度も少ないようなデータはHDDに残しておく、という運用には向いている保存デバイスです。
容量
これは使い方、データ保存方法のポリシーにもよるので一概にこうしましょうとは言えないのがもどかしいところです。
たとえば、OSはCドライブ、データはDドライブみたいな形で運用したい場合もあるでしょうし、ようくんは適当なのでOSだろうとゲームだろうとデータだろうと、すべてCドライブに突っ込んでいます。
ですので、もし自分なりのデータ保存ポリシーがあるのでしたら、それに合わせても選ぶのもよいでしょう。
ただ、SSDは大容量になるほど転送速度も高速化する(もちろん価格も上がる)性質があるため、運用想定と相談して決めるのがよさそうです。
バージョン
ここからはM.2 SSDに限定して話を進めていきます。
M.2 SSDのデータ転送規格はPCI Express となりますが、この記事執筆時点では3.0、4.0、5.0対応のものが混在しています。それぞれデータ転送速度に違いがあり、後発バージョンほど高速となります。
どのバージョンを購入すればよいかは、ご使用予定のマザーボードの製品ページで確認しましょう。
たとえば、ようくんが購入したマザボ「ASUS ROG STRIX B650E-I GAMING WIFI」の製品ページには以下のように記載があります。
上記のように、このマザボはM.2 SSDスロットが2スロットあり、片方は5.0対応、他方は4.0までの対応となっています。
他のパーツとは異なり、後方互換がありますので5.0対応のスロットに4.0対応のM.2 SSDを挿しても問題ありません。その場合の転送速度は4.0レべルとなります。
さて、どのバージョンを選択するかですが、ようくんは3.0対応 or 4.0対応を推奨します。選択のポイントは以下です。
5.0対応はまだまだ価格が高い&高発熱
ゲームの起動時間やロード時間は基本的に、5.0<4.0<3.0
価格は3.0のほうが若干安い
ゲーム起動時間やロード時間がPCIeのバージョン差によりどの程度発生するのかは、youtubeなどで確認してみてください。「m.2 ssd 3.0 vs 4.0」等のキーワードで検索すると出てくると思います。
ヒートシンクの有無
m.2 SSDには予めヒートシンクが付属するものとしないものがあります。基本的に熱が発生するデバイスにはヒートシンクであったり、風を当てるなどの冷却対策をしたほうがよいです。
ただ、ヒーシンクつきの製品を購入する場合は、他のパーツと干渉しないかは注意が必要となります。
今回ようくんが購入したマザボ「ASUS ROG STRIX B650E-I GAMING WIFI」には予めヒートシンクが装備されているため、ヒートシンクなしのものを購入しました。
転送速度
M.2 SSDの販売ページを見ると、必ずと言っていいほど転送速度がアピールされています。「R:7400MB/s W:6500MB/s」のような表記です。Rは読み込み速度、Wは書き込み速度を表します。
もちろんこの数字は大きければ大きい方が性能が良いのですが、この値はシーケンシャルライト(リード)と呼ばれる読み書き性能を表しています。
PCでのデータの読み書き方式は、このシーケンシャルアクセスとランダムアクセスの二種類があり、前者はデータを連続で処理するような場合に発生し、後者は特定のデータを処理する場合に発生します。このデータアクセスの方式は人が制御できるものではないのですが、通常使用であればランダムアクセスの方が重要と言われています。
「画像ファイルを開く」「アプリを起動する」などの操作はランダムアクセスに該当するでしょう。一方、動画編集などで連続してデータを書き込むような処理はシーケンシャルアクセスに該当すると思われます。
今回ようくんが購入したM.2 SSD「Lexar NM790(M.2 SSD 2TB PCIe Gen4x4)」の転送速度は製品ページに記載があります。
7400MB/秒のシーケンシャルリード
6500MB/秒のシーケンシャルライト
1,000,000 IOP/秒のランダムリード
とあります。ただ、こういった数字は大抵の場合特定の条件下で測定した数字であるため、レビュー等を見ながら実際の使用シーンでどうかを判断することが重要です。
偶然ではございますが、情報収集のときに大変お世話になっているちもろぐさんのページにもこのSSDのレビューが掲載されておりますので、リンクを張っておきます。気になる方はご覧ください。
Lexar NM790(M.2 SSD 2TB PCIe Gen4x4) を選んだ理由は?
PCIe4.0対応のSSDの中でも転送速度が速そうだったから
最近のゲームはインストール時の容量がおおきあめ、1TBだと不足しそうだったから
2TBなのに他製品よりも安かったから
ゲームの起動時間、ロード時間をなるべく短縮したかったから
さいごに
ご覧いただきありがとうございました。
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記事では言及しませんでしたが、キオクシア、ウェスタンデジタル、キングストンなどの有名メーカーから選ぶのもアリだと思います!
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