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鳥と恋の三句

想い鳥射止めんと鳴く春の鵙

おもいどりいとめんとなくはるのもず

❤️🕊️

愛しやうぐいす囀るホーホケ

うつくしやうぐいすさえずるホーホケ

🕊️💕

春の野に母衣打ちする妻恋鳥

はるののにほろうちするつまごいどり

❤️🕊️

【一句目】
季語 春の鵙
「百舌」とも書くモズ。
百の舌を持っているように思われるほど鳴き真似が上手いのは、愛しい相手の気を引くためだそう。
かわいらしい見た目と、はやにえをするワイルドな習性を持ちながら、あの声この声を使って求愛をする様はなんとも憎めない。

【二句目】
季語 うぐいす
うぐいすが、まだ練習中の鳴き声を奏でる期間がなんとも愛おしいなと思う。
あの美しい「ホーホケキョ」で春を告げるまでには、熱心な練習の日々がある。
今年も聞けるときを今か今かと待ちわびる、鳥に恋する人の句。
うぐいすは、なんとなくひらがなで書くのがうぐいす感が出るような気がしている。

【三句目】
季語 春の野
「雉」だと季重なりになるけど、「妻恋鳥」ではどうなのかしら…と思いつつ詠んでみる。
異名の起源となった大伴家持の歌が好き。

春の野にあさるきぎしの妻恋に己があたりを人に知れつつ

美しい青緑がなんとも魅惑的。
赤いハートのお顔で翼をバタつかせる情熱的な求愛行動をとる雉は、鳥の恋を詠むにふさわしく思う。

🐥

「鳥と恋の饗宴」初参加です。
前回は終わってから知り投票だけ参加させていただいたのですが、また開催との報を受け、楽しみにしておりました。
せっかくだから鳥の恋、恋と鳥を描きたかったのですが、あなむずかしや。精一杯の三句でした。
鳥と恋の句、どちらも好きなので、みなさまの俳句が楽しみです。

詠むにあたって鳥について調べていたところ、「え、この鳥秋の季語なんだ!」など発見が多かったです。
個人的に好きな、よく実家の庭に遊びに来ていたジョウビタキの句、秋になったら詠みたいです。
調べた中で、サントリーさんのページの素敵なイラストが印象的だったので、埋め込ませていただきました。

中岡 はじめさん、橘鶫TachibanaTsugumiさん、どうぞよろしくお願いいたします。

#鳥と恋の饗宴

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すーこ
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