見出し画像

めーやんはねむらない①


①めーやんとオムライス

 未月みづきさんちには、4さいになる女の子がいます。名前は芽衣めいちゃん。あだなはめーやん。めーやんは、おかあさんの翔子しょうこさんとふたりぐらしをしています。
 めーやんは保育園に通っています。今日も元気いっぱい遊びまわって、おかあさんを待っていました。

 お空がみかん色からぶどう色になった頃、おかあさんがおむかえに来てくれました。おかあさんは、せんせいにあいさつをして、めーやんのところに走り寄ってくれました。
「めーやん、おそくなってごめんね」
「ううん、わたし、さびしくないもん」
 めーやんはほこらしげに言いました。おかあさんは頭をなでてくれました。おかあさんが言います。
「ぎゅーしよっか」
「ええ、いいよう。わたし、もう年中さんだもん」
「そっかあ」
 おかあさんは、少しかなしそうなうれしそうな、ふしぎな顔をしています。めーやんは首をかしげました。
「おかあさん、どこかいたいの?」
 おかあさんは首を横に振ります。
「ううん、元気いっぱいだよ。めーやん、せんせいにさようならしようか」
「うん。やぎせんせい、えんちょうせんせい、さようなら!」
 めーやんが手を振ると、せんせいたちも手を振り返して言いました。
「めーやん、さようなら」
「めーやん、おかあさんと気をつけて帰るんだよ」
「はーい」
 めーやんは、元気よくお返事します。
「めーやん、バイバ~イ」
 めーやんより1さい年上のゆきちゃんが出てきて、めーやんに手をぶんぶん振っています。めーやんも負けないくらい、手をぶんぶん振り返しました。
「ゆきおねえちゃん、バイバ~イ」
 おかあさんはぺこりと頭を下げて、めーやんと手をつなぎました。めーやんは、おかあさんを見上げてにっこりしました。

 めーやんは壁側を、おかあさんは道路側をてくてくと歩きます。
「めーやん、ゆきおねえちゃんのところ、今日は遅いの?」
 めーやんは、首を横に振ります。
「ちがうよ~。おねえちゃんたちね、きょう、おとまりほいくなんだよ。いいなあ」
 めーやんは後ろを向きました。保育園からゆず色のあかりがもれていました。カレーのおいしいにおいが、めーやんたちのところまでぷんぷんとしてきます。
「もうおとまり保育の時期かぁ」
「わたしも、おとまりほいくするっていったの。でも、ねんちょうさんにならないといけないんだって」
「そうだよ。めーやんも来年、ねんちょうさんになったらできるよ」
「わたし、ゆきおねえちゃんといっしょがよかった」
 めーやんはちょっぴりさびしそうです。
「また明日の朝あえるよ。今日はおかあさんといっしょにいてくれる?」
 おかあさんがめーやんを見つめています。
「うん、おかあさんといっしょにいる!」
 めーやんは、おかあさんと手をつなぎながら、今日あったことをいっぱいお話ししました。おかあさんはうん、うん、とうなずきながら、めーやんにいっぱい質問しました。そのたびに、めーやんは得意げに答えます。ちょっぴりやせたお月さまが、めーやんとおかあさんを照らしていました。

 ふたりはおうちに帰りつきました。
「ただいまー」
「おかえり、めーやん」
「ねえおかあさん」
「なあに? あ、めーやん、おうちに帰ったらどうするんだっけ?」
「てあらいうがい!」
「いってらっしゃい。おかあさんも終わったら、続きを聞かせてちょうだい」
 めーやんは、洗面所で手をしっかり洗い、うがいも3回しました。お部屋に行っておかあさんを待つ間、おとうさん、おかあさん、少し小さいめーやんの写った写真を見ていました。
 めーやんのおとうさんの洋慈ようじさんは、船乗りの仕事をしています。おとうさんにはなかなか会えないけれど、そのぶん電話でいっぱいお話しします。おとうさんは、ときどき絵はがきを送ってくれます。おとうさんと話したりはがきを読んだりするのはもちろん、はがきの絵や写真を見るのを、めーやんは楽しみにしています。
 何より、帰ってきたらしばらく一緒にいてくれます。それまでめーやんは、はがきを読んでさびしさを埋めています。家族がそろったら、いつもおでかけして写真を撮って、お部屋に飾っているのです。
 おかあさんが来ました。
「めーやん、ごはんもう少し待っててね。そうだ、さっきはごめんね。おかあさんになんて言いたかったの?」
 めーやんはにこっとして言いました。
「ねえおかあさん、きょう、カレー?」
 おかあさんの顔がくもります。
「ごめんねめーやん。カレーのお野菜やお肉を買っていないのよ」
 めーやんの笑った顔は、みるみるしおれていきます。
「えー、カレーじゃないのー?」
 おかあさんは、めーやんと同じ高さにしゃがんで目を合わせます。
「ごめんね。そのかわり、めーやんの好きなオムライスを作ろうと思うの! めーやん、オムライス好きだよね?」
 おかあさんはほほえんで言います。でも、めーやんの顔はしわしわのままです。めーやんはぼそっと言いました。
「わたし、カレーがいい……」
 いつもなら、「いいよ、オムライス食べたい」とすぐごきげんになるめーやんです。今日はなんだかごきげんななめのめーやん。でも、今から買い物に行く時間はありません。おかあさんは、めーやんの肩をやさしく包んで言います。
「めーやん、カレーは今度作るから。ね?」
 めーやんは首を横に振ります。
「ちがうもん。わたし、きょうカレーがいいの。にんじん、じゃがいも、たまねぎきるんだもん。ゆきおねえちゃんたちも、ほうちょうでおやさいきって、カレーつくるんだよ」
 めーやんの目から、みるみるうちにぽろぽろと涙があふれだしてしまいました。おかあさんはめーやんに何度も「ごめんね」と言います。めーやんは涙が止まりません。
 めーやんは今日、ゆきちゃんからおとまり保育のお話を聞いたのでした。めーやんは目を輝かせてゆきちゃんのお話に耳をかたむけました。とりわけ、カレー作りのお話に興味津々でした。
 めーやんは、春の誕生日に子ども用包丁を買ってもらっていました。ゆきちゃんが子ども用包丁を使ったと聞いて、めーやんもおかあさんにおねだりしたのです。それを使うのがとっても楽しみでしたが、「おかあさんがいないときはだめだよ」と言われていました。おかあさんは帰りが遅いことが多く、「またね」「今度一緒に作ろうね」と言うばかりです。
 おかあさんは大変だからしょうがない。めーやんはずっとがまんしてきました。でも、ゆきちゃんのお話を聞いて、とうとうがまんができなくなってしまったのです。

 おかあさんは、めーやんのそばから離れました。引き出しから新しいタオルを持ってきます。そして、めーやんの涙をそっとふいてくれました。めーやんはしゃくり上げながら言います。
「わたし、カレー、いっしょに、つくらないと、ねむらないもん」
 めーやんの口から「ねむらない」が出てしまいました。めーやんはイヤな気持ちになると、「ねむらない」と言って、だだをこねるのです。おかあさんはしばらく考えて、めーやんに言いました。
「カレーは無理だけど、たまねぎならあるわ。めーやん、たまねぎを切るの、手伝ってくれないかな?」
 めーやんは、じっとおかあさんの顔を見ました。
「めーやん、ごめんね。プレゼントの包丁、ずっと使えないまんまだったよね。おいしいオムライスにはね、たまねぎが必要なの。めーやん、一緒に切ってみない?」
 めーやんはしばらくひっくひっくと声を上げてしゃべりませんでした。おかあさんは、めーやんの背中をさすって待ってくれます。やがて、めーやんは言いました。
「たまねぎ、きってあげる」
 おかあさんはぱあっと顔をほころばせました。
「ちょっと待っててね、すぐ準備するから。めーやん、お顔を洗っておいで」
 めーやんはうなずいて、洗面所に顔を洗いに行きました。

 準備を整えてくれたおかあさんから、包丁の持ち方を教わります。左手はネコの手。右手でしっかり包丁のの部分をにぎります。おかあさんが一緒ににぎってくれます。めーやんは、そーっとたまねぎに包丁で切り込みを入れました。ストンっとまな板に包丁が当たります。たまねぎは、真っ二つに切れました。
「わあ」
 めーやんは興奮しています。
「めーやん、包丁を持つときは、よそ見しちゃだめよ。左手を切らないように、よーく見るの。おちついて切っていくのよ」
 めーやんはうなずきます。ストン、ストンと切っていくうちに、だんだんコツがわかってきました。めーやんは歌いながら切っていきます。
「トントントン トントントン たまねぎさん トントントン」
 めーやんの歌が止まりました。泣いています。
「おかあさん、めがいたいよう」
 おかあさんは笑って言います。
「たまねぎは目がいたくなっちゃうよね。交代しようか?」
「ううん、さいごまで、きるもん」
「ちょっと待っててね。いったんまな板の上に包丁を置いてくれる?」
 めーやんはうなずいて、包丁をまな板の上に置きました。おかあさんは、さっきのタオルを取ってきて、めーやんの目をふいてくれます。
 それからめーやんは、真剣な顔つきで、おかあさんの教えた通りにたまねぎを切り終えました。
「めーやん、ありがとう! とっても助かったわあ。後はおかあさんにまかせて。机の用意をして待っててくれるかな?」
「はーい!」
 めーやんは笑顔で机に行きました。いつものオムライスのときのように、スプーンをそろえて待っています。おかあさんは、パックのごはんをレンジであっためて、めーやんの切ったたまねぎを甘くなるまで炒めます。ベーコンを細く切って、冷凍のミックスベジタブル、あったまったパックのごはんを入れ、ケチャップや調味料で味をととのえてさらにいためます。めーやんのところに、おいしいにおいがぷんぷんとしてきて、めーやんはわくわくしてきました。
 ケチャップライスができたら、フライパンからお皿に移します。油をひきなおし、溶いていた卵をフライパンに流し入れて、ふわとろ卵を作ります。それをケチャップライスに乗せます。最後にケチャップをかけて、オムライスのできあがりです。

「めーやん、できたよ~」
「わーい」
 めーやんが言ったのと同時に、めーやんのおなかがぐ~っと鳴りました。ふたりで笑い合うと、今度はおかあさんのおなかもぐ~っと鳴りました。くふくふと笑いながら、おかあさんがふたり分のお皿を持ってきてくれました。
「わあ、ハートだあ」
 そうです。めーやんのオムライスには、ハートの形をしたケチャップがかかっていました。おかあさんは、喜んでもらえてうれしそうです。
「手をあわせてください」
「あわせました」
「いただきます」
「いただきます!」
 ぱくっ。スプーンいっぱいに乗せたオムライス。めーやんは口を大きく開けてそのオムライスをほおばります。
「ん~! おいひい!」
 おかあさんは、ほっと一安心です。時間がなかったので手間をかけずに作ったため、少し心配していました。でも、めーやんにはおいしいおいしいオムライスでした。
「ねえ、これ、めーやんのたまねぎ」
 めーやんが、オムライスのたまねぎを指差して言います。
「うん、めーやんのたまねぎだね」
「このオムライスは、おかあさんとめーやんのオムライスだね」
 おかあさんは、涙がぽろっとこぼれたのを慌ててティッシュで拭います。
「どうしたの? けがしちゃった?」
「ううん、たまねぎがしみただけだよ」

 めーやんがねむった頃、おかあさんの電話がブルブルっとふるえました。めーやんのおとうさんからでした。おかあさんは寝室から移動して、電話に出ました。
「もしもし、翔子さん?」
「洋慈さん、こんばんは」
「ごめんね遅くに」
「ううん、今めーやんが寝たところなの」
「今夜はずいぶん夜ふかしさんだったんだね」
 おかあさんは、おとうさんに今日のことを話しました。
「それは大変だったね。翔子さん、おつかれさま」
 おとうさんの声に、おかあさんはほっとしました。
「本当はね、どうしようって不安だったの。でも、めーやんが楽しそうにたまねぎを切ってくれてよかったぁ」
 おかあさんの目から、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちました。
「いつもそばにいられなくてごめんね」
 おとうさんの声は、やさしく、申し訳なさそうな声でした。
「そんなこと言わないで。洋慈さんががんばっているから、めーやんも私もがんばれているんだから」
 おかあさんは、おとうさんに、離れていることで謝ってほしくなかったのです。
「翔子さん、そばにはいられないけど、いつでも連絡してほしいんだ。電話は出られないときもあるけど、メールや着信を見られるときに確認して、すぐに連絡するから」
 おかあさんは、無言でうなずきます。おとうさんは続けて言います。
「めーやんのこと、いつも本当にありがとう。めーやんは本当にかわいいけれど、子育ては大変なことがいっぱいだよね。ぼくの前では、おかあさんの翔子さんじゃなくて、翔子さんのままでいてほしいんだ」
 おかあさんははっとして、心がぽかぽかするのを感じました。めーやんが産まれてから、どんなときも「めーやんのおかあさん」としてがんばってきました。でも、おとうさんは昔からずっと、「翔子さん」として見てくれていました。
 おとうさんが、「めーやんのおとうさん」であることを大切にしていることも、伝わってきました。おとうさんが帰ってきたら、つかれているだろうに、そんな素振りを見せずに家事や育児をします。大きな笑い声を部屋いっぱいに響かせて、おかあさんもめーやんも元気になります。
「ありがとう、洋慈さん。ところで、何か用があったんじゃないの?」
 おとうさんは、「ああ」と言って、うれしそうに言いました。
「今夜は空がきれいでね。天の川がしっかり見えるんだ。翔子さんのところはどうかなあって思って」
 おかあさんは、ベランダに出ました。たぶん、おとうさんのところほどではないけれど、天の川が流れていて、お星さまがきらきらっと光っています。
「こっちも見えるよ、天の川」
「後でこっちの写真を送るよ」
「明日めーやんと一緒に見るね」
 おかあさんはすっかり笑顔になっていました。
「じゃあ、おやすみなさい」
「おやすみなさい」

 おかあさんは電話を切って、めーやんのもとに戻りました。めーやんは、「おかあさんとめーやんのオムライス」と寝言を言って、口をもごもごさせていました。おかあさんはふふっと笑って、めーやんの隣のおふとんに入りました。
 カーテンの向こうで、お星さまがまたたいています。明日の朝、めーやんと天の川の話をするのを楽しみにしながら、おかあさんもねむりにつきました。

(つづく)

🐑

あとがき|私と童話

先日帰省して本棚を見たとき、思い出したんです。私、童話を書きたかったなぁって。童話もどき?は過去に一度だけ書いていました。久しぶりに企画不参加作品として、書きたいものを書いてみました。
『めーやんはねむらない』シリーズ開幕です。

ちょっと眠れないなぁという方が眠る前に読めるように。そんな思いで書いていきました。でも、ごはんシーンを書いて気づきます。これはおなかが空くかもしれない、と……。
童話を目指したものの、だんだんわからなくなっていきました……。とりあえず、書き上げたらこうなりました。
現時点で、後6作考えています。また続きを書く予定です。

大人になっても童話や絵本、児童書って覚えてるんですよ。ずーっとあの読書体験は忘れられなくて、夢中になって何度も何度もページをめくったあの体験があったから、今があります。子どものときに読んで、こころに残っている作品を羅列だけしておきます。
(必ずしも童話・児童書にあたらないものもあります。グリム童話などの名作、教科書掲載作品は割愛しています)

■読了小説

小学生のときに読んで好きだった今でも覚えているもの。
下記のほとんどは買ってもらって&もらった図書券で買って実家に大切に取っています。
小学校や市民ホール、支所などで、図書カードを作って、台本板を使って、貸出カードに記入して多様に借りていました。
台本板や図書カードって伝わりますか…?
貸出カードは『耳をすませば』でご存じの方も多いですよね…?

  • 戸田和代作・たかすかずみ絵『きつねのでんわボックス』(金の星社)

  • 佐藤さとる作、村上勉絵『だれも知らない小さな国』シリーズ(講談社 青い鳥文庫)

  • 折原みと作・絵『緑の森の神話』(ポプラ社)

  • はやみねかおる作、村田四郎絵『夢水清志郎』シリーズ(講談社 青い鳥文庫)

  • はやみねかおる作、K2商会絵『怪盗クイーン』シリーズ(講談社 青い鳥文庫)

  • 富安陽子作・絵『キツネ山の夏休み』(あかね書房)

  • ローラ・インガルスワイルダー作、こだまともこ・渡辺南都子訳、かみやしん絵『大草原の小さな家』シリーズ(講談社 青い鳥文庫)

  • ルース・スタイルス・ガネット作・わたなべ しげお訳・ルース・クリスマン・ガネット絵『エルマーのぼうけん』

  • 青木和雄・吉富多美作、加藤美紀絵『ハッピーバースデー』(金の星社)

  • 宮部みゆき作、千野えなが絵『ステップファザーステップ』(講談社 青い鳥文庫)

  • 宮部みゆき作、小鷹ナヲ絵『今夜は眠れない』(講談社 青い鳥文庫)

  • 宮部みゆき作、千野えなが絵『この子だれの子』(講談社 青い鳥文庫)

  • あさのあつこ作、佐藤真紀子絵『バッテリー』シリーズ(角川文庫)

大人になってはやみねかおるさんのサイン会に行ったことがあります。ファンレターを久しぶりに書いてお渡ししました。書いていただいている間、直接お話しできるってすごいですよね。緊張して何を話したかはほとんど覚えておりません;

生サイン!サイン本は私だけのなかに

(中学生になってラノベにのめり込み、高校生は部活と課題に忙殺され、大学生になって漫画を読み漁り、社会人になってエッセイにハマりました)

■読了絵本

母が選んで買ってくれたもの、妹が幼稚園で借りてきて読んだもの、小学校で借りたもの、小学校で読み聞かせしてもらったものなど。

  • なかがわりえこ作、おおむらゆりこ絵『ぐりとぐら』シリーズ(福音館書店)

  • キヨノサチコ 作・絵『ノンタンあそぼうよ』シリーズ(偕成社)

  • 小長谷清実文、滝口和男作陶、小川忠博写真『ポッペン ポッペン』(福音館書店)(正確には絵本でなく、写真本?)

  • さくらともこ作、中村景児絵『グリーンマントのピーマンマン』(岩崎書店)

  • 長谷川摂子作、ふりやなな画『めっきらもっきら どおん どん』(福音館書店)

  • 芭蕉みどり作・絵『ティモシーとサラの絵本』シリーズ(ポプラ社)

  • なかやみわ作・絵『くれよんのくろくん』シリーズ(童心社)

  • 柳生まち子作・絵『クマくんのおめでとうクッキー』(福音館書店)

  • 宮西達也作・絵『おまえ うまそうだな』(ポプラ社)

  • こんのひとみ作・いもとようこ絵『くまのこうちょうせんせい』

  • とよたかずひこ作・絵『ももんちゃん あそぼう』シリーズ

大人になって、いもとようこさんの原画展に行ったことがあります。

かわいすぎる
会期最終日にすべり込み
今でも宝物

大人とか子どもとか関係なく、読み手に敬意を払い、尊重した作品を書いていきたいと思っています。子どもって、案外まわりをよく見ていて、敏感です。時に残酷なところもあります。
私が読者だったとき、難しい漢字や言葉を調べて、夢中で未知との遭遇を楽しんだものでした。だから、子ども向けに書くのでなく、読者に向けて書くようにしました。
とはいえ、度合いが難しいです。親が万能ではないことを知るのは、もう少し後かもしれません。童話を書く勉強が必要だなあと思いました。

企画とか関係なく、純度100%の気持ちで書きたいものをのびのびと書くのも楽しいですね。
企画だから書けたものがたくさんありました。
企画でなく、ただ書く。しばらくしていませんでしたが、また両方を楽しもうと思いました。
ウミネコ制作委員会さんをひそかに応援し、購入させていただいております。
(ひそかじゃなくなってしまった)
おやすみなさい🐑

2024/8/18 21:18追記

おかあさんの名前を変更しました。
めーやん、おとうさんとのバランスを考えてのことです。
既にお読みくださったみなさん、すみません;

#創作童話

サポートしてくださる方、ありがとうございます! いただいたサポートは大切に使わせていただき、私の糧といたします。