多様性

問いを立てるデザイン ~Design of Time~

「集団に多様性がないと成長は早いがイノベーションは生まれづらい」という議論がかなり印象に残っている。

広辞苑によると多様性は、「いろいろな種類や傾向のものがあること。変化に富むこと。」

それでは授業でも多様性が足りていないと言われていた日本や中国に多様性を呼び込むには何をすればいいのか。よく教育を変える必要があると指摘されるが自分もその通りだと思う。自分は5歳から9歳までアメリカの現地校に通っていたが、日本の学校との大きな違いとして、「規則への意識」と「夢」があると思う。

日本に帰国して小学校に入った時に、日本の小学生は「しっかりしてる」と自分は感じていた。今思うとそれはおそらく規律への意識の高さや、まじめさからきていたのではないかと思う。法のデザインの回でも、法律のグレーゾーンにイノベーションのチャンスが転がっていると言う議論があったが、規律への意識が「しっかりしすぎている」のはイノベーションの阻害要因の1つになっていると思う。先生としてはそっちの方が管理しやすいのだが、、

では規則への意識を緩くしたとして、問題が解決するかと言われれば、そうではないと思う。むしろ不良が増えると思う。せっかくできた余裕をつぎ込むものがなくて。その理由は夢のある人が少ないことにあると思う。自分は学校の先生がキャリア教育を行うことに関して反対している。教師以外の職についたことがなく、大学時代もおそらく考える機会が少ないであろう人たちが様々な仕事の魅力を学生に伝えるのは無理があると思う。学生に夢を与える一番の方法は、仕事を全力で楽しんでいる様々な大人と触れ合うことだと思う。例えば、そのような大人が一週間教師を体験すれば納税が免除されるといったような仕組みを作ったらどうなるか実験してみたい。

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